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(農園研 園芸栽培部)
ニホンナシ「あきづき」は,大玉で食味が優れる中~晩生の赤ナシで,県内でも栽培が増加しています。側枝は4年ほど経つと生産性が極端に低下するので,計画的に側枝を更新することが栽培上のポイントとなります。
そこで,効果の高い側枝更新のための新梢を発生させる技術を開発したので紹介します。
発芽期~満開3週間後に側枝基部を環状剥皮(幅20mmで樹皮を形成層まで剥ぎ取る:図-1)すると,環状剥皮部から基部よりの不発芽が発芽し,落葉期には基部径約10mm,長さ80cm前後の枝になります(表-1)。環状剥皮した場合の新梢発生率は80%と,冬季せん定の50%,芽傷の10%に比べて,高くなります(表-2)。また,環状剥皮した側枝に結実した果実は,無処理の側枝に結実した果実と比較して品質に大きな差はみられません(表-3)。
(果樹チーム)
(平成23年5月20日掲載)
図-1 環状剥皮による側枝基部からの萠芽
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