掲載日:2023年12月18日

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学校アウトリーチ活動の記録5

授業内容

―“さわりごこち”のかたち―

身の回りにある様々な“さわりごこち”を実感するために様々なモノに触り、見つけた“さわりごこち”を児童それぞれがフロッタージュで写し取ります。自分が一番面白いと思う“さわりごこち”を見つけたら、それを持って集まり、互いに見せ合いながら、それが何をフロッタージュしたものかを想像するクイズを行います。答え合わせに、そのモノや場所を見に行きます。

目的

身の回りには様々な“さわりごこち”がありますが、普段はあまり意識を向けることがありません。この活動では、様々な“さわりごこち”を探し、それをフロッタージュでトレースすることで、触覚で感じる世界に目を向けるとともに、触覚のイメージと視覚のイメージがつながる不思議を味わいます。また、共通の課題に挑んだ友人の作品を見て元のモノを推測することを通じて表現と鑑賞の往還を目的としています。

登米市立米川小学校における実践例

  • 日時:令和5年11月17日(金曜日)5校時
  • 対象:1年生、2年生

美術館の紹介を行った後、今日は様々な「さわりごこち」「感触」をテーマに美術で遊ぶことを伝えました。身の回りの様々なものに触れると、硬かったり、柔らかかったり、つるつるだったり、でこぼこだったり、様々な「さわりごこち」があることに気付きます。そのような「さわりごこち」を図工室にある様々なモノの中からよく見て探し、それを鉛筆とコピー用紙を使ったフロッタージュで紙にとる活動をしました。なお、室内にはフロッタージュに向きそうなモノをいくつか事前に配置しておきました。
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児童がよく見えるように教室の中央に集め、「机の表面」「ハンカチ」「ぼこぼこの布」「机の上のテープの跡」の4つの上でフロッタージュを実演しました。紙の上に模様が浮き出てくると全員から驚きの声が上がりました。
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児童に図工室の様々な場所でフロッタージュをするように伝えると、思い思いに図工室内を探索し始め、見つけたモノの上に紙を置き、鉛筆でこすり始めました。あっという間にフロッタージュのコツをつかみ、綺麗な模様を写し取る児童がたくさんいました。約15分の間、どの児童も集中して取り組み、コピー用紙1枚では足りない児童もいました。
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次に、グループ内でフロッタージュした模様が何の模様かを当てるクイズを出し合いました。分かりやすく綺麗な模様から始まって、だんだんと正体の分からない難しいフロッタージュをクイズに出す様子が見られましたが、児童たちはクイズの難易度は意に介さず、正解となるモノのところに見に行きながら、時間いっぱいになるまで楽しそうにクイズに臨んでいました。
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児童は、「図工室には、いろいろな手ざわりがあることにきづいた」「いろんなばしょに形があるんだなぁときづいた」などと感想を記述していました。

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