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掲載日:2025年3月31日

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令和6年度学校アウトリーチ活動の記録1

授業内容

「洲之内コレクション:長谷川潾二郎作品《猫》を鑑賞しよう!ーネコのお昼寝(お昼寝場所を探そう)ー」

当館コレクションの中でも代表的な作品である長谷川潾二郎の《猫》(1966年)。昼寝をしている画家の愛猫太郎の姿を描いた本作の高精細レプリカを用いて、観察力や想像力をはたらかせた鑑賞活動を行います。鑑賞後は、画中のネコの気持ちを想像して、ネコのお昼寝場所を考えます。その後、《猫》に描かれたネコの紙スタンドを校内に置き、その場所を巡りながら互いに見合う活動を行います。

目的

所蔵作品の高精細レプリカを活用し、当館の所蔵作品に親しんでもらいながら、自分なりの見方を深めたり他者と意見を交わしたりすることを通して、観察力や想像力を高め、活発な言語活動及び表現の場を体験することを目的としています。

石巻市立和渕小学校における実践例

  • 日時:2024年11月12日(火曜日)3校時
  • 対象:1年生、2年生、3年生

はじめに、クイズを交えながら美術館の基本的役割やコレクション作品について紹介しました。

次に、長谷川潾二郎《猫》の高精細レプリカやスライドから、作品をじっくりと観察してもらいました。児童は、画中のネコの様子や背景の描写を手がかりに、ネコの気持ちや寝ている場所を想像して、言葉で表現していました。

 

作品を鑑賞した後は、ネコが好みそうな昼寝場所を校内で探し、ネコの紙スタンドを置く活動をしました。児童一人一人が紙スタンドを手にし、グループ毎に校内を巡りました。児童は、「日当たりのよい場所が好きだと思う」「せまいところに隠れたいと思う」など、ネコの性格や気持ちを考えて、グループのメンバーと紙スタンドの置き場所を話し合ったり、更に想像を広げたりして、思い思いにネコの昼寝場所を探していました。

皆でネコの紙スタンドを置いた後、他の児童たちが置いたネコを探して、なぜそこに置いたのか想像する活動をしました。児童は、校内を自由に探し回り、様々な場所で他グループのネコを見つけると、ネコを見ながらそれぞれが思ったことや考えたことを言葉にして伝え合っていました。

最後に、ネコの紙スタンドはしばらくの間校内に設置し、他学年にも見てもらおうと話すと児童は皆喜んでいました。

児童からは、「《猫》を見ていたら、いろいろ想像できた」「どこに寝ているのだろうと考えながら置いて楽しかった」という感想が寄せられました。

 

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