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掲載日:2018年1月25日

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ワークショップ|活動の記録「人の形を描く 知識から」

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ワークショップ「人の形を描く 知識から」

  • 日時:2017年9月17日(日曜日) 10時~16時、18日(月・祝) 9時30分~16時 ※2日間連続
  • 場所:創作室2
  • 担当:大嶋貴明(当館教育普及部学芸員)
  • 参加者数:15名

9月17日(土曜日)

イントロダクション(創作室)

今回のワークショップの予定や考え方の説明。

前年度のワークショップ「線で人の形を見る 立体のクロッキー」は、「見えた線を表現する」だったが、今回は、それに対して逆に、「知っていることは見えるし表現できる」ということを軸に、学習と描く体験を交互に進めていく。

ワークショップの様子1

10時~ 最初の課題

アリストロメリア(植物)を描く。
各作業机に1本ずつアリストロメリアを置き、とりあえず描いてみる。

ワークショップの様子2

なぜ、アリストロメリアかを説明。葉が茎からでたあとねじれて、裏表が逆転していることが、観察だけで描けたかどうかがポイント。

アリストロメリアを分解してみてみる。
パーツに分解することで、全体を見ただけでは「見かけの形」になってしまうパーツそれぞれの形とつながり方などを理解する。

ワークショップの様子3

13時~ 人体とその組み立て

指を描く。
指が細い円筒形やソーセージのようなものとどのように違うがイメージしてから、指を観察して描いてみる。指の外側と内側、あるいは左右の違い。指の可動する方向が作り出す形態の特徴を理解してから見る。

ワークショップの様子4

肘を描く。
腕をまくった状態で、上腕から下腕部を含むようにスケッチする。回転やひねりが可能な骨と関節であることが指との違い。

ワークショップの様子5

芸用解剖学の変化。最近は図がコンピュータで描かれ、アニメーターやCGクリエーター向けになってきていることを話したあと、立体の基本的な考え方、人間の形、組み立て、成り立ちについて、時間のゆるすかぎり紹介。

ワークショップの様子6

9月18日(日曜日)

イントロダクション

通常のワークショップに比べ30分早く集合して、人物デッサンをするための準備や位置取りをおこなった。

10時~ 人物木炭デッサンの制作

1回のポーズ時間は20分。それを8回おこなう。
身体の形がみやすい着衣で、身体の構造上の要点に4カ所ほどマークを入れた。

ワークショップの様子7

画用木炭と木炭紙を使った素描未経験の参加者が多いため、途中のポーズ休憩時間に簡単な木炭の使い方を説明した。

ワークショップの様子8

素描が進むにつれて、形の観察よりも自分なりの描出性が高くなっていく。
人体の形についての知識や経験を観察にいかせるか、難しい課題になっている。

ワークショップの様子9

午後3時に、ポーズ終了。全員の素描を並べてみる。経験に左右される上手下手ではなく、どのように観察したかの痕跡を見てみる。

ワークショップの様子10

残ってくれたモデルさんが講評(鑑賞)会に参加してくれた。なぜ、その形がそうなっているか、いくつかの実例を見直してみた。

ワークショップの様子11

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