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寄棟、茅葺、石場立てで、屋敷入口に藩政期の長屋門を持つ。内部は上手にでい・なんど・こなんどを配し、続いて土間庭ぎわに〈なかま〉と〈ちゃのま〉を前後にとった5間取になる。桁行11.5間のうち6.6間が台所庭で占められ、稀にみる大土間の家である。この土間に計6本の独立柱が建つのは偉観である。構造的に上屋柱が多数土間に建つのは古い手法で、宝暦年代(1751~64)の祈祷札の存在から推して、18世紀中期を降らない古民家と言えよう。
長屋門、馬屋、座敷蔵、味噌蔵、米蔵の各建物、そして「いぐね」を含む宅地周辺の敷地は、重要文化財の主屋と一体となって当地方の伝統的な屋敷構えを濃厚に留めており、顕著な地方的特色が認められる。
指定年月日:昭和46年12月28日、(追加指定)昭和60年5月18日、平成24年7月9日
(画像提供:名取市教育委員会)
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