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貝毒の発生時期について
貝毒プランクトン出現時期は季節によって分かれており,本県沿岸では麻痺性貝毒原因種のアレキサンドリウムが2月から4月,下痢性貝毒原因種のディノフィシス属が6月から8月に現れます。このため,貝毒検査はこの時期を中心に実施しています。
なお,本県ではこれらの時期以外でも隔週または月1回必ず貝毒検査を実施し,食中毒の防止に取り組んでいます。
ホタテガイ
北海道と東北太平洋側に分布する寒海性の二枚貝で,唐桑町から牡鹿半島黒崎に至る海域で盛んに養殖されています。本県のホタテガイは成長が早く,生鮮貝として需要が高いことから,近年生産が増えています。
ムラサキイガイ
シューリ貝,ムール貝とも呼ばれます。もともとはヨーロッパ原産で,日本には昭和の初め頃,海運の発達により移入されました。食用となりますが,貝毒を蓄積しやすいので注意が必要です。
カキ
宮城県で養殖されているのは「マガキ」という種類です。300年前に松島湾で養殖が始められ,今では全国第2位の生産量を誇ります。本県産は主に生食用として流通しているのが特徴です。
アサリ
日本沿岸各地に分布し,潮干狩りの対象種として人気があります。本県では春先の潮干狩りの時期にに麻痺性貝毒が発生する場合がありますので注意が必要です。
アカガイ
アカガイは刺身,すし種などに利用される高級二枚貝で,本県では仙台湾が主産地です。アカガイは年々生産量が減少しており,現在では年間20t程度しか水揚げされていません。
ウバガイ(ホッキガイ)
本県では仙台湾南部の亘理町,山元町が主産地です。平成5年と平成15年に貝毒が出ていますので油断は禁物です。
コタマガイ
コタマガイはハマグリに似た二枚貝で,本県では主に仙台湾に分布しています。年間約170tほどの水揚げがありますが,ほとんどが県外に流通しているため,県内のスーパーで見かけることはあまりありません。
トゲクリガニ(スクモガニ)
トゲクリガニはケガニの仲間で,本県では2月から6月にかけて水揚げされます。このカニは貝毒により毒化した二枚貝を食べるとカニみそ(肝膵臓)に毒が蓄積することがあるため,本県では平成16年から貝毒監視対象としています。
E-mail:gyokouk@pref.miyagi.jp
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