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【概要】
縄文時代~弥生時代の貝塚である。遺跡は北上川の下流域にあり、現在は沖積地となっているが、当時は西から入り込む稲井湾に面した丘陵の鞍部に位置していたと考えられる。貝層は周囲の斜面に広く分布しており、保存状態は良好である。遺跡の範囲は東西220m、南北160mである。
明治時代以来学術的な発掘調査が数多く実施されており、縄文時代前期以降の膨大な遺物が発見されている。貝層は中期後半から形成されはじめ、後期初頭まではハマグリが多く、それ以降晩期前半にかけてはアサリが多くなり、弥生時代にかけてはヤマトシジミが主体となる傾向がある。出土品のうち、骨角製の釣針・銛などの漁具や櫛・垂飾品などの装身具、縄文土器などには優品が多く、重要文化財に指定されている。
【関連史跡】
国指定史跡:中沢目遺跡(大崎市)、大木囲貝塚(七ヶ浜町)、西の浜貝塚(松島町)、里浜貝塚(東松島市)、長根貝塚(涌谷町)、山王囲遺跡(栗原市)
県指定史跡:平田原貝塚(東松島市)、仁斗田貝塚(石巻市)
【重要文化財】
考古資料 陸前国沼津貝塚出土品(東北大学所蔵)
【基本情報】
指定年月日 | 1972年10月21日 |
---|---|
所在地 |
石巻市沼津字出外 |
見学 | 自由 |
アクセス |
(車)三陸道石巻河南ICから20分 (鉄道)石巻線沢田駅から車で5分 |
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