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東北地方太平洋沖地震以降、津波により壊滅的な被害を被った海岸林の再生に対し、全国から植栽活動等の支援について多くの申し出が寄せられました。
県では、被災地における植栽等の森林(もり)づくり活動の実施を表明している民間団体等の参加・協働を推進するため、平成26年1月に「みやぎ海岸林再生みんなの森林(もり)づくり活動実施要領」を制定しました。
この活動は、県、市町、活動を希望する民間団体等との間で協定を締結した上で、海岸林の再生に必要な森林(もり)づくり活動を一定期間、継続的に行っていただくものです。
海岸林再生の活動では、令和3年3月末までに多くの団体等と協定を締結し苗木の植栽が行われました。今後は植栽された苗木が生長するように、下刈りやつる切りなどの保育活動を継続することが大切です。
活動例
地元市民等参加による植樹式
参加者による植栽状況
地元児童への震災及び環境学習
植栽完了後状況
下刈作業保育活動状況
植栽から5年経過し生育したクロマツ
植栽後の生育状況(例)
津波により被害を受けた名取市海岸林状況
倒木した海岸林
平成26年植栽地生育状況(平成28年撮影)
本数調整伐実施後状況(令和6年撮影)
左写真同所植栽生育状況(令和元年撮影)
植栽写真はいずれも(公財)オイスカより提供
海岸防災林(民有林)の再生にあたり、NPOや民間団体等の参加・協働による森林づくり活動を開始できるフィールドが整って来たことから、県として、以下の3点を目標に「みやぎ海岸林再生みんなの森林づくり活動」を推進するもの。
目標
海岸防災林の再生は治山事業の一環であり、確実に成林させるため、植栽木が活着し、植栽木が雑草木等に被圧される懸念がなくなるまでの一定の期間(概ね5~10年)、継続的な森林整備を行うもの。
なお、実施主体の責任と関係機関の役割を明確にするため、県、市町及び民間団体等との間で協定を締結することとする。(活動対象森林が県有防災林の場合は、県と民間団体等とで協定を締結することができる。)
県有防災林及び土地使用承諾が得られた市町有林及び私有林とする。
海岸防災林としての目的を達成するため、目標林型や樹種選定等について、最低限の条件を設定する。
実施主体の選定は、以下のいずれかの方法によるものとする。
県と市町との協議等により実施主体の資格要件、技能、活動実績等を確認して決定する。
令和6年9月30日までに延べ53件、面積約149.7haの協定を締結しました。
協定締結団体は、下記一覧表を参照願います。
各団体の活動状況の一部をご紹介します。
団体名をクリックすると活動状況の写真が表示されます。
苗木の生育のため、クズや雑草木の下刈作業と枯損木の補植の保育活動を企業ボランティアの方が行いました。
ボランティア団体(DNP)による保育活動の取組(PDF:495KB)
現在新たに植栽・保育を行う団体の募集及び申し出は受け付けていません。
「みやぎ海岸林再生みんなの森林づくり活動実施要領」に基づく要件を満たすこと。
令和2年3月31日付けで活動を終了した団体
令和3年3月31日付けで活動を終了した団体
令和4年11月30日付けで活動を終了した団体
令和4年3月31日付けで活動を終了した団体
令和6年3月31日付けで活動終了した団体
令和6年9月30日付けで活動終了した団体
東日本大震災で甚大な被害を受けた海岸防災林再生のため、協定締結後、植栽地の地拵え、苗木の植栽及び生育環境を整える下刈作業等の保育活動及びボランティア、一般市民参加による海岸林再生の啓発活動に取組んでいただきました。
平成26年1月に制度化した「みやぎ海岸林再生みんなの森林づくり活動」により、同年2月から現在までに35団体と53協定を結び、58箇所で面積約146.22ヘクタールに植栽が行われており、令和3年3月までに協定締結地の植栽が完了することになりました。海岸林再生のための植栽及び保育活動へ多くの方々に取り組んでいただいたことで、苗木も順調に生育しており、中には、樹高が約4mに達するものも見受けられます。
令和2年度で植栽が完了したことから、活動団体及び協定締結市町から寄稿していただき、活動の記録誌を作成しました。協定締結団体の皆様が活動にどのように取り組んできたのかを紹介していますので、多くの方に御覧いただき、再生された海岸林を訪れるきっかけになっていただければ幸いです。
「みやぎ海岸林再生みんなの森林づくり活動の記録」(PDF:6,617KB)
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