空と海――見晴らす丘に、
潮風と幸せの味わい

県南エリア

[ 名取市・岩沼市・亘理町・山元町 ]

エリアガイド

1名取市震災復興伝承館

震災伝承関連施設

2名取市震災メモリアル公園

震災伝承関連施設

3かわまちてらす閖上

観光関連施設

4ゆりあげ港朝市/メイプル館

観光関連施設

5名取市サイクルスポーツセンター

観光関連施設

6千年希望の丘交流センター

震災伝承関連施設

7いわぬまひつじ村

観光関連施設

8金蛇水神社

観光関連施設

9わたり温泉鳥の海

観光関連施設

10亘理町B&G海洋センター艇庫

観光関連施設

11山元町震災遺構 中浜小学校

震災伝承関連施設

12山元町防災拠点・山下地域交流センター 1階「防災情報コーナー」

震災伝承関連施設

13山元町農水産物直売所「やまもと夢いちごの郷」

観光関連施設

14名取市「北限のしらす」

グルメ

15亘理町/山元町「はらこめし・ほっきめし」

グルメ

16亘理町/山元町「いちご」

グルメ

 

閖上のまちを再現したジオラマ

震災伝承関連施設

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名取市震災復興伝承館

水圧を感じるゲタ

 本施設は、東日本大震災の記憶と教訓を伝承し、防災意識を高めることを目的につくられました。入口を入ると震災前の閖上のまちを再現したジオラマや、なとり散策マップがあり、今と昔の地域情報を知ることができます。館内では、震災の被害から復興したプロセスがわかるパネル展示とともに、シアタールームで復興の様子の映像や、津波体験のインタビューを見ることができます。
 また、パネル展示“津波の真実”コーナーでは、「なぜ人が逃げなかったのか」という実体験に基づく記録について学び、防災への教訓を得られる施設となっています。さらに、防災について楽しく学べる、「水圧ドア」や「水圧を感じるゲタ」などの“ハンズオン体験”設備も用意されています。
 本施設と名取市震災メモリアル公園、かわまちてらす閖上、ゆりあげ港朝市、名取市サイクルスポーツセンターは、いずれも名取市沿岸部の閖上地区にあり、名取市震災復興伝承館を中心に、徒歩やサイクリングで見てまわれるエリアにあります。

【対応言語:英語】
・日本語と英語が併記されたリーフレットがあります。
・英語字幕がついている映像があります。

名取市震災復興伝承館
動画はこちら

所在地:名取市閖上東1丁目1-1
電話番号:022-393-6520
開館時間:9:30-16:30
休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
料金:入館料無料
交通:JR名取駅から車で約15分
HP:https://www.natori-denshoukan.jp/information

名取市は―

 宮城県・県南地域の入口として、仙台市南部と接し、太平洋から丘陵部へと市域が広がっています。仙台空港アクセス線の電車を利用して、仙台駅と15分ほどで行き来ができ、仙台空港にも5分程度で結ばれている便利さから、仙台市のベッドタウンとして、新しい住宅団地や商業施設が開発され、企業の立地も進んでいます。
 東日本大震災では、閖上地区~仙台空港の沿岸部一帯が津波に襲われ、死者は923人、行方不明者は38人となり、住家被害は全壊が2,801棟、半壊が1,129棟に上りました。(※)
※出典:東日本大震災名取市の記録 2014年3月31日現在(名取市)

 

祈りの広場に立つ「芽生えの塔」

震災伝承関連施設

2

日和山と富主姫神社の鳥居

名取市震災メモリアル公園空撮

 名取市震災復興伝承館から南へ徒歩5分ほどにある震災メモリアル公園で、以下5つのゾーンで構成されています。
【祈りのゾーン】 震災で亡くなった方々を追悼し、祈りをささげる場。中央の「芽生えの塔」の高さは、8.4mで、この地を襲った津波と同じ高さです。
【憩いのゾーン】 市民の日常の憩いの場、訪れる人との交流のためのコミュニケーション広場です。
【海を臨むゾーン】 海沿いの堤防を越えて広浦湾を望めるゾーンです。
【日和山ゾーン】 古くから地域のランドマークだった日和山を今後の復興の象徴として整備。大津波で流失した富主姫神社を祀っています。
【遺構と伝承ゾーン】 震災がれきから作られた平板ブロックを使い、震災前の閖上の地形や道路、貞山運河等が示され、学校や公民館などの写真を焼き付けたタイルで、以前の閖上地区をイメージすることができます。
 2015年から毎年3月11日には、ここ名取市震災メモリアル公園と名取市震災復興伝承館を会場として、「3.11なとり・閖上 追悼イベント」が開催されています(コロナ禍は式典を中止)。市内外や全国から集まった「祈りの絵や言葉」を灯篭に仕立てたものに加え、市内の電子機器メーカーが開発した「太陽光とLEDライト」の電子絵灯篭とあわせた計3,000基もの絵灯篭のほか、キャンドルもともされ、心を込めた追悼式が行われています。

所在地:名取市閖上東3丁目3-1
電話番号:022-393-6520
料金:無料
交通:JR名取駅から車で約15分
HP:https://www.natori-denshoukan.jp/information

名取市は―

 宮城県・県南地域の入口として、仙台市南部と接し、太平洋から丘陵部へと市域が広がっています。仙台空港アクセス線の電車を利用して、仙台駅と15分ほどで行き来ができ、仙台空港にも5分程度で結ばれている便利さから、仙台市のベッドタウンとして、新しい住宅団地や商業施設が開発され、企業の立地も進んでいます。
 東日本大震災では、閖上地区~仙台空港の沿岸部一帯が津波に襲われ、死者は923人、行方不明者は38人となり、住家被害は全壊が2,801棟、半壊が1,129棟に上りました。(※)
※出典:東日本大震災名取市の記録 2014年3月31日現在(名取市)

 

20店舗以上が軒を連ねる

観光関連施設

3

名取川沿いの憩いの場

グルメや散歩を楽しむ家族連れや観光客でにぎわう

 名取川のかさ上げした堤防沿いに建つ交流拠点で、飲食店や海産品、お土産店等20店舗以上が軒を連ねた閖上の商業再建のシンボル的施設です。 
 地元の食材を使った食事やスイーツ、特産品が堪能でき、開放感あふれるテラスからは、近くの閖上港はもちろん、仙台のまち並みや蔵王連峰も眺められ、人々の憩いの場となっています。

所在地:名取市閖上中央1丁目6番地
電話番号:022-399-6848
定休日:店舗により異なります。
料金:入場無料
交通:JR名取駅から車で約15分
HP:https://kawamachi-terasu.jp/

名取市は―

 宮城県・県南地域の入口として、仙台市南部と接し、太平洋から丘陵部へと市域が広がっています。仙台空港アクセス線の電車を利用して、仙台駅と15分ほどで行き来ができ、仙台空港にも5分程度で結ばれている便利さから、仙台市のベッドタウンとして、新しい住宅団地や商業施設が開発され、企業の立地も進んでいます。
 東日本大震災では、閖上地区~仙台空港の沿岸部一帯が津波に襲われ、死者は923人、行方不明者は38人となり、住家被害は全壊が2,801棟、半壊が1,129棟に上りました。(※)
※出典:東日本大震災名取市の記録 2014年3月31日現在(名取市)

 

活気あふれるゆりあげ港朝市

観光関連施設

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朝市に隣接するメイプル館

メイプル館内のフードコートとお土産屋

 赤貝やしらすなどが水揚げされる閖上漁港で、日曜と祝祭日だけ開かれる「ゆりあげ港朝市」は、名取市の観光スポットとして人気です。東日本大震災の津波により、朝市に出店していた事業者たちは、甚大な被害を受けましたが、2013年に閖上に戻り、現在では、新鮮な海産物や採れたての野菜、お食事処など約40店舗が軒を並べています。ゆりあげ港朝市名物の“競り市”は、朝10時から開催され、誰でも参加することができ、活気ある競りの雰囲気を体感できます。また、朝市で買った魚介類は、隣接する炉端焼きコーナーでアツアツに焼いて食べることができます。
 再建の大きな力となったのが、「カナダ-東北復興プロジェクト」です。カナダ連邦政府、ブリティッシュ・コロンビア州、カナダウッド・グループが主体となり、カナダ産木材を使用した建物を寄贈し、被災地の再建を支援するプロジェクトの一環として、朝市の店舗棟の一部と隣接する交流スペース「メイプル館」が建設されました。「メイプル館」では、平日もスタッフが常駐し、復興グッズや閖上の特産品を販売しています。館内で食事ができるほか、震災の記憶を伝える映像を見たり、予約による震災語り部講話や防災講話を聞いたりすることもできます。

所在地:名取市閖上東3丁目5-1
電話番号:022-395-7211
<ゆりあげ港朝市>
 開館時間:6:00-13:00
 定休日:日曜・祝日のみ開催
 料金:入場無料
<メイプル館>
 開館時間:月曜~土曜10:00-16:00、日曜・祝日6:00-13:00
 定休日:日曜・祝日のみ開催
 料金:入場無料
 交通:JR名取駅より車で約15分
HP:https://www.yuriageasaichi.jp/

名取市は―

 宮城県・県南地域の入口として、仙台市南部と接し、太平洋から丘陵部へと市域が広がっています。仙台空港アクセス線の電車を利用して、仙台駅と15分ほどで行き来ができ、仙台空港にも5分程度で結ばれている便利さから、仙台市のベッドタウンとして、新しい住宅団地や商業施設が開発され、企業の立地も進んでいます。
 東日本大震災では、閖上地区~仙台空港の沿岸部一帯が津波に襲われ、死者は923人、行方不明者は38人となり、住家被害は全壊が2,801棟、半壊が1,129棟に上りました。(※)
※出典:東日本大震災名取市の記録 2014年3月31日現在(名取市)

 

1周4kmのサイクリングロード

観光関連施設

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宿泊施設「名取ゆりあげ温泉『輪りんの宿』」

自転車を持ち込んで泊まれる部屋

 名取市震災メモリアル公園の東、広浦橋を渡ったところにある、総合スポーツ・温泉宿泊施設です。この場所には、もともとサイクリングセンターがありましたが、津波により被災し、9年半後に再建されました。閖上海岸に沿って1周4kmのサイクリングロードが整備されており、海を見ながら気持ちよくサイクリングが楽しめます。
 各種レンタサイクルが用意されているほか、3×3バスケットコート、スケートボード場やフットサルコート、遊具広場などもあります。
 再建時に天然温泉が湧出したことから、宿泊施設「輪りんの宿」が併設されました。スポーツ後に汗を流し、日帰り入浴で利用することもできます。合宿などにも最適な施設です。

所在地:名取市閖上字東須賀2-20
電話番号:022-385-8027
開館時間:9:00-17:00
定休日:屋外施設は毎週水曜日(夏休み期間除く)、温泉とその他の施設は第2水曜日
料金:入館料有料(詳細は施設のウェブサイトをご覧ください) ※レンタサイクルや各施設の利用料金はそれぞれ別途必要
交通:JR名取駅から車で約15分
   仙台空港から車で約13分 
HP:https://www.natori-cycle.com/

名取市は―

 宮城県・県南地域の入口として、仙台市南部と接し、太平洋から丘陵部へと市域が広がっています。仙台空港アクセス線の電車を利用して、仙台駅と15分ほどで行き来ができ、仙台空港にも5分程度で結ばれている便利さから、仙台市のベッドタウンとして、新しい住宅団地や商業施設が開発され、企業の立地も進んでいます。
 東日本大震災では、閖上地区~仙台空港の沿岸部一帯が津波に襲われ、死者は923人、行方不明者は38人となり、住家被害は全壊が2,801棟、半壊が1,129棟に上りました。(※)
※出典:東日本大震災名取市の記録 2014年3月31日現在(名取市)

 

千年希望の丘交流センター

震災伝承関連施設

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慰霊碑と丘

交流センター展示スペース

「千年希望の丘」は、千年先の子どもたちが笑顔で幸せに暮らせるように、との願いが込められた復興の象徴であり、慰霊と震災伝承、防災教育の役割を担うメモリアルパークです。岩沼市の沿岸部、南北約10㎞に震災前の集落名(相野釜、藤曽根、二野倉、長谷釜、蒲崎、新浜)を残した6つの公園と、これらをつなぐ園路や関連施設があります。この丘は防災集団移転跡地に、市内の震災がれきの約90%にあたる約57万4千トンが再生資材として利用されてつくられました。これにより、海側から、防潮堤、千年希望の丘、貞山堀の護岸、かさ上げ道路(玉浦希望ライン)が整い、津波からの「多重防御」が完成しました。2013年からは、ボランティアの方々により21種の樹木約40万本の植樹が行われました。15~20年後には立派な「緑の堤防」が完成する予定です。
 仙台空港から約800mの場所にある「相野釜公園」には、震災伝承施設としての交流センターと、慰霊碑、避難丘、広場などとともに、被災した火の見櫓や住居跡などを震災遺構として保存しています。交流センターでは、大津波の記憶や教訓、復興の様子などについて、写真やパネル展示、ビデオ映像を見て詳しく知ることができます。また、語り部から震災時の話を聞いたり(要予約・有料)、レンタサイクル(有料)で6つの公園や遺構、関連施設などを見て回ったりすることもできます。
 各公園にある「避難丘」は全部で14号丘まであり、人々がいつでも避難できるよう、頂上のあずま屋を大型テントにできるほか、防災かまどベンチや携帯電話の充電器具(ソーラー照明)なども備えられています。

【対応言語:英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語】
・英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語の字幕版の映像があります。
・英語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、韓国語の解説書(無料)があります。
・日本語と英語が併記された展示物(一部)があります。

千年希望の丘
動画はこちら

所在地:岩沼市下野郷字浜177番地
電話番号:0223-23-8577
開館時間:9:00-17:00
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
料金:見学無料 ※交流スペースを貸切で使用する場合は有料
交通:JR岩沼駅から車で約20分
   仙台東部道路岩沼IC.から車で約10分
   仙台空港IC.から車で約7分
   仙台空港から徒歩約17分
HP:https://sennen-kibouno-oka.com/

岩沼市は―

 岩沼市は、仙台平野の南を流れる阿武隈川河口にあって、豊かな自然と穏やかな気候に恵まれています。古くから交通の要衝であり、現在も仙台東部道路、国道4号及び6号と、JR東北本線・常磐線が合流し、名取市とともに仙台空港を擁していることから、商工業が盛んです。また、日本三稲荷の一つである竹駒神社や、金運向上・商売繁盛などのご利益があるといわれる金蛇水神社には、多くの観光客が訪れています。
 東日本大震災では、市域の約48%が浸水し、沿岸市町の中では被災面積の割合が最大でした。農地にはがれきの流入や海水による塩害が発生し、2つの工業団地はほとんどが全半壊の被害を受け、仙台空港も全体が浸水するなど、市の産業に甚大な被害が生じました。

 

羊のエサやり

観光関連施設

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羊の牧場

季節ごとに開催される多様なイベント

 千年希望の丘の「二野倉公園」に隣接してつくられた、羊の牧場、農園、広場、ドッグランなどを備えた複合施設です。岩沼市と(公社)青年海外協力協会が連携し、災害危険区域に指定された集落跡地を活用してつくられました。多くの交流機会と生きがいの創出や、震災の記憶の風化防止など、沿岸地区の有効活用に向けた取組が行われています。
 羊に雑草を食べさせることで景観向上を目的とした放牧が行われ、農園やあずま屋なども交流場所として整備され、羊のエサやり、野菜の収穫、羊毛を使った手作り体験などができるほか、季節ごとに多様なイベントが開催されています。

所在地:岩沼市押分字須加原61(二野倉地区)
電話番号:080-4105-5538
営業時間:10:00-16:00(12月~1月末は15:00まで)
休館日:なし(荒天など天候状況により休業の場合あり)
料金:有料(詳細は施設のウェブサイトをご覧ください)
交通:JR岩沼駅から車で約15分
   仙台東部道路岩沼IC.から車で約7分
   交流センターからレンタサイクルで約20分
HP:https://iwanumahitsuji.jp

岩沼市は―

 岩沼市は、仙台平野の南を流れる阿武隈川河口にあって、豊かな自然と穏やかな気候に恵まれています。古くから交通の要衝であり、現在も仙台東部道路、国道4号及び6号と、JR東北本線・常磐線が合流し、名取市とともに仙台空港を擁していることから、商工業が盛んです。また、日本三稲荷の一つである竹駒神社や、金運向上・商売繁盛などのご利益があるといわれる金蛇水神社には、多くの観光客が訪れています。
 東日本大震災では、市域の約48%が浸水し、沿岸市町の中では被災面積の割合が最大でした。農地にはがれきの流入や海水による塩害が発生し、2つの工業団地はほとんどが全半壊の被害を受け、仙台空港も全体が浸水するなど、市の産業に甚大な被害が生じました。

 

金蛇水神社社殿

観光関連施設

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鳥居をくぐると大きな藤棚

蛇紋石を手や財布で撫でると金運がアップ

 JR岩沼駅から車で10分ほどの内陸部にあり、古くから水神の化身とされる、龍や蛇を奉る神社で、金運・財力アップや、生命力、生業の守り神として広く人々の信仰を集めています。鳥居をくぐると大きな藤棚があり、庭園は、牡丹、ツツジの美しさで知られ、これらの花が咲きそろう毎年5月の上旬~中旬には、「花まつり」、「例大祭」が開催されて大変にぎわいます。
 社殿の南側には、「蛇紋石」が並んでいます。蛇紋石の模様は人の手は一切加わっておらず、自然に浮き出てきたもので、その蛇紋石の中から、直感で1つを選び、手や財布でその模様を撫でると金運がアップするといわれています。
 また、神社の神域に至る参道は、蛇の体内のようにうねり連なる「SandoTerrace」となっていて、休憩所、土産処、食事処、カフェテラスなどが人気となっています。

所在地:岩沼市三色吉字水神7
電話番号:0223-22-2672
料金:参拝無料 花まつり時期、牡丹園は有料(詳細は施設のウェブサイトをご覧ください)
交通:JR岩沼駅から車で約10分
   東北自動車道村田IC.から車で約20分
   仙台東部道路仙台空港 IC.から約10分・岩沼IC.から車で約15分 
HP:http://kanahebi.cdx.jp

岩沼市は―

 岩沼市は、仙台平野の南を流れる阿武隈川河口にあって、豊かな自然と穏やかな気候に恵まれています。古くから交通の要衝であり、現在も仙台東部道路、国道4号及び6号と、JR東北本線・常磐線が合流し、名取市とともに仙台空港を擁していることから、商工業が盛んです。また、日本三稲荷の一つである竹駒神社や、金運向上・商売繁盛などのご利益があるといわれる金蛇水神社には、多くの観光客が訪れています。
 東日本大震災では、市域の約48%が浸水し、沿岸市町の中では被災面積の割合が最大でした。農地にはがれきの流入や海水による塩害が発生し、2つの工業団地はほとんどが全半壊の被害を受け、仙台空港も全体が浸水するなど、市の産業に甚大な被害が生じました。

 

わたり温泉鳥の海

観光関連施設

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鳥の海公園スケートボードパーク

鳥の海ふれあい市場

 太平洋に面した汽水湖「鳥の海」は、渡り鳥や海鳥など野鳥の生息地。この海岸に湧出した「わたり温泉鳥の海」は、以前から美肌効果に優れた海辺の天然温泉として知られていました。最上階には海風を感じられる露天風呂、太平洋が一望できる大浴場を備え、海の見えるレストランでは新鮮な魚介類や郷土料理が食べられます。また徒歩圏内に、避難の丘や陸上競技場・サッカー場・野球グラウンド・スケートボードパーク・多目的広場などの施設を備えた「鳥の海公園運動場」や、亘理荒浜海水浴場、鳥の海ふれあい市場、荒浜にぎわい回廊商店街などがあり、観光やスポーツ合宿など多様な楽しみ方ができます。

所在地:亘理郡亘理町荒浜字築港通り41番地2
電話番号:0223-35-2744
営業時間:日帰り入浴10:00-20:00(最終受付は19:30)
休館日:なし 
料金:有料(詳細は施設のウェブサイトをご覧ください)
交通:JR亘理駅、仙台空港アクセス線仙台空港駅から車で約20分
仙台東部道路常磐道鳥の海スマートIC.から車で約5分
HP:http://www.torinoumi.com/

亘理町は―

 亘理町は、県南部に位置し、北は阿武隈川、東は太平洋、西は阿武隈高地丘陵地帯に囲まれて、冬暖かく夏涼しい、自然環境に恵まれたまちです。立地条件を生かした水稲を中心に、施設園芸・果樹などの農業が主な産業で、水産業、工業も盛んです。特に「いちご」は東北一の生産量を誇っています。また、400年の歴史を誇る郷土料理、「元祖はらこめし」で知られています。
 津波により、町域面積の約48%、およそ35㎢が浸水。水産施設のほか、農地・農業施設も多大な被害を受け、塩害などから水稲作付の自粛を余儀なくされました。いちご農家も約93%が被災し、壊滅的な被害となりました。
 津波被害の大きかった荒浜地区にある鳥の海公園も、陸上競技場や遊具施設など全ての施設が津波により流出しましたが、震災復興事業により人工芝のサッカー場や野球場、多目的広場を備える広さ27haの総合公園として2021年8月に整備が完了し、開園を迎えました。
 また、公園内に新たにストリート系のスケートボードパークを整備し、町内外より多くの方に利用いただき活気が生まれています。

 

カヌー体験

観光関連施設

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亘理町B&G海洋センター艇庫

SUP体験

 「わたり温泉鳥の海」から車で5分、歩いても20分ほどで行ける場所にあり、誰でも手ぶらで様々なマリンスポーツが楽しめる海のレジャー・ガレージです。津波により艇庫は全壊となりましたが、2018年5月に再建。中でもペットと乗れるカヌーはSNSで人気になりました。海が荒れているときはバイクや自転車で沿岸部を巡るツアーもでき、子どもたちのための“海の学校”として、安全教室や海に親しむイベントも開催しています。

<体験できるマリンスポーツ>
SUP、ヨット、カヌーなど

所在地:亘理郡亘理町荒浜鳥の海7番地6
電話番号:0223-33-2210
受付時間:10:00-17:00(最終受付16時)
休館日:月曜・火曜
料金:有料(詳細は施設のウェブサイトをご覧ください)
交通:JR亘理駅から車で約15分
仙台空港アクセス線仙台空港駅から車で約20分
HP:https://watari-bg.com/

亘理町は―

 亘理町は、県南部に位置し、北は阿武隈川、東は太平洋、西は阿武隈高地丘陵地帯に囲まれて、冬暖かく夏涼しい、自然環境に恵まれたまちです。立地条件を生かした水稲を中心に、施設園芸・果樹などの農業が主な産業で、水産業、工業も盛んです。特に「いちご」は東北一の生産量を誇っています。また、400年の歴史を誇る郷土料理、「元祖はらこめし」で知られています。
 津波により、町域面積の約48%、およそ35㎢が浸水。水産施設のほか、農地・農業施設も多大な被害を受け、塩害などから水稲作付の自粛を余儀なくされました。いちご農家も約93%が被災し、壊滅的な被害となりました。
 津波被害の大きかった荒浜地区にある鳥の海公園も、陸上競技場や遊具施設など全ての施設が津波により流出しましたが、震災復興事業により人工芝のサッカー場や野球場、多目的広場を備える広さ27haの総合公園として2021年8月に整備が完了し、開園を迎えました。
 また、公園内に新たにストリート系のスケートボードパークを整備し、町内外より多くの方に利用いただき活気が生まれています。

 

山元町震災遺構中浜小学校

震災伝承関連施設

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校舎1階に散乱したがれきなど

児童や地域の方々が一夜を過ごした屋根裏倉庫

 山元町震災遺構中浜小学校は、県南エリア唯一の震災遺構として被災当時のまま保存されています。
 海岸線から400mの位置にあった山元町立中浜小学校には、発災当時校舎内に、児童や避難していた地域の方々計90名がいました。津波到達予想時刻が迫る中、内陸の指定避難所まで移動して避難するか、校舎の屋上に避難するか、という2つの選択肢のうち、当時の校長は後者を選択しました。津波は校舎2階の天井近くまで到達し、中浜小学校は津波の海に孤立状態となりましたが、屋上に避難していた90名は全員が無事でした。
 本施設では、被災した校舎に立ち入ることができ、児童や地域の方々が一夜を過ごした屋根裏倉庫を見学し、語り部による解説や津波の痕跡、当時を振り返る映像などを通じて、災害に対する備え、意識の大切さを学ぶことができる遺構です。
 この遺構の保存・公開の手法と、住民・教職員・専門家らが意見交換を重ねながら整備に当たった丁寧なプロセス、見学者が時の流れを感じながら考えられる「日時計モニュメント」などの統合的なデザインが高く評価され、2020年度の「グッドデザイン賞」(日本デザイン振興会主催)を受賞。中でも優れた対象として「グッドデザイン・ベスト100」に選ばれました。後日のオンライン受賞会で特別賞の発表があり、「グッドフォーカス賞[防災・復興デザイン]」にも選出され、ダブル受賞を果たしています。

【対応言語:英語】
・日本語と英語が併記されたリーフレットがあります。
・日本語と英語が併記された展示があります(一部)。
・英語字幕のある映像(12~13分)があります。
・英語のハンドブック(有料)があります。

山元町震災遺構 中浜小学校
動画はこちら

所在地:亘理郡山元町坂元字久根22番地2
電話番号:0223-23-1171
開館時間:9:30-16:30(最終入館16:00まで).
休館日:毎週月曜(月曜が祝日の場合翌日)、12月28日~1月4日
料金:有料(詳細は施設のウェブサイトをご覧ください)
交通:JR常磐線坂元駅から徒歩約25分(坂元駅前やまもと夢いちごの郷にレンタサイクルもあります)
   常磐自動車道山元南スマートICから車で約10分
HP:https://www.town.yamamoto.miyagi.jp/site/ruins-nakahama/

山元町は―

 山元町は、県の東南端に位置し、西には阿武隈山地の山並みがあり、東は太平洋に面し、温暖な気候風土と緑豊かな自然に囲まれた、海・山・里の幸が豊富な町です。基幹産業は農業で、いちごやりんごは県内でも有数の生産量を誇ります。また、シャインマスカットやホッキ貝も特産で、四季折々の味を楽しむことができます。
 東日本大震災の津波により、町面積の37.2%にあたる24㎢が浸水。沿岸から国道6号までの土地はがれきで覆われ、農地の77.8%が被災、いちご栽培施設の9割が破壊されました。ライフラインや交通施設への被害も甚大で、JR常磐線山下駅以南の線路が流出、沿岸部の主要道路は破壊・寸断されました。また唯一の漁港、磯浜漁港はアクセス道の寸断、防波堤の損壊により機能が停止。さらに食品関連、金属関連の工場も全壊・半壊状態となり、産業基盤に壊滅的な被害を受けました。

 

山元町防災拠点・山下地域交流センター

震災伝承関連施設

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1階防災情報コーナー(映像・模型・パネル等)

地域の交流・活力を創造するための交流拠点

 山元町防災拠点・山下地域交流センターは、安全を確保する「地域防災の拠点」と、「地域の交流と活力を創造する拠点」の2つの機能を併せ持つ施設です。あらかじめ避難所を想定して建設されており、有事の際には700~800人の避難者を受け入れることができるよう避難スペースを確保し、震災の経験から自家発電設備や耐震性貯水槽(飲用水40トン)、マンホールトイレ(8基)などが整備されています。
 本施設1階には「防災情報コーナー」が設置され、東日本大震災の記憶・記録の伝承及び防災・減災に関する資料を展示しているほか、津波災害や各種災害に対する防災意識を高める活動を行っています。さらに、復興を目指して整備が進められた、山元町の新市街地が完成するまでの様子も知ることができます。

所在地:亘理郡山元町つばめの杜1丁目8番地
電話番号:0223-37-5592
開館時間:9:00-21:30
休館日:12月28日~1月4日(※他に臨時休館となることがあります)
料金:見学は無料
交通:JR常磐線山下駅から徒歩約1分
   常磐自動車道山元IC.から車で約5分
   常磐自動車道山元南スマートIC.から車で約15分
HP:https://www.town.yamamoto.miyagi.jp/soshiki/20/8035.html

山元町は―

 山元町は、県の東南端に位置し、西には阿武隈山地の山並みがあり、東は太平洋に面し、温暖な気候風土と緑豊かな自然に囲まれた、海・山・里の幸が豊富な町です。基幹産業は農業で、いちごやりんごは県内でも有数の生産量を誇ります。また、シャインマスカットやホッキ貝も特産で、四季折々の味を楽しむことができます。
 東日本大震災の津波により、町面積の37.2%にあたる24㎢が浸水。沿岸から国道6号までの土地はがれきで覆われ、農地の77.8%が被災、いちご栽培施設の9割が破壊されました。ライフラインや交通施設への被害も甚大で、JR常磐線山下駅以南の線路が流出、沿岸部の主要道路は破壊・寸断されました。また唯一の漁港、磯浜漁港はアクセス道の寸断、防波堤の損壊により機能が停止。さらに食品関連、金属関連の工場も全壊・半壊状態となり、産業基盤に壊滅的な被害を受けました。

 

山元町農水産物直売所「やまもと夢いちごの郷」

観光関連施設

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新鮮な農水産物などが並ぶ店内

TSUNAMIハーレー展示館

いちごやりんご、ホッキ貝、シャインマスカットなどの特産品や新鮮な農水産物、地場産品を使った加工品など「やまもと」の魅力が詰まった直売所です。
 このほかにも、いちご狩りシーズン時の町内農園の紹介や受付、各種観光情報の提供のほか、周辺地域を周遊できるレンタサイクルの無料貸出も行っており、地域の総合案内所となっています。
 隣接するフードコートでは、「和・洋・中」それぞれのメニューを提供する3店舗が入居し、時季の郷土料理や地元食材を活用した料理など、バラエティーに富んだ食事を楽しむことができます。
 また、敷地の一角には「TSUNAMIハーレー展示館」があり、東日本大震災により町内で被災したアメリカ製オートバイ「ハーレーダビッドソン」が展示されています。津波で山元町からカナダに流れ着いた「奇跡のハーレー」の写真展示もあり、震災の脅威と教訓を伝えています。

所在地:亘理郡山元町坂元字荒井183番地1
電話番号:0223-38-1888
営業時間:直売所 9:30~17:00 フードコートの営業時間は店舗により異なります
休館日:年末年始(12/31~1/2)
交通:JR常磐線坂元駅から徒歩約1分
   仙台東部道路・常磐道山元南スマートIC.から車で約5分
HP:https://yumeichigo.jp/index.html

山元町は―

 山元町は、県の東南端に位置し、西には阿武隈山地の山並みがあり、東は太平洋に面し、温暖な気候風土と緑豊かな自然に囲まれた、海・山・里の幸が豊富な町です。基幹産業は農業で、いちごやりんごは県内でも有数の生産量を誇ります。また、シャインマスカットやホッキ貝も特産で、四季折々の味を楽しむことができます。
 東日本大震災の津波により、町面積の37.2%にあたる24㎢が浸水。沿岸から国道6号までの土地はがれきで覆われ、農地の77.8%が被災、いちご栽培施設の9割が破壊されました。ライフラインや交通施設への被害も甚大で、JR常磐線山下駅以南の線路が流出、沿岸部の主要道路は破壊・寸断されました。また唯一の漁港、磯浜漁港はアクセス道の寸断、防波堤の損壊により機能が停止。さらに食品関連、金属関連の工場も全壊・半壊状態となり、産業基盤に壊滅的な被害を受けました。

 

北限のしらす

グルメ

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北限の釜揚げしらす丼

キラキラと輝く生しらす

 2017年7月から、閖上漁港を含む仙南の4地区(仙台市、名取市、亘理町、山元町)で本格的な操業が始まり、閖上漁港はしらす漁の日本最北端の地になりました。漁期は7月から11月です。市内の飲食店などで、新鮮な刺身やどんぶり料理で味わうことができます。また、釜揚げや佃煮として加工され、市内で販売されています。

問い合わせ先:名取市観光物産協会
電話番号:022-382-6526
HP:https://www.kankou.natori.miyagi.jp/tokusan/7646

名取市は―

 宮城県・県南地域の入口として、仙台市南部と接し、太平洋から丘陵部へと市域が広がっています。仙台空港アクセス線の電車を利用して、仙台駅と15分ほどで行き来ができ、仙台空港にも5分程度で結ばれている便利さから、仙台市のベッドタウンとして、新しい住宅団地や商業施設が開発され、企業の立地も進んでいます。
 東日本大震災では、閖上地区~仙台空港の沿岸部一帯が津波に襲われ、死者は923人、行方不明者は38人となり、住家被害は全壊が2,801棟、半壊が1,129棟に上りました。(※)
※出典:東日本大震災名取市の記録 2014年3月31日現在(名取市)

 

はらこめし

グルメ

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ほっきめし

ホッキ貝

はらこめし  「はらこめし」は、秋鮭の身を煮た煮汁で炊いたご飯の上に、鮭の身と卵のはらこ(いくら)を盛った亘理町及び山元町の郷土料理で、宮城県ではその美味しさがよく知られています。発祥の地である亘理町荒浜地区では、“おふくろの味”として親しまれており、旬である9月初旬から12月初旬には亘理町及び山元町内の多くの飲食店で味わうことができます。

ほっきめし  「ほっきめし」は、ホッキ貝の煮汁で炊き込んだご飯の上に、鮮やかに赤く染まった身をのせた、亘理町及び山元町の郷土料理です。震災発災後、海底がれきの影響により、漁は一時休止せざるを得ませんでしたが、新たな漁具の導入により現在は再開し、ホッキ貝の漁期である12月中旬から3月下旬まで、亘理町及び山元町内の多くの飲食店で味わうことができます。

亘理町は―

 亘理町は、県南部に位置し、北は阿武隈川、東は太平洋、西は阿武隈高地丘陵地帯に囲まれて、冬暖かく夏涼しい、自然環境に恵まれたまちです。立地条件を生かした水稲を中心に、施設園芸・果樹などの農業が主な産業で、水産業、工業も盛んです。特に「いちご」は東北一の生産量を誇っています。また、400年の歴史を誇る郷土料理、「元祖はらこめし」で知られています。
 津波により、町域面積の約48%、およそ35㎢が浸水。水産施設のほか、農地・農業施設も多大な被害を受け、塩害などから水稲作付の自粛を余儀なくされました。いちご農家も約93%が被災し、壊滅的な被害となりました。
 津波被害の大きかった荒浜地区にある鳥の海公園も、陸上競技場や遊具施設など全ての施設が津波により流出しましたが、震災復興事業により人工芝のサッカー場や野球場、多目的広場を備える広さ27haの総合公園として2021年8月に整備が完了し、開園を迎えました。
 また、公園内に新たにストリート系のスケートボードパークを整備し、町内外より多くの方に利用いただき活気が生まれています。

山元町は―

 山元町は、県の東南端に位置し、西には阿武隈山地の山並みがあり、東は太平洋に面し、温暖な気候風土と緑豊かな自然に囲まれた、海・山・里の幸が豊富な町です。基幹産業は農業で、いちごやりんごは県内でも有数の生産量を誇ります。また、シャインマスカットやホッキ貝も特産で、四季折々の味を楽しむことができます。
 東日本大震災の津波により、町面積の37.2%にあたる24㎢が浸水。沿岸から国道6号までの土地はがれきで覆われ、農地の77.8%が被災、いちご栽培施設の9割が破壊されました。ライフラインや交通施設への被害も甚大で、JR常磐線山下駅以南の線路が流出、沿岸部の主要道路は破壊・寸断されました。また唯一の漁港、磯浜漁港はアクセス道の寸断、防波堤の損壊により機能が停止。さらに食品関連、金属関連の工場も全壊・半壊状態となり、産業基盤に壊滅的な被害を受けました。

 

完熟いちご

グルメ

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ビタミン豊富ないちごをデザートに

いちご狩りもおすすめ

東北一のいちごの生産量を誇る亘理町、山元町。宮城県オリジナル品種の「もういっこ」や「にこにこベリー」のほか、「とちおとめ」や「紅ほっぺ」などの品種が栽培されています。この地域で採れたいちごは、栽培に適した気候風土と生産者の細やかな技術により、甘さと酸味のバランスが良く、全国で高い評価を得ています。現在では、生食のほか、ワインやジャムなどの様々な加工品も盛んにつくられています。

亘理町は―

 亘理町は、県南部に位置し、北は阿武隈川、東は太平洋、西は阿武隈高地丘陵地帯に囲まれて、冬暖かく夏涼しい、自然環境に恵まれたまちです。立地条件を生かした水稲を中心に、施設園芸・果樹などの農業が主な産業で、水産業、工業も盛んです。特に「いちご」は東北一の生産量を誇っています。また、400年の歴史を誇る郷土料理、「元祖はらこめし」で知られています。
 津波により、町域面積の約48%、およそ35㎢が浸水。水産施設のほか、農地・農業施設も多大な被害を受け、塩害などから水稲作付の自粛を余儀なくされました。いちご農家も約93%が被災し、壊滅的な被害となりました。
 津波被害の大きかった荒浜地区にある鳥の海公園も、陸上競技場や遊具施設など全ての施設が津波により流出しましたが、震災復興事業により人工芝のサッカー場や野球場、多目的広場を備える広さ27haの総合公園として2021年8月に整備が完了し、開園を迎えました。
 また、公園内に新たにストリート系のスケートボードパークを整備し、町内外より多くの方に利用いただき活気が生まれています。

山元町は―

 山元町は、県の東南端に位置し、西には阿武隈山地の山並みがあり、東は太平洋に面し、温暖な気候風土と緑豊かな自然に囲まれた、海・山・里の幸が豊富な町です。基幹産業は農業で、いちごやりんごは県内でも有数の生産量を誇ります。また、シャインマスカットやホッキ貝も特産で、四季折々の味を楽しむことができます。
 東日本大震災の津波により、町面積の37.2%にあたる24㎢が浸水。沿岸から国道6号までの土地はがれきで覆われ、農地の77.8%が被災、いちご栽培施設の9割が破壊されました。ライフラインや交通施設への被害も甚大で、JR常磐線山下駅以南の線路が流出、沿岸部の主要道路は破壊・寸断されました。また唯一の漁港、磯浜漁港はアクセス道の寸断、防波堤の損壊により機能が停止。さらに食品関連、金属関連の工場も全壊・半壊状態となり、産業基盤に壊滅的な被害を受けました。