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(農園研 園芸栽培部)
キンポウゲ科の長日性花きであるニゲラは低温性であり無加温栽培が可能ですが,生産現場からは出荷時期の前進が求められています。そこで,低温短日期に夜間電照することによる開花促進の可能性を検討しました。また,電照用の光源としてはこれまで白熱電球が用いられてきましたが,より省エネ効果の高い光源として利用が推進されている電球形蛍光ランプや電球形LEDランプの利用可能性についても検討しました。
その結果,ニゲラにおいては白熱電球で開花促進が可能でしたが,電球色電球形蛍光ランプでより開花促進効果が高く,さらに赤色電球形LEDランプで最も開花促進効果が高くなりました。
これまで,長日性花きでは遠赤色光の夜間照射で開花促進効果が高いことが知られていましたが,今回のニゲラにおいては赤色光で開花促進効果が高いという新たな知見が得られたことから,さらに詳しく検討していく予定です。
(花きチーム)
(平成23年9月29日掲載)
【ニゲラの花】
【各種照明用光源】
(左から,白熱電球,電球色電球型蛍光ランプ,赤色電球型LEDランプ)
【ニゲラの開花に及ぼす各種電照用光源の効果】
(左から,無電照,白熱電球,電球色電球型蛍光ランプ,赤色電球型LEDランプ)
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