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1 招集日時 令和6年7月11日(木)午後1時30分
2 招集場所 教育委員会会議室
3 出 席 者 佐藤教育長、千木良委員、小室委員、小川委員、佐浦委員、鳩原委員
4 説明のため出席した者
千葉副教育長、遠藤副教育長、鎌田総務課長、熊谷教育企画室長、片岡福利課長、工藤教職員課長、本田義務教育課長、高橋高校教育課教育改革担当課長、吉田高校教育課副参事兼総括課長補佐兼高校財務・就学支援室総括室長補佐、菊田高校財務・就学支援室長、山内特別支援教育課長、安倍施設整備課長、大宮司保健体育安全課長、佐藤生涯学習課長、高橋文化財課長 外
5 開会 午後1時30分
6 第982回教育委員会会議録の承認について
佐藤教育長 |
(委員全員に諮って)承認する。 |
7 第983回宮城県教育委員会定例会会議録署名委員の指名、議事日程について
佐藤教育長 |
小川委員及び佐浦委員を指名する。 本日の議事日程は、配布資料のとおり。 |
8 秘密会の決定
5 専決処分報告
教育功績者表彰について
6 議事
第1号議案 職員の人事について
第2号議案 宮城県図書館協議会委員の人事について
第3号議案 宮城県美術館協議会委員の人事について
佐藤教育長 |
「5 専決処分報告」及び「6 議事」については、不開示情報等が含まれているため、その審議等については秘密会としてよろしいか。 (委員全員に諮って)この審議等については、秘密会とする。 秘密会とする案件については、本日速やかに処理することが必要なものがあるため、先に「6 議事」の第1号議案を審議し、その他の案件については、「9 次回教育委員会開催日程」の決定後に審議等を行うこととしてよろしいか。 (委員全員異議なし) |
※ 会議録は別紙のとおり(秘密会のため非公開)
9 課長報告
令和6年度公立高等学校入学者選抜学力検査の分析結果について
(説明者:高校教育課副参事兼総括課長補佐)
「令和6年度公立高等学校入学者選抜学力検査の分析結果について」御説明申し上げる。
はじめに、「1 目的」であるが、本分析は、入学者選抜における学力検査問題について妥当性を検証し、今後の問題作成の改善に役立てること、また、検査結果から受験者の学習成果の実態を把握し、中学校における学習指導の参考とするものである。
次に、「3 分析結果」の「(1)平均点」についてである。こちらについては、4月の教育委員会定例会で速報値を御報告したが、確定値として改めて御報告するものである。
「(2)総点及び各教科の得点分布 」については、御覧のとおりとなっている。特に、英語については、得点の二極化が起きており、下位の割合が高いことから、このような得点分布となっている。
「(3)各教科の概況 」については、全日制課程の受験者のうち、学科のバランスを見ながら50校から400人の答案を抽出し、教科ごと、小問ごとにその状況を分析考察し、各教科の概況をまとめたものとなる。各教科の概要については御覧のとおりとなる。
一番下の「まとめ」に記載のとおり、各教科に共通して、基礎的・基本的な知識や技能を問う問題では正答率が高い傾向にあるが、与えられた情報や結果を、既習知識等と関連付けて考察する問題や、論理的に表現する力が求められる問題においては、正答率・得点率が低く、無答率も高い傾向を示している。
資料の右側「(4)今後の対応」についてである。これらのことから、中学校・高校ともに、基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得を図りながら、それらの知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等を育成する必要がある。
そのため、各教科において、課題解決への見通しをもって探究的な学習活動を行い、協働的な学びの中で、生徒が主体的に学習活動に取り組む場面を設定し、事象を多面的、総合的に考察する経験を充実させる等、授業の構成や指導のあり方を一層工夫し、改善していくことが必要であると考えている。
各教科の授業づくりのポイントについては、御覧のとおりとなる。
詳細については、「令和6年度 公立高等学校入学者選抜 学力検査の分析結果」の冊子にまとめ、中学校、高等学校及び関係各所に配布するとともに、この分析結果を中学校及び高校の教員を対象とした教科研修会等において周知し、中学校・高校双方の指導に生かしていきたいと考えている。
本件については、以上である。
(質疑) 小川委員
高校教育課副参事兼総括課長補佐
小川委員 高校教育課副参事兼総括課長補佐 鳩原委員
高校教育課副参事兼総括課長補佐
千木良委員
高校教育課副参事兼総括課長補佐
小川委員
高校教育課副参事兼総括課長補佐
小川委員 高校教育課副参事兼総括課長補佐 |
問題の難易度が異なるため、一概に昨年度とは比較できないと思うが、平均点、中央値、得点分布を見ると昨年に比べ、全体的に低くなっている。この結果について、学力が低下しているとの分析か、それとも、問題の難易度による誤差の範囲内といった分析か。 国語と社会については、昨年度の教育委員会において平均点が高く、選抜試験としての妥当性に欠けるとの御指摘を頂戴したことから、この2教科に関しては適切に学力を測ることができるよう問題の難易度を調整した。その他の教科に関しては、学力が低下したとの分析とはなっていない。 全体の傾向としては、資料2枚目に記載されているとおり、これまでと同様の傾向が続いているとの理解でよろしいか。 仰るとおりである。基礎的・基本的な学力を問う問題については、正答率も高いが、応用力を問う問題となると正答率が下がる、あるいは無答率が増加するといった課題は昨年度と同様である。 英語に関しては、ピークが20点台となっており、基礎・基本は定着しているが、応用力が低い。といった説明と矛盾する。英語のこの結果をどのように捉えているか。また、この資料を中学校と高校の取組に活かすとの説明があったが、具体的な取組はどのように進められるのか。 英語に関しては、御指摘のとおり、近年二極化の傾向が続いており、そうした部分を解消するための様々な取組を今後していかなければならないと考えている。二点目の中・高の取組について、これまでは作成した冊子を中学校に配布するだけに留まっていた部分もあるが、今後は教科研修会など、中学校の教員と情報交換を行えるような場を設定することを検討している。 英語に関して、今のお子さんは小さい頃から英語を習うなど、昔に比べて英語が身近なものとなっている。昔の英語教育では、読み書きが重視されており、読んで訳すことはできたが、全く喋れない人が多い。今の学校教育では、英語の先生が配置されており、読み・書きに加え、聞く・話すことも指導されているにも関わらず、テストの結果がこれだけ低いということは、学校現場で指導していることと、試験問題にギャップがあるのか、そのあたりの分析はいかがか。 御指摘のとおり、今の英語授業では英語で授業をするということを県教委も求めており、授業改善が行われている。現に今回の入試でもリスニングに関しては比較的正答率が高いが、逆に内容理解とかそういった部分に関しては点数が低い傾向にある。現在のところ、入試問題と授業の内容にギャップがあるといった課題認識は持っていないが、今後の授業改善を進めていくのと併せて、入試問題についても授業の在り方にフィットできるような形となるよう検討をしてまいりたい。 英語について、知識を蓄えていくプロセスと知識を活用して応用するプロセスと二つあろうかと思うが、今の教育は会話や表現力を中心にやっている。それ自体は良いことだと思うが、蓄えていく方の教育がどうなのか、気がかりである。昔はこの単語帳さえやれば入試は大丈夫ということで、単語帳に手垢が付くぐらい単語を覚えたものだが、今の生徒はどうなのか。覚えなくてもスマホやネットで調べればすぐに答えが出てくるため、頭に蓄えないのではないか。日常会話で使うボキャブラリ-は限られているため、会話は問題無いと思うが、読解となると知識の蓄えが無いと読めないと思う。覚えなくても分かるということが気がかりである。これらについて、どうお考えか。 英語に関しては、読む、書く、話す、聞くといったいわゆる四技能のバランスを考えながら授業が行われているが、基礎的な部分について、しっかりと勉強した上で、コミュニケーションであるとか、言語活動で自分の考えを伝えられるまでに、といった形で指導している。そうした中で基礎的な部分が不足しているのかということは分析してみないと分からないが、入試の結果では内容理解の部分が弱いといった結果が出ているため、こういった結果も踏まえながら中学校、高校で連携した取組を行い、英語の学力向上に取り組んでいければと考えている。 今の生徒は、単語帳を使用したり、赤いシートで答えを隠すような勉強はしているのか。 多少なりはそういった昔ながらの勉強方法をしている生徒もいると思われるが、いわゆる昔ながらの知識詰め込み型の文法や慣用句をひたすら覚えるといった勉強方法ではないと思う。 |
10 資料(配布のみ)
(1)教育庁関連情報一覧
(2)算数チャレンジ大会2024
11 次回教育委員会の開催日程について
佐藤教育長 |
次回の定例会は、令和6年8月7日(水)午後1時30分から開会する。 |
12 閉会 午後3時7分
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