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美里町立中埣小学校(令和7年11月13日開催)の小学5年生12名、青生小学校(令和7年11月14日開催)の小学5年生11名を対象に「田んぼダム出前講座」を開催しました。
宮城県では、近年多発する豪雨災害への対策として、水田の持つ雨水貯留能力を最大限活用し、洪水被害を緩和する「田んぼダム」の取り組みを推進しています。
この出前講座は、小学生を対象とし、田んぼダムの仕組みや効果を知ってもらい、田んぼダムの取り組みへの理解向上を目的としています。中埣小学校では4回目、青生小学校では3回目の田んぼダム出前講座の開催となりました。
はじめに、近年、子どもがため池へ転落する事故が発生していることを踏まえて、こうした水難事故を防止するために、「ため池」の危険性をわかりやすく説明した注意喚起の動画を鑑賞しました。鑑賞後は、以下の3つのため池ルールを一緒に音読し、ため池の危険性について確認しました。(写真は青生小学校)

鑑賞した動画は、こちらから見ることができます。
次に、「ちいきを守る田んぼダム~ふだんは田んぼ、ときどきダム~」と題し、田んぼダムの仕組みや効果などについて説明しました。普段は、お米を育てている田んぼが、田んぼダムに変身することによって、ダムとほぼ同じ量の水をため、洪水から私たちを守る力があることに生徒たちは驚いた様子でした。(写真は青生小学校)

さらに、通常の田んぼと田んぼダムの排水量の違いを比べることができる模型実験では、住宅地に雨水が浸水し始めるまでの時間が、田んぼダムの方が遅いことに気づき、「この間に避難することが大切」だと理解を深めていました。(写真は青生小学校)

その後の美里町クイズでは、スペシャルゲストとして、中埣小学校では、仙台・宮城観光PRキャラクター「むすび丸」が、青生小学校では、美里町公認キャラクターの「みさとまちこちゃん」が登場しました。生徒たちは、地域の特産品や田んぼで育つお米について、クイズを通して楽しく学んでいる様子でした。(写真は中埣小学校)

最後に、事前に絵付けをしたロート型堰板を小学校周辺の田んぼに設置しました。実際に自分たちの手で設置することによって、田んぼダムがどのような仕組みになっているのかを実感し、より深く理解することができました。(写真は中埣小学校)

生徒からは「普通の田んぼと田んぼダムの違いを感じとることができた」との感想が寄せられました。
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