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佐藤忠良 《帽子・夏》

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所蔵作品紹介

帽子・夏

  帽子・夏

 佐藤忠良(1912-2011)
  1972年
  105×59×42.5cm ブロンズ

《群馬の人》、《常磐の大工》など執拗に頭像を作り続けた1950代のいわゆる「首狩りの時代」、《ふざけっこ》や《冬の子供》などの1960年代から70年代初頭にかけての「小児科の時代」を経て、若い女性の姿を洗練されたスタイルで表現する時代が1972年頃から始まります。この作品はそのもっとも初期に属するものであると同時に、佐藤の70年代以降の仕事を代表する作品であるといえましょう。
うつむき加減の頭につばの広い帽子を目深にかぶり、上半身は裸、下半身には裾を切り取ったズボンを着け、かかとをあげて腰かける姿を表したこの像は、それまでの質朴な表現から脱却し、スリムで都会的なセンスに満ちあふれています。わずかに左右を非対称にしているところが、像に動きと親しみやすさを与えています。表現様式は変化しましたが、身近な人間の姿を率直に見つめるという佐藤の態度はここにも表れています。