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類聚三代格は、律令国家が編纂した法令集のひとつである。格とは律令(当時の法律)を補う規則のことで、9~10世紀の間に3つの格が編纂された。これを「三代の格」とよんでいる。11世紀になると、これらを内容ごとに整理しなおした類聚三代格が編まれた(「類聚)とは種類ごとに集めるという意味」)。「類聚三代格(抄本)」は東北大学附属図書館が所蔵するコレクション「狩野文庫」のなかの1冊であり、最大の価値は、これまで各地に伝わっている類聚三代格では知ることのできなかった欠失部分を知ることができる唯一の写本という点である。また、陸奥国の制度や鎮守府に関することも書写されていて、本県の古代史を読み解くうえで重要な史料と言える。本書は、古代史研究の一級史料である類聚三代格の復原には欠かすことのできない唯一無二の資料である。
類聚三代格巻四の冒頭部分
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