たばこ対策/禁煙に関するQ&A
印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月10日更新
禁煙に関するQ&A
質問内容 | 回答 | |||||||||||
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1 | 禁煙の離脱症状とはどんなものか? | たばこをやめると,イライラしたり,とてもたばこが吸いたくなったり,落ち着きがなくなっ たりするなど,離脱症状(いわゆる禁断症状)が出現します。この症状は,ニコチン依存度により異なりますが,2~3日目までがピークで,それ以降はしだいに弱くなっていき,おおむね1週間,長くても2~3週間で消失することがほとんどです。ニコチンパッチなどの禁煙補助薬を使用すると離脱症状を緩和する効果があります。また,離脱症状が出た場合は,次のような対処方法が考えられます。〈対処方法(例)〉
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2 | 禁煙したら,体重が増加するのか? | 禁煙後,約80%の人に体重増加が見られるとの報告がありますが,平均で約1.5キロ前後の増加に過ぎません。この体重増加の主な原因は, (1)ニコチンによるエネルギーの消費作用が無くなるため (2)味覚が正常になり,食欲が増加するため (3)口寂しくなり,甘い菓子類を食べてしまうため などですが,ニコチンパッチやニコチンガムを使用することで,体重増加を抑制することができます。また,禁煙と同時に運動量を増やしたり,食習慣の改善(3食きちんと食べる,よく噛む,野菜中心にする)などを行うことで体重増加を抑えることができます。 | ||||||||||
3 | 一度にたばこを全部やめられないので,徐々に吸う本数を減らしても良いのか。 | 時間をかけて徐々に本数を減らしていく方法(減煙法)の場合,ニコチン依存度の強い喫煙者では本数を減らす過程でも離脱症状が見られるため,一度にやめるよりも長い期間離脱症状に苦しむことがあります。本数を減らそうとしても,ちょっとした気の緩みで元の本数に戻ったり,吸い方を工夫したり,ある程度減ってから先に進まないなどの状態になることもありますので,せっかく禁煙を決意したのですから,一度に禁煙する方法(断煙法)が望ましいと考えられます。 | ||||||||||
4 | 一度喫煙習慣がついたら禁煙しても死亡率は高いままなのか。 | そんなことはありません。禁煙すれば,たばこが関与する病気にかかるリスクは確実に減ります。心筋梗塞などの死亡率は禁煙1年で超過リスクが半減,肺がんについても禁煙後10年で,喫煙時の30~50%に下がると言われています。また,心筋梗塞などになった後でも,禁煙することにより,その後の再発などの予後は改善します。 | ||||||||||
5 | たばこを吸うとストレス解消になるのではないか。 | たばこに含まれるニコチンは依存性が高い物質で,日常的にニコチンを摂取していると,感情の動きをコントロールするドーパミン等の神経伝達物質を自分で作る能力が低下し,体内のニコチン濃度が低下するたびにイライラする,落ち着かなくなるなどの離脱症状が出てきます。ニコチンが切れるとイライラしてしまうのは,このような仕組みになっています。したがって,たばこを吸い続けることで,イライラするといったストレスの原因を自ら作り出し,たばこを吸うことでニコチン切れのストレスを解消するといったことを繰り返しているのです。 | ||||||||||
6 | 禁煙を始めてから,順調に禁煙が続いているので,1本だけ吸っても良いか。 | 結論としては「禁煙をしたいのなら,一切吸わないこと」です。禁煙を続けていると,たばこに対する心理的依存やニコチン依存などからこのような衝動にかられることがありますが,ここで吸ってしまうと,再喫煙してしまう可能性が非常に高くなります。せっかく禁煙を決意したのですから,やり遂げてみましょう。 | ||||||||||
7 | 禁煙に失敗してしまい,自分の意志の弱さに落胆している。 | 失敗しても,自分を責めないことです。喫煙者が1回の禁煙だけで成功することはまれで,平均3~4回の禁煙の試みを経て生涯禁煙になるとの報告もあります。禁煙を始めたと言うことは,自分の健康,周囲の人の健康のことを考える大きな第一歩となっています。失敗は成功に向けての学習の機会と考え,あきらめず何度もチャレンジすることが大切です。 |
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