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掲載日:2012年9月10日

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トピックス(H23)/復元初年目水稲における早期中干しによる倒伏軽減

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(古川農業試験場)

復元田の水稲栽培では,倒伏を軽減し,収量の安定化及び品質向上を図るため,耐倒伏性品種を導入し,減肥,中干し強化及び飽水管理等を組み合わせるなどの対策が行われていますが,既存の技術では倒伏回避が困難な場合があり,さらなる倒伏軽減の技術対策が必要です。そこで,早期中干しを行うことにより,倒伏軽減効果が認められたので紹介します。

  • 技術の概要
    復元初年目水田で,6月第2~3半旬頃(中干し開始時茎数は100~150本/平方メートル程度)から20日間程度中干しを行い,その後飽水管理(出穂開花期は一時湛水)を行うことにより,水稲の倒伏を軽減することができます(図1)。
  • 利活用の留意点
    1. 異常低温が続くなど,極端に分げつが抑制されている時には本技術を適用しないでください。
    2. 品種選定等既存の倒伏軽減技術を優先的に適用し,さらに対応が必要な場合(窒素肥沃度が高く,生育過剰が予想される)に本技術を適用してください。
    3. 倒伏の心配がないほ場(窒素肥沃度が低い場合)で本技術を適用すると穂数が確保できず,減収する場合があります。
    4. 中干し前の6月上旬に雑草が多発しており,除草剤の散布が必要なほ場では本技術を適用しないでください。

(土壌肥料部)
(平成23年6月30日掲載)

中干しの時期と成熟期における立毛角度の関係の図立毛角度の図

図1 中干しの時期と成熟期における立毛角度の関係(H21,H22)
*1 立毛角度はイネの基部を中心に地表面と穂首を結ぶ角度(右図参照)。
*2 茎数は中干し開始時の値。
*3 「ひとめぼれ」でのデータ。
*4 エラーバーは標準偏差。

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

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