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掲載日:2020年4月30日

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みやぎの世界湿地魅力発信事業

宮城県内にある“世界に認められた”ラムサール条約湿地

ラムサール条約とは?

正式名称は,「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい,1971年にイランのラムサールという都市で開催された国際会議で採択されたことから,一般に「ラムサール条約」と呼ばれています。

水鳥をはじめ,さまざまな生きものがすむ大切な湿地を守るために作られた条約で,湿地の「保全」と「交流・参加・普及啓発」と「ワイズユース(賢明な利用)」を理念としています。

日本には,現在52か所のラムサール条約湿地があります。

宮城県内のラムサール条約湿地

宮城県には,「伊豆沼・内沼」,「蕪栗沼・周辺水田」,「化女沼」,「志津川湾」の4つの登録湿地があります。同一都道府県内にある登録数としては,全国でもトップクラスで,いずれも国際的にも非常に貴重な湿地です。

各湿地の紹介

伊豆沼・内沼 (いずぬま・うちぬま)

(所在地)登米市・栗原市 (ラムサール条約登録年月)1985年9月

日本で2番目にラムサール条約湿地に登録された大小2つの天然の淡水湖沼です。厳冬期でも湖面が凍結せず、周辺にえさ場となる広大な水田があるため、冬には多くのマガンやオオハクチョウ等が訪れ、国内最大級の水鳥の越冬地となっています。また、宮城県では、専門家や地域団体等多様な主体と協力し、沼の自然再生事業に取り組んでいます。

冬のマガンの飛び立ちやねぐら入りは圧巻です。楽しみながら自然を学ぶ観察施設も充実しており、四季を通して、伊豆沼・内沼の自然を体感することができます。

マガンの画像 伊豆沼のハスの画像 伊豆沼の画像

蕪栗沼(かぶくりぬま)・周辺水田

(所在地)大崎市・登米市・栗原市 (ラムサール条約登録年月)2005年11月

マガン、オオヒシクイの越冬地として全国でも最大級の飛来数を誇り、遊水地として自然環境が残されてきました。ガンカモ類のえさ場となる周辺水田と沼を一体とした湿地登録が特徴です。周辺水田では、「ふゆみずたんぼ」(冬の田んぼに水を張り、渡り鳥との共生を目指す農法)の取組が行われており、湿地環境としての重要性が認められています。

夏には、様々な鳥類や水生昆虫などが観察できるほか、ミズアオイが一面に咲きます。冬には数万羽のマガンのねぐら入りや飛び立ち等が観察でき、その様子はまさに神秘的です。

蕪栗沼の画像 オオヒシクイの画像 ミズアオイの画像

化女沼 (けじょぬま)

(所在地)大崎市 (ラムサール条約登録年月)2008年10月

「化女沼」は、治水とかんがいを目的としたダム湖で、亜種ヒシクイやシジュウカラガンなど多様なガン類がみられ、渡り鳥の重要な越冬地となっています。また、自然湖をダム化したため、ハスなどの水生植物も非常に豊かな場所になっています。

冬のダイナミックなマガンのねぐら入りや飛び立ち、夏には、沼がハスやヒシに覆われ、その上を多くのトンボ類が飛び交い、美しい風景を見ることができます。

化女沼のガン類の飛び立ちの画像 亜種ヒシクイ 化女沼のハス

志津川湾(しづがわわん)

(所在地)南三陸町 (ラムサール条約登録年月)2018年10月

志津川湾は、寒流と暖流の両方が流れ込む海域で、冷たい海に生育する海藻(マコンブ)と暖かい海に生育する海藻(アラメ)の両方がみられる珍しい海です。これまで、210種類以上の海藻・海草類が確認され、様々な生き物が生息しています。海域としては東北初、海藻藻場としての登録は国内初となります。

四季を通して豊かな海の様子が観察できるほか、冬には、国の天然記念物であるコクガンや、オオワシなどの希少な鳥を観察することができます。

アラメ藻場の画像 椿島の画像 コクガンの画像

ラムサール条約湿地を訪れてみよう!!

みやぎの世界湿地~ラムサール条約登録湿地マップ~

マップ
ラムサール条約登録湿地マップ(PDF:1,144KB)

野鳥観察等に当たっての注意事項

  • 付近の住民の迷惑になる行為や、農作業の妨げとなるような行為はやめましょう
  • 駐車後は速やかにエンジンを止めましょう。
  • 早朝は鳥が眠っていますので、車等のライトやカメラのフラッシュで沼を照らさないようにしましょう
  • 沼に入ったり、鳥に近づきすぎたり、ラジオなど音の出るものを鳴らすなど、鳥を驚かす行為はやめましょう
  • それぞれの施設等の利用マナーを守りましょう

※ マップについては,公益財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団、登米市、栗原市、大崎市、南三陸町の協力を得て作成しました。

※ このマップは、みやぎ環境税を活用しています。

ガン類の日中分布について

宮城県北部にある「伊豆沼・内沼」,「蕪栗沼・周辺水田」,「化女沼」の3つのラムサール条約湿地は,直径10キロメートル圏内に位置しており、それぞれの沼が三角形の頂点に位置していることから、豊かな自然が残されている象徴として、地域の方々から「ラムサールトライアングル」と呼ばれています。

日本に飛来するガン類の約85%が,このラムサールトライアングルの3つに飛来していると言われ,夜はこれら湿地等をねぐらにし,昼間は周辺の広大な水田などで給餌及び休息しています。

長年にわたり、市民団体が行っている「Flying Geeseを探せ!(ガン類の水田利用調査)」から,日中の分布状況及びねぐら入りへの導線を取りまとめましたので報告します。

平成30年度報告書

みやぎラムサールトライアングル魅力発信事業情報発信基盤整備業務報告書(PDF:1,137KB)

報告書作成者:特定非営利活動法人田んぼ

令和元年度報告書

みやぎラムサールトライアングル魅力発信事業情報発信基盤整備業務報告書(PDF:3,415KB)

報告書作成者:特定非営利活動法人田んぼ

マガンの日中の様子の画像 マガンの日中の様子の画像 マガンの日中の様子の画像

※ みやぎ環境税を活用して実施しています。

お問い合わせ先

自然保護課自然保護班

宮城県仙台市青葉区本町三丁目8番1号 13階北側

電話番号:022-211-2672

ファックス番号:022-211-2693

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