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掲載日:2012年9月10日

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トピックス(H23)/水稲奨励品種「つや姫」の原種生産面積を大幅に拡大しました

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当研究所バイオテクノロジー開発部原種苗チームでは,県奨励品種の水稲・麦類・大豆の原種(一般種子のもとになる種子)の生産を行っています。

水稲品種「つや姫」が平成21年に県奨励品種に採用されたことに伴い,育成者である山形県農業総合研究センターより系統種子及び原原種種子を譲り受け,平成22年に岩沼ほ場において原原種2.0a,原種7.7aの作付けを行い,それぞれ47kg,324kgの種子を確保しました。また,その原種を利用して本年はJA栗っこ管内の指定採種ほ8haで一般種子の生産を開始し,平成24年春には約38t(約960ha分)の一般種子を県内農家に配付する見込みです。なお,本年度の指定採種ほの作付けにあたっては,山形県からも原種が供給されています。

一方,県内では先行販売を目的として,平成22年度から山形県産種子を利用して約60haの一般作付けが行われ,昨年の猛暑で他品種が等級を落とす中で「つや姫」は一等米比率が9割と高品質米が確保されたことから,本年度は300ha以上作付けされています。平成24年度以降も作付面積の大幅な拡大が見込まれており,環境保全米の取組推進とあわせて,南部平坦地帯を中心とする平坦部での産地形成を図っていくこととしています。

このため,当研究所では原種生産面積を本年は昨年の3.8倍の29.1aとし,4月25日に播種(写真1),5月24日に中苗で移植作業(写真2)を行いました。移植方法は,「つや姫」の苗を1株に1本ずつ手植えで行いました。生育途中に随時ほ場を見回り,「つや姫」に他品種が混入しないように審査を行なっていく予定です。

品種特性は宮城県では極晩生品種で,出穂期は「コシヒカリ」とほぼ同じかやや早く,「ひとめぼれ」より7~10日程度遅くなります。このため,「ひとめぼれ」などの中生品種との組み合わせで収穫期間が拡大できます。また,「コシヒカリ」よりも草丈が短いため,倒れにくく栽培しやすい品種です。

なお,「つや姫」は山形県の品種であるというイメージが強いのですが,系譜をみると「つや姫」の母親は山形県で育成された「山形70号」,父親は宮城県(古川農業試験場)で育成された「東北164号」ですので,両県で素晴らしい品種に育て上げることが大切でしょう。

(原種苗チーム)
(平成23年6月8日掲載)

稲つや姫の播種
写真1 「つや姫」の播種風景(H23年4月25日)

つや姫の手植え
写真2 「つや姫」の移植(1本植え)風景(H23年5月24日)

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所野菜部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8131

ファックス番号:022-383-9907

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