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地域企業の技術支援を担当しています。食品加工分野を含む工業全般の研究開発や試験分析、保有する機器による技術支援、技術者養成など地域企業に寄り添った業務を行います。
平成15年度~平成30年度 | 産業技術総合センター【地方機関】 |
平成31年度~令和3年度 | 経済商工観光部 新産業振興課【本庁】 |
令和4年度~ | 産業技術総合センター【地方機関】 |
産業技術総合センターで、研究の予算計画や契約、評価、成果の普及、広報に関する業務などを担当しています。
産業技術総合センターは宮城県の工業系の試験研究機関で、県内の製造業を中心とした企業に向けて、技術面から支援するサービスを提供しています。研究は、先進的な技術を取り入れ、技術支援を支えるものにもなっています。その研究成果や業務内容を広くお知らせすることで、より多くの方に利用していただくことを目指しています。
また、技術部(材料開発・分析技術部)も兼務しており、材料分析など、企業の方と直接やり取りする技術支援業務も担当しています。
技術支援業務(保有装置を用いた分析)
入庁後最初の数年間は、技術的な相談に多く対応していました。地域企業の様々な課題に触れ、所内での協力を得ながら、保有する設備と自分ができることを駆使して解決を図っていました。多くの人に会い、必要な知識を学んでできることが増え、これまで仕事をしてきた中でも重要な時期だったと思います。
分析試料のサンプリング
現在、広報業務の一つとして産業技術総合センターを利用したことのある企業にインタビューを行い、そのインタビュー記事をウェブサイトで公開しています。利活用事例と共に地域の企業についても知ってもらおうとするものです。技術部に所属していた時期に技術面でご一緒した企業を訪問し、違う角度からいろいろなお話を伺うことができ、仕事について考える機会にもなっています。
企業の方と接する現場が大切と考えています。現在は企画調整業務が中心のため、「企業の方が利用しやすいように、企業支援を行う職員が動きやすいように」を意識して仕事をしています。
他機関との会議の準備
産業技術総合センターでは、それぞれ専門や学んできたことが異なる職員が協力して、様々な技術分野に対応しています。新たに身に着ける知識によるところも大きいですが、私自身は考え方などの面で学生時代の専攻が基礎となっていると感じます。
就職活動をしている中で、宮城県に研究職(研究員)の募集があることを知りました。それまでは学んだ分野での就職をしようと製造業を志望して就職活動をしており、県職員や公務員としての就職はまったく考えていませんでしたが、出身地である宮城県で研究や技術の仕事ができるということに魅力を感じて志望しました。
宮城県職員にも、専攻や学んできた知識を生かせる場があります。就職先の候補として考えてみませんか?
平成22年度~ | 産業技術総合センター【地方機関】 |
地域企業が開発する電子機器の電磁両立性(EMC)試験を主に担当しています。EMC試験とは電子機器製品の品質や安全性確保のひとつであり、製品がほかの電気製品に障害を与えるような電磁ノイズを出さないよう、かつ、外からの電磁的な干渉を受けない、あるいは受けても正常に動作するように設計、製造されていることを評価する試験です。
ものづくり企業がこの試験を行い、対策することで安全安心な電子機器製品として世の中に流通させることができます。
また、関連する研究も行っており、得られた成果は地域企業に提供しています。
国際基準を満たしていない製品について地域企業と一緒に対策した際、自分が支援した製品が実際に販売されているのを見たときはやりがいを感じました。また、長年にわたって地域企業からの要望が高かった、自動車も試験できる大きさの10m法電波暗室の整備が実現したときは企業の方からも大変感謝されました。
10m法電波暗室での装置設定
10m法電波暗室の整備は、当センターとしても長年の課題でもあったのですが、運よくその必要性について村井知事に直接説明することができました。メディアではいつもニコニコしている知事の真剣な眼差し、表情が大変印象深かったです。整備することができた10m法電波暗室は地域企業のニーズにマッチすることができ、地域企業に連日活用いただけたことで、その後、知事表彰されるなど、10m法電波暗室の設備導入は大変印象に残った業務のひとつです。
当センターは地域企業のみなさまが利用する施設ですので、利用者目線の対応を心がけています。また常に様々なことに疑問を持って行動することも大事だと思います。
測定室での測定作業
高等専門学校時代の部活動では、大会で優勝するほどバレーボールに打ち込んでいたのですが、キャプテンとして、監督と選手を繋ぐ調整役を担っていたことが、チームで行う現在の仕事に役立っています。コミュニケーションは大事ですね。
高等専門学校時代に「地域に貢献できる技術者に。」と教わってきたことが大きいかもしれません。これまでの勉強が活かせる研究や開発に関わる仕事ができる職場として、研究員(県職員)を目指しました。また、地元に残れたことで、県内で農業をしている実家の手伝いに気軽に行けるのも理由のひとつです。
ものづくり企業の最前線の現場に立ち会える仕事です。今、無いものを生み出す支援ができるので、好奇心がある方、人と接するのが好きな方におすすめします。
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