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加美郡加美町(旧宮崎町・旧小野田町)地内にある魚取沼にはイワナなどの魚類と共にテツギョが群をなして生息している。このテツギョは、鰭が長く特に尾鰭の長いのが特徴であるが、鮒型に近いものもあり変異がはげしい。鉄色か鉄銹色で、その泳ぐさまは美しい。テツギョは全国の川や池でもごくまれに見られるが、魚取沼のように群れをなしている例はきわめて珍しく、学術的にもたいへん貴重な存在とされている。ブナの原生林に囲まれた面積約3.3haの魚取沼の周縁は、サワグルミ・ヤチダモの湿性林でかこまれ、ヨシ群落からマコモ・ミツガシワ群落が帯状に分布しており、テツギョはこうした良好な自然環境に育まれて、群生するまでに成育して来たものと考えられる。
テツギョ Carassius carassius(こい科フナ属の金ブナの一種)
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