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掲載日:2018年2月9日

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ワークショップ|活動の記録「探す・イメージ 呼ぶ・イメージ」

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ワークショップ「探す・イメージ 呼ぶ・イメージ」

  • 日時:2017年11月18日(土曜日)、19日(日曜日) 10時~16時  ※2日間連続
  • 場所:創作室2ほか
  • 担当:大嶋貴明(当館教育普及部学芸員)
  • 参加者:9名

11月18日(土曜日)

10時~イントロダクション(創作室) お話 「散歩とイメージについて」

マネ《草上の昼食》他を例に、様々な階層のイメージが立ち上がり、組み合わされることと
ぶらぶら歩きとしての散歩との関係。目的地のある観光、史跡や作品めぐり、「トマソン」探し、などとの違い。

「イメージ」の様々な在り方。「心象」から「画像」や「社会的イメージ」までの説明。

13時~ 気になるものを配置してみる(創作室)

参加者の位置(机の配置)は物(イメージ)と向き合うように設定されている。
参加者は、身の回りの「気になるもの」3つをもってきている。
これらを机の上に、課題にそって配置する。課題は(1)から(5)までの5通り。

ワークショップの様子1

  • (1)3つのものを、そのものとしてよく見えるように置く。
    →向き(シルエット)が立体的にかつものの用途などがわかるように置く。
  • (2)そのものに見えないように置く。
    →向きや組み合わせによって、たとえば用途がわからないように。
  • (3)「名づけられないもの」(なんだかわからないもの)に見せるように置く。
  • (4)「キャラクター化」するように置く。
    →たとえば生き物に見せるには、顔とおしりの向きをつくるなどの方法がある。
    ワークショップの様子2
  • (5)「なぜそのものが気になったのか」がわかるように置く。
    →気になり方の大小、3つのものに対する気になる理由の違いなどが置き方に関係する。

参加者同士で置かれたものを見て気になる理由を探ってみたが伝達されない。

13時50分~ 言葉からイメージを広げてみる(創作室)

持ってきた3つのものについて思い浮かぶ言葉を50~100個挙げて、紙に書く。

20分ほど出し続けて、その中から気になる理由1つに対して1つの「1番大事な言葉」を選ぶ。(3つのものに対し気になった理由がすべて違う人は、3つの言葉が選ばれる。)

別紙に「大事な言葉」のみを書く。

その言葉の同義語を3つ、反対語を3つ、同じカテゴリーの言葉を3つ、書く。
これらの言葉をいくつか使った短文を書く。

ワークショップの様子3

14時50分~ イメージを他人とシャッフルしてみる(創作室)

短文を他の人のものと取り替える。

短文のうち1つについて、その文に合うと思うものを、参加者が持ってきたもののうちから1つ選ぶ。(言葉や文の元になったものでなくてもかまわない。)

選んだら、紙は伏せる。

15時10分~ 「あの世」にあるようなもの を見あう(創作室)

選んだものが「あの世」にあるように見える場所を、創作室内で探し出して置く。そのとき、補助的に創作室にある他のものを使ってもかまわない。

ワークショップの様子4 ワークショップの様子5

11月19日(日曜日)

昨日と変わった作業机の配列。
今日は、イメージと自分が、できるだけ強く結びつくような場のための机。

ワークショップの様子6

10時~ お話 「イメージを変えることについて」(創作室)

イメージを変えるには?昨日の「言葉」を例に・・・
キーワード:つながり/順序/カテゴリーの上位・下位/意味/連続性・途切れる

10時30分~ 写真からイメージする(創作室)

52枚の写真(用意された)を、各人に一組ずつ配り、それを並べ替えてみる。

  • (1)2つに分類する。
    →AかBかという方法と、AとA以外、という二つの方法がある。
  • (2)5つに分類する。
    →2つということは対比の世界だが、3つ以上になると対比だけではなくなる。
    5つにグルーピングするのは、それぞれの写真が持っている要素を分析して共通項をみつけたり、それをカテゴライズしてみたりする必要がある。
  • (3)52枚を自分なりのルールでグラデーション状に右から左に並べる。
  • ワークショップの様子7
  • (4)自分に近しいと思う写真を近くに、遠いと感じる写真を遠くに並べる。
  • (5)「私にとって謎だ」と思うものを手前に、よくわかるものを奥に並べる。
  • →作業台1台をふたりで使用するので、お互いの並べているものをよく見てみる。
  • ワークショップの様子8

午後の予告:
キーワードは「類同代理物(同じイメージをもてそうな別のもの、心象を示す物体や表現物)」。

13時~ 館内を30分程度散歩(館内)

創作室から出発し館内を下から上まで1周する。
1つ1つの場所であるよりは、通路や階段を含めて、移り変わっていく空間と、そのなかで身体の感覚、(心の)感じが変わっていくあたりを記憶していく。

ワークショップの様子9

13時30分~ 散歩のイメージマップをつくる(創作室)

この30分の散歩の心象地図(イメージマップ)を2つつくる。

  • A:午前中に使った52枚の写真のみを使って表現。
  • B:紙や布などテクスチャのあるものを任意の形にしてコラージュする。

大きな方針としては、イメージの変化を時間の経過に関連づけて一直線に並べていくことと、出発点と終点が同じで空間的には循環したこととイメージ変化を関連づけて円環状に配列するなど。

また、特徴的な場所や創作室自体がどのようなイメージで、そこに何を類同代理物として使うかが、組み立てていくときのヒントになるかもしれない。

ワークショップの様子10

15時35分~ イメージマップを見合う(創作室)

できあがった、あるいは途中の、AマップとBマップを各人が並べて床におき、全員で見て歩き、イメージ変化とその表現を楽しんで終了した。

ワークショップの様子11

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