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本館コレクションの中でも代表的な作品の1つである長谷川潾二郎が描いた《猫》のDXレプリカを用いて授業を行います。作品に描かれている愛猫タローの昼寝姿を、観察力や想像力をはたらかせてじっくり鑑賞し、その後、オリジナルのネコを描き、そのネコの履歴書(ネコ紹介)を作成して、グループ内で発表し合います。
※《猫》のモデルとなった猫には、作者が作成した「タローの履歴書」が存在します。
本館所蔵作品の高精細スキャンデータを用いて作成した複製画(DXレプリカ)を活用し、本館のコレクション作品に親しんでもらいながら、自分なりの見方を深めたり他者と意見を交わしたりすることを通して、観察力や想像力を高め、活発な言語活動及び表現の場を体験できるようにすることを目的としています。
はじめにクイズ形式で行った美術館の紹介では、多くの児童が興味を持って話を聞き、収蔵作品数の多さに驚く声を上げ、疑問に思ったことなどについて質問も出ました。
DXレプリカには一段と強く関心を示し、席から身を乗り出して見入っていました。《猫》は大きな作品ではないので、各自のタブレットで美術館のWEBページから《猫》を見られることを伝えると、児童はさっそく拡大しながら細部を観察し、表情や毛並みの表現を確認していました。
絵の作者が猫の履歴書を作っていたことを知らせた後、児童にそれぞれ自分の考えたネコの絵と簡単な紹介を書いてもらいました。完成後には、グループ内で紹介し合い、それぞれのネコについて鑑賞し合う場面を設けました。
事後の児童の感想には、「作品を見るときは、よく見ること、想像してみることが大切だと知りました」「作品をじっくり見て、いろいろなことを考えました」「自分のイメージをふくらませて猫が描けた」などと寄せられました。
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