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施設内へのタバココナジラミ、オンシツコナジラミの侵入を同時に抑制する防虫ネットの目合い(PDF:119KB)
施設園芸において、開口部へ防虫ネットを展張することはコナジラミ類を含む害虫侵入抑制の有効な対策となります。従来、宮城県ではオンシツコナジラミが主要な発生種でしたが、近年タバココナジラミの発生が目立つようになりました。そこで、これら2種を侵入抑制することができる防虫ネットの目合いについて明らかにしました。
オンシツコナジラミ、タバココナジラミのいずれも、防虫ネットの目合いが小さくなるほどネットを通過できる個体数が少なくなるため、ハウスの開口部には細かい目合いの防虫ネットを展張してください。このとき使用する防虫ネットの目合いについて、0.8mm目合いの防虫ネットでは、オンシツコナジラミとタバココナジラミ両種の侵入を抑制することは難しいため、0.4mm目合いの防虫ネットの展張が必要になります(図1)。
また、タバココナジラミはオンシツコナジラミよりも体サイズが小さく、0.4mm目合いの防虫ネットでも完全に侵入を抑制することは難しいため、0.4mmより細かいネットの使用、薬剤散布など、必ずほかの防除手段を導入してください。
図 防虫ネットの目合いとコナジラミ2種の通過率
(左:タバココナジラミ、右:オンシツコナジラミ)
令和4年以降、宮城県ではトマト黄化葉巻病(TYLCV)の発生が確認されています。TYLCVによる被害を防ぐためには、ウイルスを媒介するタバココナジラミの防除が最も重要になります。そのため、抵抗性品種の導入、適切な薬剤防除など、様々なIPM技術を導入した体系的な防除を実施してください。
宮城県農業・園芸総合研究所
園芸環境部虫害チーム
TEL:022-383-8246
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