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(農園研 バイオテクノロジー開発部)
主要農作物(稲,麦類,大豆)の種子生産においては,優良な種子生産及び普及を促進するため,ほ場審査その他の措置を行うことが主要農作物種子法で定められています。
その中で都道府県は,種子生産ほ場において栽培中の主要農作物の出穂,穂揃い,生育状況等について審査を行う「ほ場審査」や,種子生産ほ場において生産された主要農作物の種子の発芽の良否,不良な種子及び異物の混入状況等について審査を行う「生産物審査」を行うことになっています。
ほ場審査や生産物審査を行う主要農作物の種子審査員には,種子生産ほ場を管轄する各農業改良普及センター及び農業振興課の普及指導員等が委嘱されていますが,その審査技術向上と優良種子生産を目的として,6月14日岩沼分庁舎を会場に,主要農作物種子審査員研修会を開催しました。
本年は,採種ほ指導技術の向上を図るため,社団法人宮城県農業公社と採種委託契約を締結している農業協同組合の担当者も参集範囲に加え,合計39名が出席しました。
講義の研修では,種子審査制度及びほ場及び生産物審査の基準について県農産園芸環境課の担当者より,種子生産と配付のしくみについて社団法人宮城県農業公社原種苗部長よりそれぞれ説明を行いました。その後ほ場審査,生産物審査の具体的な方法についてバイオテクノロジー開発部原種苗チームの担当者より説明を行いました。
その後,場所を岩沼分庁舎に隣接する小麦原種生産ほ場に移動して,小麦糊熟期の異株抜きとほ場審査方法について実習を行いました。実際にほ場に入り,1株1株確認を行い,品種の特性を外れた異株について抜き取りをしました。
種子審査員と農協の担当者で現場での直面している問題点などについて活発な意見交換が行われ,優良種子生産に向けた認識が共有された有意義な研修となりました。
(平成24年8月2日掲載)
【研修の様子】
【実習の様子】
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