掲載日:2023年8月17日

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安全に処理した事例はあるの?

すでに国内で安全に処理した事例がたくさんあります。

8,000Bq/kg以下の農林業系廃棄物は,廃棄物処理法に基づき同法の基準に従って,家庭から出るごみと同じ方法で,既存の処理施設で市町村や民間の廃棄物処理業者が,安全に処理することが可能です。宮城県内でも8,000Bq/kg以下の農林業系廃棄物の焼却の実績があります。

宮城県内の処理事例

宮城県内では,仙台市と石巻市,利府町の3市町で処理を終えています。

宮城県内の処理実績
  期間 廃棄物の種類 処理方法
仙台市 平成27年8月~平成27年12月 牧草251トン ほだ木268トン 焼却
石巻市 平成30年10月~平成31年3月 稲わら71トン 焼却
利府町 平成26年11月~平成27年2月 牧草28トン 焼却

稲わら,牧草,ほだ木を焼却しましたが,放射性物質の測定値については,3市町において全項目で基準値を満たしており,8,000Bq/kg以下の農林業系廃棄物を混焼(一緒に混ぜて焼くこと)する前と比較して大きな変化も無く,安全に処理が行われました。

東京電力福島第一原子力発電所の事故発生から長期間が経過した今も,一時保管を強いられている保管者の負担を解消するためにも,通常の処理方法で安全に処理できる8,000Bq/kg以下の農林業系廃棄物については,一刻も早く処理する必要があります。

他県での処理事例

岩手県一関市,奥州市では,それぞれ8,000Bq/kg超及び,8,000Bq/kg以下の牧草を含む農林業系廃棄物を,一般ごみと混焼・埋立処分した事例があります。その際の排ガス中の放射性セシウム濃度は検出下限値を下回り,放流水は基準値以下となっており,安全に処理されたことが確認されています。

8,000Bq/kgを超える牧草を含む農林業系廃棄物を一般ごみと混焼した事例

岩手県一関市 「放射性物質を含む可燃性廃棄物(牧草)焼却実証事業」
  • 汚染牧草約1,200トンを一般ごみと混焼
  • 汚染牧草の放射性セシウム濃度は最大20,100Bq/kg
  • 焼却灰の放射性セシウム濃度は最大4,000Bq/kg
  • 排ガス中の放射性セシウムはND(検出下限値未満)
  • 焼却灰は地区内の最終処分場で処分
  • 最終処分場の放流水の放射性セシウム濃度は基準値以下

一関の焼却状況

8,000Bq/kg以下の牧草を含む農林業系廃棄物を一般ごみと混焼した事例

岩手県奥州市 「奥州金ケ崎行政事務組合における汚染廃棄物焼却処理」
  • 牧草・ほだ木の放射性セシウム濃度の測定を行い,農林業系廃棄物と一般ごみ混焼後の飛灰の放射性セシウム濃度を予測。飛灰の予想結果が5,600Bq/kg以下であれば焼却処理。
  • 牧草・ほだ木を一日あたり約5トンを,一般ごみ一日あたり115トンと混焼。
  • 焼却灰の放射性セシウム濃度は概ね100Bq/kg~1,500Bq/kg
  • 排ガス中の放射性セシウムは検出下限値未満
  • 焼却灰は地域内の最終処分場で処分
  • 最終処分場の放射性セシウム濃度は基準値以下

奥州市焼却状況

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お問い合わせ先

放射性物質汚染廃棄物対策室(対策班)

宮城県仙台市青葉区本町三丁目8番1号13階北側

電話番号:022-211-2647

ファックス番号:022-211-2390

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