掲載日:2012年9月10日

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トピックス(H23)/飼料用稲奨励品種「リーフスター」

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飼料用稲専用品種「リーフスター」が飼料作物奨励品種に指定されました。

「リーフスター」は,本来関東以西が適合地とされており,宮城県においては出穂が非常に遅くなりほとんど登熟しません。そのため子実収量は少ないですが,茎葉が非常に大きくなるため十分な乾物収量とTDN(可消化養分総量)収量が確保できます。

収量性が高く,次作でのこぼれ籾対策に有効なホールクロップサイレージ専用の品種として期待されます。

「リーフスター」の特徴は,以下のとおりです。

  • 出穂は9月以降で,極晩生品種「ホシアオバ」より出穂期が18~30日程度遅い(表1)。
  • 「ホシアオバ」と比べて地上部乾物重は同程度で,茎葉割合が極めて大きい(図2)。
  • 「ホシアオバ」と比べて稈長,穂数は同程度で,耐倒伏性は“極強”と「ホシアオバ」の“やや強”より強い(表1)。
  • 全乾物中に占めるTDNの割合は,籾の稔実程度による影響が小さく,概ね50~55%である(表2)。
  • 茎葉は非常に大きくなるが,穂が軽いためコンバイン型専用収穫機での収穫作業も可能である。
  • 現在,「リーフスター」の作付拡大に向けて,播種方法や肥培管理等の栽培法に関する試験に取り組んでいます。また,翌年,こぼれ落ちた種子が発芽するイネ(漏生イネ発生)のリスク評価や軽減技術開発などの試験も行っています。

(水田利用部)
(平成23年6月20日掲載)

収穫期のリーフスター
図1 収穫期の「リーフスター」(2010年10月撮影)

グラフ地上部乾物重と穂重割合
図2 地上部乾物重と穂重割合

注1)図中の数字は穂重割合(%)を示す
注2)すべて追肥実施区のデータ
注3)平成22年ホシアオバは9月の降雹被害のためデータ略

収量及び成熟期データの表

リーフスターの飼料成分TDN

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

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