掲載日:2014年8月2日

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ヘレン・シャルフベック―魂のまなざし

天上の下地 prime and foundation

展覧会概要
会期: 2015年5月2日(土曜日)–7月26日(日曜日)
休館: 月曜日(ただし5月4日,7月20日は開館),5月7日(木曜日),7月21日(火曜日)
料金: 一般1,000円(900円),学生800円(700円),小・中学生・高校生400円(300円)
( )内は20名以上の団体料金
前売券(3月31日から5月1日まで販売)
一般800円,学生600円、小・中学生・高校生200円
チケットぴあ(Pコード 766-734),ローソンチケット(Lコード 22501),セブンチケット(外部サイトへリンク),イープラス(外部サイトへリンク)
主催: 宮城県美術館,河北新報社
後援:

仙台市教育委員会,TBC東北放送,仙台放送,ミヤギテレビ,KHB東日本放送,Date fm,ラジオ3 FM76.2

協力: ケンジタキギャラリー,小山登美夫ギャラリー
助成: 芸術文化振興基金

今日、日本の現代絵画を考える上で欠かせない存在である杉戸洋(1970-)の個展です。その絵画は、豊かで繊細な色彩感覚と、親しみのあるモチーフによって、純粋に絵を見る喜びを喚起させてくれます。

本展は、作家本人が当館の建築空間に触発されて制作した新作と特別な設えなどによって、ここでしか体感できない、杉戸の「作品世界」に触れる貴重な機会となります。

※本展覧会の図録は6月中旬頃の発行を予定しています。

展覧会の見どころ

1:杉戸洋の作品世界に親しむ

杉戸洋の魅力は、豊かで繊細な色彩と、親しみあるモチーフです。それらは、発想の自由さと、みずみずしいイメージに溢れています。その作品は童画のような一面を持ちながら、絵画がこれまで培ってきた色彩の価値を継承しつつ刷新する一面を持っています。
リズミカルに構成された杉戸の絵画は、見ている私たちも感覚を強く意識させられ、口ずさむような身体が覚える喜びも伝えてくれます。

2:「ここだけ」の作品空間を体験する

当館の展示室に合わせて作者が新たに制作する作品と他の代表作のほか、作者が宮城県美術館から触発された特別なしつらいを加え、「ここだけ」の杉戸の「作品空間」を誕生させます。

3:イーハトーヴの絵画

作者は、これまで幾度となく、東北を歩いてスケッチし、それをもとに多くの作品を描いてきました。本展では、宮沢賢治が「イーハトーヴ」と称した地域(岩手県)を題材にした絵画等も展示します。

杉戸 洋(すぎと・ひろし)

1970年、愛知県生まれ。1992年、愛知県立芸術大学美術学部日本画科卒業。
国内では主に小山登美夫ギャラリー(東京)、ケンジ・タキ・ギャラリー(名古屋)ほかで多数の個展を開催。初期から海外での活躍も目覚ましく、主なものでは2001年の「Painting at the Edge of the World」(ウォーカー・アート・センター、ミネアポリス)、2003年の第8回イスタンブール・ビエンナーレに参加。近年は個展として2006年の「April Song」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡)、同年の「Focus」(フォートワース近代美術館、テキサス)などがあり、グループ展にも2008年の第7回光州ビエンナーレ、2010年の「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館、大阪)など、多数参加しています。
2004年の「Over the Rainbow」(ピナコテーク・デア・モデルネ、ミュンヘン)や2006年の「A to Z」(吉井酒造煉瓦倉庫、弘前)では奈良美智と、2013年の愛知トリエンナーレでは建築家の青木淳とコラボレーションを行いました。

「杉戸洋 frame and refrain」(ベルナール・ビュフェ美術館、~6月14日)開催。

flowers, elephant man

《flowers, elephant man》
1998年 紙、パネル、アクリル、顔料、色鉛筆
Courtesy of KENJI TAKI GALLERY

spider song

《spider song》
2004年 カンバス、アクリル、コラージュ
ヴァンジ彫刻庭園美術館蔵
Courtesy of The Vangi Sculpture Garden Museum
撮影:岡野圭

snake and bird

《snake and bird》
2012年 カンバス、アクリル、顔料
ヴァンジ彫刻庭園美術館蔵
Courtesy of The Vangi Sculpture Garden Museum
撮影:岡野圭

into the orange tree

《into the orange tree》
2012年 紙、パネル、アクリル、顔料
Courtesy of KENJI TAKI GALLERY

untitled

《untitled》
2010年 カンバス、油彩
斉藤篤史蔵
Courtesy of TOMIO KOYAMA GALLERY
all images: (c) Hiroshi Sugito

「杉戸 洋 展」図録について

6月20日(土曜日)より、当館1階ミュージアムショップにて販売しております。

関連事業

トークイベント「まずは下地から」 青木 淳(建築家)×杉戸 洋

概要
日時: 5月17日(日曜日) 午後2時~
会場: アート・ホール
料金: 無料
お申し込み: 不要

対談「ここから始めよう」 小林正人(画家)×杉戸 洋

概要
日時: 6月28日(日曜日) 午後2時~
会場: アート・ホール
料金: 無料
お申し込み: 不要

展示解説

概要
講師: 当館学芸員
日時: 5月10日(日曜日) 午後2時~
  6月7日(日曜日) 午後2時~
  6月13日(土曜日) 午後2時~
  7月5日(日曜日) 午後2時~
  7月18日(土曜日) 午後2時~
  7月20日(月・祝) 午後2時~
会場: 2階展示室入口に集合
お申し込み: お申込みは不要ですが、特別展観覧券が必要です。

日程が追加になりました。

まちなか美術講座:「杉戸洋、その絵画の魅力」

概要
講師: 和田浩一(当館学芸員)
日時: 7月4日(土曜日) 午後1時30分~
会場: 東北工業大学一番町ロビー4階ホール
料金: 無料
お申し込み: 不要

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