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伊達いわなについて

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年4月12日更新

伊達いわなについて

 宮城県では、栗原市をはじめ各地でイワナ養殖が行われています。

 宮城県水産技術総合センター内水面水産試験場では、平成7年から宮城県固有の原種イワナを使った全雌三倍体イワナの開発に取り組み、平成14年に水産庁が定める「三倍体魚等の水産生物の利用要領」に基づく三倍体魚等の特性評価等に適合していることの確認を受けました。

 その後、試験場と県内の養魚場が連携して量産体制を整え、平成25年、全雌三倍体イワナを「伊達いわな」と命名するとともに、「伊達いわな振興協議会」を設立し、平成26年に初出荷を迎えています。

 平成28年1月には商標「伊達いわな」が登録されました。

 和洋中問わず幅広い料理に使える、宮城の新たな特産品として、県内内水面養殖業の振興のため、県で普及を図っています。

  ■ 伊達いわなの商標管理について

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全雌三倍体イワナとは

 全雌三倍体イワナとは、通常のイワナが持つ2組の染色体を3組に増やす不妊化技術を施したものです。イワナは、数年間、毎年産卵しますが、産卵期である秋前後は卵に栄養がとられるため、身が美味しくなくなり、成長も止まります。一方、全雌三倍体イワナは、卵を持たないため、産卵期の成長停滞や身質低下が起こらず、2~3年で体長50cm・体重1kgほどの大型に育ち、肉質も変わらないので、周年、高品質で安定供給できます。

 三倍体を作り出す技術は、温度や圧力による刺激を加えることによって染色体を増加させていますが、これは「遺伝子組換え」とは異なるものです。種なしスイカなど、植物の育種でもよく利用されているもので、安全性が確認されています。また、万一、三倍体魚が自然界に逃げ出しても、すべて繁殖能力がない雌なので、野生種と交雑して生態系を乱すこともありません。

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 通常(二倍体)のイワナの場合は、生後2年目には成熟して身が劣化し食用が不可となりますが、三倍体の場合は卵に栄養を取られることがないため、肉質を保ったまま長年成長し続けます。

食材としての伊達いわな

(1) 産卵期でも良好な身質

 食材としての味や機能性を明らかにするため、伊達いわなの可食部の成分分析を行いました。その結果、通常魚の身質が低下する秋から冬には、三倍体魚は通常魚と比べ可食部の粗蛋白が1.2倍、粗脂肪が2倍高いことがわかりました。また、遊離アミノ酸ではアンセリンやタウリンなどが多く含まれていることがわかりました。

 <表> 通常イワナ(二倍体)と三倍体イワナの一般成分比較
 水  分(%)粗 蛋 白(%)粗 脂 肪(%)灰  分(%)炭水化物(%)
通常イワナ平均77.317.01.71.72.3
三倍体イワナ平均73.020.93.31.71.0

 (サンプル採取年月日:2012年12月12日  宮城県水産技術総合センター水産加工開発部) 

 

 <図> 三倍体イワナの遊離アミノ酸組成(上位6種類)

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 (宮城大学食品機能学研究室による分析結果)

 

(2) 食材としての伊達いわな

 川魚というと塩焼きのイメージが強いですが、伊達いわなは身が締まってほどよい脂が乗り、お刺身で美味しく食べられます。また、クセが無く、和洋中様々な料理に合わせやすい食材として、県内飲食店を中心に評価が高まっています。

 刺身 伊達いわなの尾頭付き刺身盛り

 v 伊達いわなのカルパッチョ

 a 伊達いわなのムニエル