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平成29年3月に栗原市内において,本県初となる「高病原性鳥インフルエンザ」が発生しました。
万一の鳥インフルエンザ発生時に円滑な防疫対応が可能となるよう,初めての試みとして,11月14日に宮城県,宮城県建設業協会登米支部(主催)の合同による「埋却訓練」を実施しました。
訓練は登米市東和町の土砂採取場跡地を会場として実施し,建設業協会登米支部加盟社の従業員や県の職員など,約50人が参加しました。
始めに,県家畜保健衛生所の職員の指導による防護服の着脱演習を行いました。手袋や長靴の履き口を粘着テープで密閉したり,マスクやゴーグルを着用するするなど,感染防止のため細心の注意が求められることを実感しました。また,想像以上に視界が狭くなり,埋却作業に困難が伴うことが分かり,貴重な経験となりました。
防護服着用の様子
防護服着用後,埋却演習に入り,深さ4メートルの穴に消毒のための石灰を散布した後,法面,底面にブルーシートを敷きました。その後,殺処分した鳥を埋却処理する工程として,鳥の代わりにもみ殻を入れたフレコンパックを重機により穴に投入する作業を行いました。
石灰散布の様子
フレコンパック投入の様子
演習当日は穏やかな天気で,昼間の作業でしたが,普段着る機会のない防護服と慣れない作業に,ほんの数時間の埋却演習で体力はかなり消耗しました。
鳥インフルエンザの発生が確認された場合,72時間以内に埋却処理をする必要があり,悪天候で夜間の埋却作業を想像すると,身の引き締まる思いがしました。
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