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鬼首小学校「盲導犬教室」

令和2年12月17日(木曜日)に大崎市立鬼首小学校において,「盲導犬教室」を行いました。
全校児童が,公益財団法人日本盲導犬協会仙台訓練センター職員から指導を受け,盲導犬とそのユーザーである視覚障害者について学び,実際に出会ったときにできる支援の在り方について学びました。

学校と地域の連携・協働

地域学校協働活動計画日本盲導犬協会仙台訓練センターは盲導犬や視覚障害者について広く理解を深めてもらうように,「盲導犬学校キャラバン」を開催しています。宮城県民共済生活協同組合が主催事業「みやぎスマイルプロジェクト」の一環として協賛しています。

鬼首小学校はさまざまな教育場面で「地域と連携・協働する」ことを基本方針に掲げ,豊かな体験を通した学力形成に努めています。また,たくさんの人とかかわることを通じ,人とかかわる喜びを得させ,コミュニケーション能力の育成を図っています。

<講義>盲導犬といつも一緒に 日本盲導犬協会仙台訓練センター 普及推進部 豊田まどか 氏

講師を務めた豊田氏は,盲導犬を見かけた経験の有無を児童に問い掛けつつ,視覚障害者のすべての人が目がまったく見えないわけではないことや,視覚障害者の中には速く歩くことができる人もいることを知らせました。児童の目の前に待機する盲導犬の話だけでなく,そのユーザーである視覚障害者に関係付けて触れることによって,今回の学習目的が「盲導犬と,そのユーザーである視覚障害者のことを理解する」ことであるということを児童に意識付けました。
盲導犬が背中に「ハーネス」を付けている時は“仕事中”であるということを知らせ,仕事中の盲導犬を見かけたときのルール(犬に声を掛けない/犬を触らない/犬の顔を覗き込まない/犬に物を与えない)を教えました。
これらのルールを守る必要性について,児童に問い掛けて発言を促し,受け答えを通して児童が主体的に理解できるように導いていきました。講師は児童が発表した内容などから,「犬は人が好きだから気になってしまう。仕事に集中できなくなると,ユーザーが困ることになる。」とまとめ,説明しました。
この後も児童に発問して受け答えさせ,児童が考えたことを互いに共有しながら理解できるよう講義しました。
講義の様子1 講義の様子2 講義の様子3
講義の様子4 講義の様子5 講義の様子6

“盲導犬ができること”については,児童は“信号の色を教える”,“道順を教える”,“自宅に連れて帰る”などと予想を述べました。実際には「“曲がり角・段差・障害物”を見つけて知らせることだけしか訓練しない」と教えられて驚いていました。
講師は実際に体育館内を盲導犬と歩いて,曲がり角や障害物のある場所で盲導犬が体の向きで知らせる様子や,“どこから段差を降りると障害物が少ないか”を知らせる様子などを演示しました。
視覚障害者が困っていそうなときには,相手に明確に伝わるように言葉を掛けることや,「今,青信号ですよ」,「今,歩道の信号は点滅しています」等の明瞭な内容で伝えることが重要であるということも,児童に導き出させました。
また,視覚障害の“いろいろな見えにくさ”について説明し,それに応じて支援の在り方も工夫されていることを知らせました。
講義の様子1講義の様子2講義の様子3

学習のまとめに,講師は「盲導犬のことと視覚障害者のことを広く社会で理解してもらえるように,今日学んだことを周りの人に広めてほしい」と伝えました。

お問い合わせ先

北部教育事務所教育学事班(生涯学習)

大崎市古川旭四丁目1-1

電話番号:0229-87-3612

ファックス番号:0229-22-7589

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