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ヴァシリー・カンディンスキー 《商人たちの到着》

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所蔵作品紹介

商人たちの到着

商人たちの到着

ヴァシリー・カンディンスキー
(1866-1944)
1905年
92.5×135.0cm
麻布、テンペラ

カンディンスキーは「小さな油彩スケッチ」と並行して、テンペラやグワッシュで「彩色ドローイング」と呼ぶ絵を描きました。それらは中世のドイツや古きロシアの風俗に取材したメルヘン的な、あるいはロマン的な作品です。カンディンスキーはかなり早い時期から絵というのは単に美しい風景とか、人物の描写とは別のものではないかという考えを抱いていて、その頃、自分が傾倒していた色彩を自由に使う口実としてこれらのモティーフに目をつけたのです。
この作品もその一つです。他の作品の例にもれず、黒地の上の多彩な色斑、線描の調和が美しい作品です。画家によれば、下地に黒を使うのは、「黒にくらべれば、他のどんな色も、最も弱い響きしかもっていない色でさえも、ずっと強く、はるかに明確な響きをもっている」からです。商人たちが到着した光景そのものよりも、色彩の響きあいがこの絵の眼目です。

©ADAGP, Paris & JVACS, Tokyo, 2002.