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渡辺亮輔 《樹蔭》

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所蔵作品紹介

樹蔭

  樹蔭

  渡辺亮輔 (1880-1911)
  1907年
  60.8×45.8cm 麻布、油彩

渡辺亮輔は、宮城県松山町に生まれ、1899年、東京美術学校西洋画選科に入学、1905年まで同校研究科に学びました。在学中、フランスの外光表現をわが国にもたらした黒田清輝の教えを受け、明治美術会系の画家たちの脂派(旧派)に対して、その明るい外光表現と影の部分に紫色を多用したことから紫派(新派)と呼ばれた画風を学びました。病を得て帰郷し、30歳の若さで世を去ります。
《樹陰》は、1907年に国家が主催する美術展として開始された文部省美術展覧会(文展)の第1回展に、《夏の朝》とともに入選した作品です。初めはもっと大きい画面に全身像として構想されたようですが、下の部分で意に染まないところがあり、そのうち病気になったことなどもあって完成することができず、画布を切断して半身像として出品されました。木もれ陽の中にたたずむ婦人の姿は明るい色彩のタッチを丁寧に重ねて表され、清新な気品に満ちています。