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職種紹介:水産

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年12月4日更新

令和2年12月4日更新 職員インタビューを掲載しました。

職務内容

水産業の振興,安心・安全な水産物の流通,後継者・担い手の育成などに関する業務のほか,漁場環境の調査や生産から加工・流通までの技術開発などの試験研究も行います。

主な勤務課所は,本庁であれば水産業振興課,水産業基盤整備課,食産業振興課などで,地方機関であれば沿岸部の地方振興事務所,水産技術総合センターになります。

宮城の水産業(パンフレット)

主な配属先1

水産業振興課【本庁】

水産業の振興施策及び試験研究の企画調整や水産業技術の改良普及,後継者・担い手の育成,漁業者の経営支援のほか,水産物の流通,水産加工業の振興,販路開拓支援に関することなどを行います。また,各種漁業の調整・許可や漁業権の免許・登録,遊漁船の適正化,漁業取締に関することなどを行います。

主な配属先2

水産業基盤整備課【本庁】

養殖業振興策の基本となる「養殖振興プラン」や水産生物の生育に重要な役割を持つ藻場の保全・創造のための「藻場ビジョン」の策定と計画した各種事業を実施し,水産業の基盤整備を行っています。また,持続可能な水産業の推進と産業力強化を目指し,計画的な種苗放流,漁業者による資源管理の取組推進,養殖種苗の安定確保のほか,「みやぎサーモン」や「伊達いわな」のブランド力強化などの施策の立案・実行も担っています。

主な配属先3

地方振興事務所水産漁港部(仙台・東部・気仙沼)【地方機関】

水産に関する主な業務は,水産振興班と漁業調整班の2班で行っています。

水産振興班では,漁業者に対して漁業に関わる様々な情報の提供や技術指導を水産技術総合センターと連携して行うとともに,漁業経営の指導等を行っています。

漁業調整班では,関連法令に基づき,漁業許可の発給や,漁業に使用する漁船の登録,管理を行っています。また,漁業者や水産加工事業者と連携し,「みやぎ水産の日(毎月第3水曜日)」を中心に,消費者の皆様へ水産物の消費拡大に向けたPR活動を実施しています。

主な配属先4

水産技術総合センター【地方機関】

※本所(石巻市),気仙沼水産試験場(気仙沼市),内水面水産試験場(大和町)

県内の水産業界が更に発展していくために必要な試験研究課題を選定し,水産業関係者,国や大学等の研究機関,県内関係機関と連携しながら効率的に試験研究を実施しています。また,得られた研究成果は,関係者へ速やかに普及しています。

職員インタビュー

【本庁】水産業振興課 企画推進班 縄田 暁(平成18年度入庁)

入庁から現在までの経歴
年度配属先
平成18年度~平成21年度水産技術総合センター内水面水産試験場【地方機関】
平成22年度~平成23年度水産業振興課【本庁】
平成24年度~平成27年度水産技術総合センター【地方機関】
平成28年度~平成29年度水産業基盤整備課【本庁】
平成30年度~水産業振興課【本庁】

Q1 現在の担当業務を教えてください。また,その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

主に漁業担い手支援に関する業務を担当しています。
具体的には,新規で漁業就業したい人に対する漁業現場研修や就業支援フェア等を企画する業務,水産試験研究機関等で開発された漁業技術等を普及する業務,法人化や青色申告の普及等の漁家経営の改善を支援する業務等になります。
これらの業務を通じて,漁業者の皆様の生産や経営の安定化を支援することで,いつでも美味しい宮城県産の魚介類を食べることができるようになります。

Q2 やりがいがあった,嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

漁家育ちでも無く,漁業経験も無いけど,漁業就業したい人を対象とした「みやぎ漁師カレッジ」という現場研修の企画運営を行っています。
最初は海上作業に戸惑っていた研修生が,7か月間に渡る長期の現場研修を通して,徐々に成長していく様子を間近で見ることができます。
研修終了後には,研修生一人一人から就業したい漁業種類や地域等の希望を聞きながら,条件の合う雇用先を一緒に探して就業まで支援をしていきます。
人手不足で悩む漁業者からも感謝されることに加え,各浜で研修修了生が活き活きと働いている姿を見ると仕事に対するやりがいを感じます。

Q3 これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

東日本大震災では大津波の発生によって,多くの漁業者が生産の要となる漁船を失ってしまいました。
当時,県庁水産業振興課に勤務しており,漁船の復旧を支援する補助事業を担当しました。
漁業者の方からの,「操業再開のためには何よりも漁船が必要,そのための支援を早くしてほしい」という切実な声を受け,震災復旧に携わる業務の重さを感じつつ,様々な調整を重ねながら事業を進めた経験が特に印象に残っています。
今でも仕事で各浜に行った際に,この補助事業によって取得された漁船が使用されている様子を見ると,元担当者として心の中で嬉しく思います。

Q4 学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

学生時代は,全国の海でスキンダイビングするサークルに所属していました。
北は秋田県から南は鹿児島県の地先の海を潜りながら魚類観察をしていましたので,各土地に特徴的な魚類相等について実感を伴いながら学べたことが,少なからず業務に生きていると思います。

Q5 宮城県職員を目指した理由を教えてください。

水産資源の特徴として,無主物であることと,再生産をするという特徴が挙げられます。
このため,水産資源を持続的に利用するには,適正な操業ルールの構築や資源調査による漁獲可能量の設定等,国や県のような公的な機関の果たす役割が大きいと考えて,県職員を目指しました。
宮城県を選んだ理由としては,水産業が盛んなため,様々な仕事を経験できるからです。
(平成31年は漁業生産量・生産額ともに全国3位。本州では1位。)

Q6 宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします!

世界的には水産業は成長産業と言われており,日本の水産業も伸び悩んでいるところはあるものの,まだまだ成長する余地は大いにあると考えています。
特に,宮城県沖合海域は世界3大漁場の1つに数えられる程のポテンシャルを持っています。
震災から復興した宮城の水産業を,更に盛り上げて行くため一緒に働きましょう!

水振1 水振2漁師カレッジ研修生の近況報告風景 水振3

 

【本庁】水産業基盤整備課 資源環境班 渡邊 一仁(平成18年度入庁)

入庁から現在までの経歴
年度配属先
平成18年度漁業振興課 資源管理班【本庁】
平成19年度~平成20年度水産業基盤整備課 資源環境班【本庁】
平成21年度~平成25年度水産技術総合センター 環境資源部【地方機関】
平成26年度~平成28年度気仙沼地方振興事務所 水産漁港部 水産振興班【地方機関】

平成29年度~平成30年度

令和元年度

農林水産政策室 復興推進・企画班【本庁】

水産林業政策室 復興推進・企画班【本庁】※組織改編

令和2年度~水産業基盤整備課 資源環境班【本庁】

Q1 現在の担当業務を教えてください。また,その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

現在は水産業基盤整備課に所属し,魚介類をはじめとした水産資源の管理に関する業務を担当しています。
水産資源は乱獲せずに適切な管理をおこなうことで,持続的に利活用ができることから,現場の漁業者はもちろんのこと,国や研究機関,関係団体などと協議を重ねながら水産政策の形成と実現可能な現場のルール作りに取り組んでいるところです。
県民の皆様に新鮮な宮城のお魚をこれからもずっとお届けしていきます。

Q2 やりがいがあった,嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

気仙沼に普及指導員として赴任していたときのことです。
カキ養殖業者と地元の小学校が連携し,当時は珍しい「カキ養殖業の体験学習」という授業を展開していました。
緻密に組まれた授業プログラムは幼少の多感な時期にカキという食材から故郷のことを知るまさに「地域学」ともいうべきすばらしい内容でした。
従前からの取組を漁業者や小学校の先生及び関係者と一緒に整理し,全国漁業者交流大会で発表したところ,業界最高の栄誉となる「天皇杯」を受賞しました。
まさに地域の力を実感した瞬間で,普及指導員として現場に入った私でしたが,現場から多くを学び,これまでにない貴重な経験をさせていただきました。

Q3 これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

現在担当しているくろまぐろの資源管理を述べます。
お寿司のネタとしても人気のあるくろまぐろですが,水産資源の観点からは世界的な枠組みの中で日本の漁獲枠,宮城県の漁獲枠として漁獲可能量が定められています。
宮城県内では定置漁業と漁船漁業で漁獲されますが,利害が絡むことから合意形成を得ることが非常に困難です。
このような業務ですが,歴代の担当者が粘り強く現場との交渉を重ねてきたことが信頼関係を生み,その流れを引き継いだ形で今年に入りはじめて漁業協定の形でくろまぐろ資源管理がはじまりました。
常日頃の心がけ,真摯な姿勢は誰かが見ているもので,県民から信頼される県職員になりたいと思った出来事でした。

Q4 日々,どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

県行政の業務は扱う範囲が広く,時として専門的な知識を必要とすることなどから,1人の力では解決できない案件も多々あります。
このため,情報をチーム内で共有し,チームとして業務にあたることを心がけています。
また,庁内には分野ごとに詳しい方がいますので,分からないことがあれば恥ずかしがらずに聞きに行くと,問題を解決できるだけでなく,予期せぬ連携が生まれることもあり,県職員の底力を感じたりもします。
県民の方に喜ばれるのが何よりのやりがい,どんな仕事に対しても最善を尽くすのがモットーです。

Q5 学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

学生時代は幼少から続けている剣道に夢中になっていました。
剣道は竹刀を用いた競技ですが,相手とのやり取りの中では好機を捉えたら「正しく,速く」打つことが求められます。
実はこの「正しく,速く」と言う言葉は剣道だけではなく仕事における業務の中でもよく当てはまると実感してます。
所属の方針が決まれば粛々と手続きを正しく,また時を逃さずに進めることは業務を成功させるために欠かせません。
余談ですが,剣道の御縁で宮城県庁剣道部に所属しており,横の繋がりから助けられることも多くあります。

Q6 宮城県職員を目指した理由を教えてください。

生まれ育った宮城県で働きたいと思い入庁しました。
また,宮城県は全国屈指の水産県で,漁業・養殖業や水産加工業が日本の縮図と言われるほどにバランス良く集約されていて,水産業に携わる者としてこのフィールドで働けることはこの上ない魅力でもありました。
これまでの伝統を引き継ぎつつ,フロンティア精神を持って宮城の水産業に貢献したいたいと考え,県職員を志望した次第です。

Q7 宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします!

社会が大きく変わる中,宮城県では「新・宮城の将来ビジョン」を策定し,向こう10年の行動計画として定めるところです。
この行動計画ではSDGsの考え方を取り入れて,持続可能な地域社会への変革を目指しています。
新しい取組をすることは困難を伴う場面も多くありますが,あきらめずに挑戦し続けることで道が開け,未来が創出されます。
熱い気持ちを持った皆さんが宮城県職員の門をたたき,仲間として一緒に働ける日を楽しみにしています!

水基1 水基2 水基3 水基4

 

【地方機関】仙台地方振興事務所 水産漁港部 漁業調整班 鈴木 矩晃(平成16年度入庁)

入庁から現在までの経歴
年度配属先
平成16年度~平成18年度東部地方振興事務所 水産漁港部【地方機関】
平成19年度~平成20年度水産業振興課 漁業調整班【本庁】
平成21年度~平成24年度水産技術総合センター 環境資源部【地方機関】
平成25年度~平成26年度東部地方振興事務所 水産漁港部【地方機関】
平成27年度~平成30年度宮城海区漁業調整委員会事務局【本庁】
令和元年度~仙台地方振興事務所 水産漁港部【地方機関】

Q1 現在の担当業務を教えてください。また,その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

現在の担当業務は,漁業法に基づく漁業許可の発給や漁業権の免許及び管理などの漁業調整業務を担当しています。
同一魚種を様々な漁法で漁獲する場合や漁場に多くの漁業者が集中する場合などの漁業者間のトラブル防止,また養殖業の適正な漁場行使を指導する事で,健全な本県水産業の発展を目指しています。

Q2 やりがいがあった,嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

震災後の仙南地域水産業の早期復旧,地域の活性化を目指し,長年当地域から要望のあったシラス漁の漁業許可を関係者と協議・調整しながら,新規漁業許可として導入できたことは非常にやりがいがありました。
導入して日が浅い許可なので,まだまだ課題もありますが,引き続き漁業者の経営安定に繋がるような仕事をしていきたいです。

Q3 これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

東日本大震災発生当時,水産技術総合センターに勤務しており,大津波による海底環境の変化を把握するため,調査船職員と約2週間に亘って連日底質調査を実施,「震災直後の今しか出来ない」という思いのもと,一生懸命取り組んだ業務が印象的でした。

Q4 日々,どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

現在の所属で担当している業務は,漁業者の生活に直結する許認可業務であるため,相談・要望も多く寄せられますが,相手方が要望に至った背景,解決するまでの課題,順序などを分かりやすく,親身になって相談に乗るよう心がけています。

Q5 学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

学生時代に経験した栽培漁業の基礎知識や小型船舶操縦免許は,業務でも活用出来ているほか,漁業者には先輩も多く,親しみをもって接していただいています。

Q6 宮城県職員を目指した理由を教えてください。

中学生だった当時,TV番組で「魚が減っている」という報道を見て,単純に「魚を作れる仕事」に携わり,「漁師さんが大漁になればいいな」と考えていたときに,宮城県水産研究開発センター(現在の宮城県水産技術総合センター)の「種苗生産」という仕事を見つけ,宮城県職員を目指すこととしました。

Q7 宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします!

宮城県民のために一緒に頑張りましょう。

仙台水漁1漁船測度業務 仙台水漁2漁業権適正行使指導業務

仙台水漁3漁業者を対象とした研修会での講師

 

【地方機関】東部地方振興事務所 水産漁港部 水産振興班 上遠野 拓也(平成26年度入庁)

入庁から現在までの経歴
年度配属先
平成26年度~平成28年度仙台地方振興事務所 水産漁港部 漁業調整班【地方機関】
平成29年度~令和元年度水産業基盤整備課 資源環境班【本庁】
令和2年度~東部地方振興事務所 水産漁港部 水産振興班【地方機関】

Q1 現在の担当業務を教えてください。また,その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

現在の職場では,石巻市・女川町で盛んに行われているカキやホヤなどの水産養殖業に関する調査や技術指導のほか,県民のみなさんをはじめ,全国に安心・安全でおいしい水産物を届けることができるよう,衛生管理体制の強化やブランド化に向けた支援など,広く水産業に関することを業務としています。
私は,水産業普及指導員(浜のなんでも屋さん)として,若手漁業者が取り組むナマコの種苗生産試験や,”海の砂漠化”と呼ばれ問題となっている「磯焼け」への対策に関する技術指導を行っています。

Q2 やりがいがあった,嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

1次産業に共通していることですが,なかでも水産業は“自然”と“生き物”を相手にした産業です。
私が担当しているナマコの人工種苗生産試験では,大雨でも海に出てナマコを探したり,親ナマコがなかなか産卵してくれず,作業が夜遅くまで続くこともありました。
また,初めて浜に行った時は完全に”よそ者”扱いでしたが,一緒に作業をした漁業者の方々は,今では「おぅ今日は何しに来たんだ?」と気さくに話してくれる様になり,こちらも海の状況などを教えてもらう関係になっています。
現在の職場では,こういった漁業者との交流にやりがいを感じています。

Q3 日々,どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

水産業普及指導員として浜に行くと,漁業者から「○○でちょっと困ってるんだよねぇ…」,「○○を宮城で養殖したら絶対儲かるよ!」といった相談(冗談?)を受けることがありますが,この何気ない会話が,現場の漁業者が感じている声であり,課題解決のヒントが隠されていると思います。
まずは浜に足を運んで現場の声を聞き,その声を日々の仕事に繋げるように心がけています。

Q4 学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

もともと魚が好きで,大学時代は友人と海や川に釣りに行っていました(捕まえてきた魚を実験室の水槽で飼育することもしばしば…)。
その時に得た知識(漁業権の内容や魚の飼育管理)が意外と現在の業務でも生かされており,学業に励むだけでなく,自分が好きなこと,興味を持ったことは積極的に経験・挑戦することが大切なんだと,社会人7年目ですが改めて実感しています。

Q5 宮城県職員を目指した理由を教えてください。

私は石巻市の出身で,東日本大震災で被災した地元のために,大学で学んだことを生かした仕事がしたいと思い,宮城県職員の水産技術職に応募しました。
実際,入庁当時から震災復興関係の業務担当になることが多く,体力的に辛い時もありましたが,“今の仕事が地元のためになっている”という想いが,現在でもモチベーションの維持につながっていると思います。

Q6 宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします!

宮城県は,世界3大漁場の一つである金華山・三陸漁場を沖合に臨む全国屈指の水産県です。
水産業に興味がある,地元のためになる仕事がしたいという皆さん,ぜひ一緒に宮城県職員としてこれからの水産業を盛り上げていきましょう!

東部水漁1 東部水漁2 東部水漁3 東部水漁4人工種苗生産による稚ナマコ

 

【地方機関】気仙沼地方振興事務所 水産漁港部 水産振興班 上野 あゆみ(平成28年度入庁)

入庁から現在までの経歴
年度配属先
平成28年度~平成30年度水産技術総合センター 水産加工開発チーム【地方機関】
令和元年度~気仙沼地方振興事務所 水産漁港部【地方機関】

Q1 現在の担当業務を教えてください。また,その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

  • 気仙沼市・南三陸町の沿岸で養殖業を営んでいる漁業者に対する養殖生産技術の指導
  • 水産業の担い手の母体となる組織(県漁協青年部,女性部等)への指導・助言
  • 地域漁業を牽引する浜のリーダーとなる漁業者(漁業士)組織の事務局運営
  • 気仙沼市・南三陸町沿岸で養殖及び採取される魚介類に関する各種情報の発信  等

Q2 やりがいがあった,嬉しかったというエピソードがあれば教えてください。

毎年,地域の漁業者団体が活動内容を発表する大会が開催されています。
その大会で地域の青年部の方々の発表補助を行いました。
担当した青年部の方々は,長年にわたり子どもたちを対象として地元の自然や伝統を学ぶ養殖体験活動を行ってきました。
大会に向けて資料の作成や,青年部員の方々との連日の打合せ,実際に体験学習に参加するなどの取材等を行いました。
その結果,全国大会に出場し,みごと水産庁長官賞を受賞することができました。
青年部の方々と協力して作り上げたものが全国で評価を受け,みなさんと喜びを分かち合うことができ,とても嬉しかったです。

Q3 これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

宮城県沿岸ではとてもたくさんの種類の魚が漁獲されています。
私は毎月早朝に定置網船に乗って漁獲物の調査を行っています。
ブリやサバなど誰もが食べたことがある魚がたくさん獲れる一方で,鮮魚店でも見たことの無いようなマイナーな魚も同時に獲れています。
それらの魚は数がまとまらない,宮城県では食べる文化が無いため市場では値段が付かないなどの理由により「低利用魚」とされていることを知りました。
このような低利用魚の利用価値を高め,漁業者の収入安定につなげるために漁業者や飲食店等の方々と情報交換を行ったり,商品開発を行ったことが印象に残っています。

Q4 日々,どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

県職員の仕事の特徴は,一般企業において企業利益を目的とするのとは異なり,県民の生活の維持・向上を目的とすることです。
私は水産業普及指導員として,担当する地区の各浜をまわり,水産業に携わる方々の話を聞く中で,現場における課題を見つけ,解決に向けた指導・支援を行っています。
この仕事は実際に現場に赴き関わっている方の顔を見て,声を聞くことができるので,「この人たちの為に何ができるか」ということを第一に考えて業務に取り組むようにしています。

Q5 学生時代の経験が生かされていると思ったことは?

業務において試験研究の成果や調査結果などをまとめる機会が多くあります。
その際に,学生時代のゼミや学会発表で培ったスライドやポスターに報告内容をまとめる経験が生かされていると感じます。
資料の構成や図・フォントの大きさなど,どこを目立たせて何を削るかによって,自分が伝えたい内容がより相手に届くかが基礎として身についているのを実感します。
また,学生時代に美術部に所属していた経験も,頒布資料や発表ポスターを誰もが見やすい色合いで作成するのに役立っていると感じます。

Q6 宮城県職員を目指した理由を教えてください。

私は北海道出身で大学も北海道の大学に進学し,宮城県に来たことも,関わることも無く過ごしてきました。
宮城県について興味を持ったきっかけは,学生時代にはまった漫画が宮城県を舞台にしたものだったことです。
理由としては不純なものなのかもしれませんが,物語の舞台となった場所に行ってみたいということと,漠然と「人の役に立ちたい」と考えていたので,県民の役に立てる県職員という仕事に就いて良かったと思っています。
宮城県に勤め始めて,私の故郷に寄港したことがある漁船員の方々に多く会いました。
自分では気づかなかったところで宮城県と深いつながりがあったということに驚かされています。

Q7 城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします!

私は水産技術職として宮城県に採用されましたが,その仕事は試験場での試験研究だけではありません。
これまでに水産試験場で水産加工業者への技術支援や魚介類の成分や鮮度に関する試験研究,地方振興事務所で直接漁業者と関わる指導・支援業務などをしてきました。
また,県庁では水産行政に関する業務などがあり,一口に水産技術職員といっても業務内容は多岐にわたります。
一つのところでずっと同じ業務をし続けるのではなく,水産業界を取り巻く様々な仕事をしたいという方にこそ,宮城県職員をオススメします。

気仙沼水漁1 気仙沼水漁2 気仙沼水漁3歌津沿岸定置網

 

【地方機関】水産技術総合センター 環境資源チーム 矢倉 浅黄(平成26年度入庁)

入庁から現在までの経歴
年度配属先
平成26年度~平成28年度気仙沼地方振興事務所 水産漁港部【地方機関】
平成29年度~水産技術総合センター 環境資源部(現環境資源チーム)【地方機関】

Q1 現在の担当業務を教えてください。また,その仕事は県民の生活等にどのような関わりがありますか?

環境資源チームで,海況及びアナゴ・ガザミなど数種の沿岸資源を担当しています。
近年は気象・海況の変動が激しく,いままで宮城県沿岸では見られなかった暖水性の魚類が増加するなど,いままでにない変化が見られており,水産業のあり方も変化を余儀なくされています。
そんな中で,海洋の調査を行い,集めたデータを蓄積していくことはますます重要になっています。

Q2 これまでの業務で印象に残っていることを教えてください。

市場に並ぶ水産物や調査で獲れた水産物のラインナップについて,ベテランの先輩方からはよく「昔と違う」という声が聞かれます。
漁海況は変動するものではありますが,ここ数年でコウナゴの急減,サンマの急減など,宮城県に深く関わる水産物の漁況が急激に変動することが多く,漁業者も対応に苦慮しています。
大げさな言い方かもしれませんが,いまリアルタイムで歴史的な変動のただ中にいるのかもしれないと身を引き締めています。

Q3 日々,どんなことに気をつけて仕事をしていますか?

県職員は転勤が多く,同じ仕事でも数年ごとにメンバーが入れ替わることになります。
そのため,うっかりするとノウハウが失伝することにもなりかねず,情報の引き継ぎが重要になります。
結果だけでなく,「なぜこの手法を使ったのか」「どんな資料を参考にしたのか」など,わかりやすい形で残せるよう,考えています。

Q4 宮城県職員を目指した理由を教えてください。

私は神奈川県横浜市出身ですが,大学では水産資源管理を学び,それを生かせる仕事につきたいと思っていました。
民間では難しいため地方公務員を目指すことにしたのですが,どうせなら水産業の盛んな地方,言ってみれば「水産の本場」を目指したいという思いがありました。
実際に来てみれば魚市場の規模は大きいし,扱われている魚の種類も多いし,スーパーで売っている地魚はどれも美味しいし,水産県なんだなあという思いに日々圧倒されています。

Q5 宮城県職員を目指そうとしている方に一言メッセージをお願いします!

公務員の仕事は安定したルーチンワークのようなイメージを持たれているかもしれません。
しかし実際は,変化し続ける自然環境や社会のあり方に合わせて次々と解決すべき課題が発生します。
全く未知の問題点に突き当たり,どうすればいいんだと途方に暮れることもあるかもしれません。
しかし,どんな時でも好奇心を持ってアンテナを張り,地道に模索していけば道は開けるものだと考えています。
頑張ってください。

水技1 水技2 水技3