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宮城県では水稲,大麦,大豆を低コストで省力的に輪作するための「新技術体系」の確立に取り組んでいます。逆転ロータリと播種・収穫機械を活用して,水稲の乾田直播栽培と大豆の晩播狭畦栽培に麦栽培を組み合わせますが,当所ではこの体系の経営評価と営農モデルの構築を担当しています。
県内の実証試験での調査の結果,労働時間は水稲で平成15年度北陸平均の約4割,大麦で約8割,大豆は平成15年度都府県平均の約2割となりました。また生産費は,経営規模を50haとした場合,水稲乾田直播栽培で慣行の移植栽培(平成15年度北陸平均)の約6割,大豆の麦跡晩播狭畦栽培では,慣行栽培(平成15年度都府県平均)の約3割が削減されました。新技術体系で水稲→大麦・大豆の2年3作の栽培を行った場合、生産費は平成15年度平均に比べて約6割に低下します。
このことについては12月8日,東京都科学技術館にあるサイエンスホールにて行われた「水田の潜在能力発揮等による農地周年有効活用技術の開発 超低コスト作物生産技術の開発 成果報告会」で報告しました。
また今年度末には新技術体系マニュアルを作成し,県内の生産者に配布する予定です。
(平成23年12月28日掲載)
【単位当たり労働時間及び生産費の比較】
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