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バグフィルターによる放射性セシウム除去性能を確認するため、平成23年から平成24年に国立環境研究所等が、バグフィルターの「入口」と「出口」において、排ガス中の放射性セシウム濃度を実際に測定しました。
なお、測定にあたっては、検出感度を通常の検出下限値(2Bq/立方メートル)よりも約5~300倍程度高めて調査しました。

通常よりも検出感度を高めて行った結果です。 
放射性セシウムの測定方法では、粒子の大小によらず放射能が含まれていれば検出することができます。
上記の調査結果のとおり、感度を高めた測定でもバグフィルター出口では放射性セシウムはほぼ検出されておらず、粒子の大小によらず放射性セシウムは十分に捕集されています。
さらに、粒子の大きさ別に分けて測定した実験でも、9マイクロメートル以上から0.3マイクロメートル以下の各範囲において、バグフィルター出口では放射性セシウムは検出されませんでした。
(ばいじんの平均粒径は数十マイクロメートル程度)

排ガスは、バグフィルター前で200℃以下に急冷されるため、バグフィルターを通過する際に放射性セシウムは固体粒子となってばいじんに吸着されます。
放射性セシウムの測定法はより詳細な測定であるため、ろ紙で固体粒子を捕集した後に氷冷したガス吸収びん3本を通し、この吸収びんの放射性セシウム濃度も測定することとしています。現在まで吸収びんから放射性セシウムが検出されたことはありません。
その他に、吸収びんのさらに後に、吸着性のある活性炭を設置して測定した実験も行われていますが、ガス状の放射性セシウムが検出されたことはありません。
(塩化セシウム:沸点1,300℃、融点646℃)

試料採取方法のイメージ図

環境省設置施設でも、他県設置施設でも、排ガスモニタリングを実施しましたが、いずれも放射性セシウムは不検出でした。
平成24年度以降、環境省において、東日本の都県に対し、廃棄物焼却施設における排ガス測定結果の調査を行っています。
これまでの調査では、全ての施設において放射性セシウムは不検出(検出限界値「2Bq/立方メートル」)です。

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