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掲載日:2025年12月25日

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令和7年度宮城県田んぼダムシンポジウムを開催しました

 令和3年度に設立した「宮城県田んぼダム実証コンソーシアム(事務局:宮城県、大崎市)」を主体として、田んぼダムにより期待される洪水被害のリスク軽減や取組事例等を学ぶことにより、田んぼダムの更なる普及・拡大と持続的な取組を推進するため、令和7年10月17日(金)に栗原市若柳総合文化センターで「令和7年度宮城県田んぼダムシンポジウム」を開催しました。

 本シンポジウムでは、農林水産省農地資源課の平本課長補佐による「田んぼダム」の推進、新潟大学農学部の宮津准教授による効果検証・評価手法、(栃木県)思川西部土地改良区の平本事務局長による取組事例、さらには、宮城県栗原市の農事組合法人平形農園の千葉代表理事による高収益作物への取り組みなど、多岐にわたるプログラムにより「田んぼダム」についての理解を深めました。

 当日は会員である県、市町、土地改良区職員、農業者のほか、農林水産省、国土交通省、関係団体等にご出席いただきました。さらには、秋田県、岩手県、山形県、福島県、栃木県の職員、土地改良区職員、農業者にもご出席いただき、約300名が参加しました。

 また、会場内には、田んぼダムやスマート農業機器類の展示ブースを設け、各企業の技術をご紹介いただいたほか、パネル展示や田んぼダム模型を設置しました。多くの参加者の方々で賑わい、活発な情報交換が行われました。

シンポジウムの内容は下記のとおりです。

 

開会挨拶(宮城県田んぼダム実証コンソーシアム会長 伊藤康志(大崎市長))


大崎市長 11.27編集令和3年度から「宮城県田んぼダム実証コンソーシアム」 において取り組んできた「田んぼダム」について、本シンポジウムを契機とし、今後も引き続き関係機関と密接に連携を図りながら、更なる普及拡大に向け注力していきます。

 

 

 

 

挨拶(栗原市長 佐藤智)


栗原市長 11.27編集栗原市では令和4年度から「宮城県田んぼダム実証コンソーシアム」に参画し、「田んぼダム」の取り組みを推進してきました。これからも水害に強いまちづくりを推進し、市民の皆様が安心して暮らしていけるよう取り組んでいきます。

 

 

 

 

講演① 「田んぼダム」の推進について

(農林水産省農村振興局整備部農地資源課 課長補佐 平山稔真 氏)


農林水産省 平山稔真 氏

近年激甚化する集中豪雨に対応するため、「流域治水」の一環として、農地が持つ雨水貯留機能を活用する「田んぼダム」が全国で取り組まれています。国では、「田んぼダム」の手引き等の公表や、畦畔・排水口の整備に対し支援しており、令和11年度までに取組面積を約17万haまで増加させることを目標に推進しています 。

 

 

 

 

講演② 宮城県内における田んぼダムの効果検証結果と簡易評価手法について

(新潟大学 准教授 宮津進 氏)


新潟大学 准教授 宮津進 氏流域面積と流域内の水田面積から河川のピーク流量の低減率を予測できる簡易評価算定ツールを開発しました。算定ツールを活用していただき、地域でどれくらいの効果が得られるか見定めてほしい。

 

 

 

 

 

講演③ 田んぼダムの取組 ~水害に強い地域づくりを目指して~

((栃木県)思川西部土地改良区 事務局長 平本隆幸 氏)


(栃木)思川西部土地改良区 事務局長 平本隆幸 氏思川西部土地改良区では、平成27年関東東北豪雨災害の甚大な被害を受け、水害に強い地域づくりを目指し「田んぼダム」の取り組みを開始しました。令和6年までに受益面積の約7割にあたる1,410haで設置を完了しました。 その結果、排水機場の運転時間減少による土地改良区の負担軽減や、農家の水位調整が容易になるなど、大きな効果を上げています。

 

 

 

 

講演④ 農地整備事業「津久毛地区」における高収益作物等の取り組みについて

(農事組合法人平形農園 代表理事 千葉祐次 氏)


農事組合法人平形農園 代表理事 千葉祐次 氏

ドローンやRTK自動操舵システムを導入し、高収益作物の栽培に取り組んでいます。中山間地特有の獣害・排水対策、作業人員の確保が課題ですが、高収益作物の導入は地域に彩りを与え、子供たちの自然体験や食育の場にもなっています。

 

 

 

 

 

講演⑤ 宮城県における「田んぼダム」推進の取組み

(宮城県農政部農村振興課)


宮城県農政部農村振興課 技術主査 村上慶太 氏宮城県では令和3年度に宮城県田んぼダム実証コンソーシアムを設立し、宮城県古川農業試験場及び新潟大学と連携した効果検証や、学校教育と連携した啓発活動などを推進してきました。その結果、令和6年度末時点で県内全域取組面積は約3,000haに拡大しました。今後は「田んぼダム推進サポーター」制度を構築するなど、更なる普及拡大に向けた取り組みを検討中です。

 

 

 

 

閉会挨拶(宮城県田んぼダム実証コンソーシアム副会長 石川佳洋(宮城県農政部長))


農政部長 11.27編集田んぼダムの取組による農村地域の防災力強化と高収益作物導入による農業生産の高度化について、一層推進していただくための、一助となれば幸いです。また、本シンポジウムには、他県からもご参加いただき、誠にありがとうございます。本シンポジウムを契機に、皆様と積極的に情報交換を行いながら、各県における更なる発展につなげていきたいと考えています。

 

 

展示ブース


展示ブース

出展企業

・東北興商株式会社

・横江コンクリート株式会社

・未来工業株式会社

・株式会社同和建材

・株式会社ISEKI Japan 東北カンパニー

・クボタアグリサービス株式会社

                     ・株式会社クボタケミックス

 

パネル展示


パネル展示

 

 

 

 

 

 

 

 

田んぼダム模型


田んぼダム模型

お問い合わせ先

農村振興課地域計画班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2862

ファックス番号:022-211-2890

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