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平成30年11月15日木曜日に,赤岩地区羽田地内でドローン防除(ドローンを用いた農薬散布)のデモンストレーションを行いました。(前回記事:【気仙沼・赤岩地区】JA山形中央会との意見交換会開催(住民活動支援ワークショップ続報))。
ドローン防除の導入については,「中山間地域等農村活性化事業」で住民活動に対する支援の在り方やシステム作りを進めている中で,営農負担軽減の方法の一つとして検討をしています。作業時間の短縮が期待されており,今後ドローンが広く活用されることが考えられています。
今回のイベントでは,中山間地域における農家の高齢化や担い手不足による「草刈り作業の負担」という課題に対応するため,実施したものです。
当日は実際に耕作されている羽田地内の水田で実演しました。
まず農薬散布用ドローンの機体を見学し,機体の性能や価格などについて説明を受けました。
10aは約1分程で散布可能であり,時速15キロ~20キロで飛行可能です。
次に実際に飛行して散布する様子を見学しました。農薬の時期からは外れていたため,水を薬に見立てての散布となりました。(10a/約0.8リットル)
約25aの田んぼ2筆を連続して飛行し,おおよそ5分で散布が終わりました。
デモンストレーション後に質疑応答の時間を設けたところ、機体のスペックや実際導入した場合の内容など、多くの方から具体的な質問がありました。
【質問内容(抜粋)】
Q.風の影響はどのくらい受けるのか?
A.風速3メートルまで散布可能。ドローン自体は風速10メートルまでホバリング可能。
Q.稲の1メートル上など低い位置で飛行は可能か?
A.性能としては可能。薬剤0.8リットル/10aの散布設定のため、高さ2~3メートル、散布幅4メートルが最適。
Q.バッテリーの持ち時間は?
A.薬を10リットル積んだ状態で約15分。
Q.購入をしたとしてどのくらい使用すれば機械の購入費と代行依頼費用が釣り合うのか?
A.約10haの面積を,年3~4回散布し,3~4年ほどの使用で釣り合うと思われる。
ドローン自体の耐用年数は5年。
Q.農薬散布代行を依頼するとしたらいくらになるのか?
A.基本料金(出張費):3,000円(面積に関係なく1回ごとの固定価格)
散布料金(10a):1,800~3,000円(障害物・環境など難易度によって変動)
※薬剤は依頼側で用意。
実演を見学した羽田地区代表の方は,「今回のデモを見て,ドローンが良いものということは分かった。実用化に向けて検討し,今後もより良い地域としていきたいと思う。」と話していました。
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