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加温を必要とする冬季のキク類やカーネーションの切り花栽培では,ボリューム不足による品質の低下や収量減が問題となっています。
イチゴやトマト等の野菜では,炭酸ガスを施用すると光合成が促進され,果実が肥大し増収する効果があり,収量及び品質向上技術として炭酸ガス施用が実用化されつつあります。
しかし,花,茎,葉を含む植物体全体が収穫物となる花きの生産ではまだ研究段階となっています。
そこで,当研究所では冬季の高品質安定生産技術の確立を目的としてキク類とカーネーション切り花栽培の炭酸ガス施用試験を行っています。
昨年度は,自作の炭酸ガス発生装置(写真)を使って輪ギクとスプレーギクの3月開花作型における炭酸ガス施用の効果を確認する試験を行いました。その結果,炭酸ガスを施用すると品種によって切り花重,茎径,花数などが増加し,ボリュームが出ることが明らかになりました。
今年度は,密植栽培を行い,炭酸ガス施用により通常密度と同様の品質の切り花が得られるかどうかの確認を行っています。また,カーネーションにおける炭酸ガス施用の効果の確認をこの冬から開始する予定です。
写真 自作の炭酸ガス施用装置
(花き・果樹部 花きチーム)
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