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令和5年1月12日(木曜日)に,令和4年度宮城県ガンカモ類生息調査(2回目:渡来最盛期)が実施されました。
宮城県では,国内に飛来するガン類の8割が飛来する伊豆沼や蕪栗沼などの有数な渡り鳥の飛来地を有しており,渡り鳥の生態や生息状況を把握するため,毎年11月,1月,3月の計3回の調査を実施しています。
当管内においても,河川・海岸及びため池など39地点(気仙沼市24箇所,南三陸町15箇所)を職員及び自然保護員の計8名で実施しました。調査結果の方は以下の通りです。
調査日 | 区分 | ガン類 | ハクチョウ類 | カモ類 | 計 |
令和5年1月12日 | 全県 | 282,414羽 | 18,303羽 | 57,572羽 | 358,289羽 |
気仙沼管内 | 301羽 | 159羽 | 1,199羽 | 1,659羽 | |
令和4年1月13日 | 全県 | 187,189羽 | 16,241羽 | 53,768羽 | 257,198羽 |
気仙沼管内 | 304羽 | 85羽 | 964羽 | 1,353羽 |
1月調査は,渡り鳥の渡来最盛期であり,宮城県で越冬するガン・カモ・ハクチョウ類がほとんど出そろった時期となります。
全県的には,ガン類・ハクチョウ類・カモ類の全てが飛来増加となっており,気仙沼管内ではガン類は多少の減少結果となりましたが,全体の飛来数は増加している結果となりました。
気仙沼管内では,国の天然記念物であり,国のレッドデータブック絶滅危惧Ⅱ類に指定されている「コクガン」の飛来を301羽確認することができました。野鳥観察に行かれる機会もあるかと思いますので,そのときは北国からはるばるやってきたコクガンたちをあたたかく見守ってください。
なお,野鳥の観察を行う際は,以下のマナーを守って観察を願います。
1.むやみに野鳥に近づき,驚かせて飛び立たせない。
2.漁業者,農業者をはじめとする地元で生活する方々への迷惑とならないように,車の駐車場所や望遠鏡や双眼鏡などで人家方向を見ない。
(写真は観測されたコクガン,撮影:気仙沼地方振興事務所林業振興部)
県内全体の調査の概要は宮城県環境生活部自然保護課のホームページをご覧ください。
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