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学生を対象に、自身のキャリアを考える上での具体的なイメージや、自分に合った企業、仕事の選び方などの参考にしていただくため「~関わることで見えてくる~みやぎ企業訪問バスツアー」を開催しました。
このバスツアーは、女性活躍や多様な働き方などに積極的に取り組む宮城県内の企業を訪問するもので、今年で3回目の実施となります。
1日目の9月12日(金曜日)は学生30名が参加し、株式会社ウジエスーパー利府店(利府町)、ヤマカノ醸造株式会社(登米市)の2社を訪問しました。
1社目の株式会社ウジエスーパーは、宮城県を中心に店舗展開する地域密着型の食品スーパーマーケットで、生鮮食品の販売だけでなく、店内調理の惣菜や地域に根ざした商品企画など多様な取り組みを行っています。
当日は、地域のお客様に向けた商品づくりについて説明いただきました。また、自分たちで食材を選び、オリジナルおむすび「YOSHIだま」を開発する体験型ワークショップを実施。学生たちはグループに分かれ、アイデアを出し合いながら調理を進めるなど、食の仕事ならではの魅力を体感しました。

昼食後は、創業130年以上の歴史を持つ老舗の加工食品メーカーであるヤマカノ醸造株式会社を訪問しました。
同社は味噌・醤油を中心に、伝統的な発酵技術を活かした商品の製造を続けており、地域の風土に合わせた味づくりにも取り組んでいます。当日は、味噌や醤油の歴史、種類、栄養についての解説をいただき、学生たちは身近な調味料について新たな視点から理解を深めました。また、社員との交流を通して、製造現場の働きがいやキャリア形成について学びました。

2日目の9月16日(火曜日)は学生19名が参加し、株式会社Wasshoi Lab(丸森町)、みやぎ生活協同組合柳生店(仙台市)の2社を訪問しました。
1社目の株式会社Wasshoi Labは、地方創生を軸に地域の魅力発信や関係人口創出、組織開発支援などを行う企業です。当日は、同社が管理する歴史的建造物「齋理屋敷」を見学しました。齋理屋敷は、江戸時代から続く豪商・齋藤家の邸宅を中心に蔵が残る文化施設で、商家文化や地域の歴史を今に伝えています。学生たちは文化財の活用や地域づくりへの取り組みについて学びました。
その後、組織開発で大切にしている考え方の説明を受け、「女性活躍」をテーマにしたワークショップに参加し、自身のキャリア観を深めました。

また移動中のバス車内では、参加学生が自ら企画した「女性活躍推進クイズ」などのレクリエーションを行い、和やかな雰囲気で交流を深めました。
午後は、県内で多数の店舗を展開し、食料品販売をはじめ共済や介護福祉事業など幅広い事業を担うみやぎ生活協同組合を訪問しました。
訪問先では、各部門で活躍する女性職員の方々に登壇いただき、管理職として働く上での工夫や業務を進める際の心がけ、キャリア形成の過程について具体的にお話を伺いました。また、日々の仕事のやりがいや現場での経験を交えたリアルな話を聞くことで、学生たちは多様な働き方や女性活躍の在り方について理解を深める機会となりました。

3日目の9月18日(木曜日)は学生17名が参加し、株式会社阿部蒲鉾店泉工場(仙台市)、宮城製粉株式会社(亘理町)の2社を訪問しました。
1社目の株式会社阿部蒲鉾店は、笹かまぼこをはじめとする水産加工品の製造・販売を行う、県内でも長い歴史を持つ老舗企業です。創業以来、品質にこだわった手づくりの味を大切に受け継ぎ、伝統と技術を活かした商品づくりを続けています。
当日は、製造工程や品質管理の取り組みについて詳しい説明を受け、実際の現場でどのような工夫や努力が行われているのかを学びました。また、社員の方との座談会や昼食を通して、働く上でのやりがいや水産加工業ならではの魅力について理解を深めることができました。

午後は、岩沼市の金蛇水神社を立ち寄りスポットとして訪問し、買い物や参拝を楽しみながら地域の文化に触れました。
その後訪れた宮城製粉株式会社は、オリジナル商品の企画から製造までを自社で一貫して行い、その多くを業務スーパーへ提供している食品製造企業です。訪問時には、会社の事業内容や製造工程についての説明を受け、実際の施設見学を通して大量生産の仕組みや品質管理への取り組みを学びました。
また、社員との座談会では、製造現場で働くうえでの工夫ややりがい、商品づくりに込める思いなどを聞くことができました。さらに、自社製品の試食も行われ、食品製造業の魅力を多面的に理解する貴重な機会となりました。

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