ここから本文です。

知事室へようこそ

令和5年仕事始め知事あいさつ

令和5年1月4日

【はじめに】

皆様、新年明けましておめでとうございます。年末年始はゆっくり休めたでしょうか。

新型コロナウイルス感染症や北朝鮮のミサイルの対応で年末年始に勤務していただいた職員もおられました。本当にお疲れ様でございました。代わりの休暇が取得できるよう、職場内で協力体制を整えていただきたいと思います。

今年は、引き続き、新型コロナウイルス感染症への対応やこれからの人口減少社会を見据えた取組など、富県躍進に向けて、やるべきことが沢山ございます。

私は、例年どおり、仕事初めからエンジン全開で突っ走りたいと考えております。皆様も全力で駆け抜けていただきたいと思います。

それでは、今年のスタートにあたり、県政運営についての私の考えをお話ししたいと思います。

【今年の県政運営】

<新型コロナウイルス感染症及び物価高騰対策>

まずは、新型コロナウイルス感染症の対策であります。

今月16日まで、県独自の「みやぎ医療ひっ迫危機宣言」の期間となっております。社会経済活動との両立を図りながら、引き続き、基本的な感染対策の徹底とワクチン接種の促進などにより、医療提供体制の維持・確保に取り組んでいきたいと考えております。

また、国際情勢の影響などによる物価高騰につきましても、動向を注視し、困っている方々に必要な支援が届くよう、タイムリーな対策を進めてまいりたいと考えております。

一方で、アフターコロナを見据えた先手管理も重要となります。国内旅行者や外国人観光客の回復への備えは勿論のこと、新型コロナを契機とした多様な働き方の普及や都市から地方への流れなど、情勢の変化をうまく捉え、地域の発展に繋げてまいりましょう。

<震災復興>

次に、震災復興であります。

震災復興は、県政の最重要課題の一つであることは言うまでもありません。被災された方々に対する心のケアやコミュニティの再生支援、産業・なりわいの下支え、福島第一原発事故被害への対応、震災の記憶・教訓の伝承といった一つひとつの課題に丁寧に対応し、一日も早い復興の完了に向け、しっかりと取り組んでいく必要がございます。

<人口減少対策>

次に、人口減少対策についてであります。

「新・宮城の将来ビジョン」が3年目を迎えましたが、引き続き、人口減少への対応が大きな課題となります。

特に、少子化対策につきましては、経済、医療・福祉などの様々な要因が関わっており、「これさえやればよい」というものはありませんので、部局の枠を超えた総合的な取組が必要であり、なおかつ、具体的な成果を見えるようにすること、直近で言いますと「みやマリ」によるマッチングや置き型授乳室の設置といった実績を着実に積み重ねていくことが重要であると考えております。

また、社会減対策、「若者の県内定着」に向けては、多くの若者が転入してくる地域性をうまく生かし、若い才能を惹きつける、チャンス溢れる地域づくりを進めていきたいと思います。このため、質の高い雇用づくりは言うまでもなく、テック系企業のスタートアップ支援や、大学生がITスキルを活かしたアプリ開発を競い合う「ハッカソン」といった新しい取組も仕掛けていきたいと考えております。

昨年創設した次世代応援・育成基金は、出生率の向上や若者の県内定着に直接的につながる新規施策に充てるためのものであり、部局の枠を超えた新しいチャレンジに大いに期待しております。

<外国人活躍>

また、外国人材の受入につきましても、県内企業へ就職して力を発揮していただくための支援に加え、定住外国人の生活環境の向上などに、一層、力を入れていきたいと考えております。

昨年、外国人コミュニティの代表の方々と座談会を行いましたが、必要な情報の届け方など、いろいろな気づきをいただきました。しっかりと現場の声を聴きながら、できることから取り組んでまいりたいと考えております。

そして、外国人材の受け入れを加速させるため、公的関与の日本語学校の開設に向け、市町村としっかり連携していきたいと考えております。

<4病院再編>

次に、4病院の再編につきましては、人口減少・少子高齢化の進展を見据えた政策医療の課題解決と持続的かつ安定的な医療提供に向けて、まずは年度内の基本合意を目指して関係者と協議を進めてまいります。

<再エネ新税>

再生可能エネルギーにつきましては、脱炭素社会の実現に向けて普及を進める一方で、二酸化炭素の吸収源である森林をいかに残すかという課題も避けて通れないため、森林以外の適地への誘導を図る目的で、新税の検討を早急に進めてまいります。

<企業誘致>

企業誘致につきましては、コロナ禍の世界的な半導体不足や不安定な国際情勢を受けて国内回帰の動きもでてきております。

先端的な半導体産業など、次の社会を見据えた新たな投資を宮城県に呼び込むための企業誘致も強力に推進したいと思います。

<DXによる変革みやぎ>

そして、DXについてであります。

今年は様々な分野でDXを進めてまいりたいと考えております。

昨年、スマホアプリを活用し、原子力防災訓練を実施いたしました。この訓練では、マイナンバーカードに登録されている4つの情報、「氏名、住所、生年月日、性別」をスマホアプリで読み取ることで、本人確認を行い、アプリを通じて、避難先などを通知し、また避難所でもQRコードを活用した迅速な受付や避難所リストの自動作成などが可能となるものであり、確実かつ迅速な避難につながることを確認することができました。

宮城県が目指すDXは電子申請などの事務手続きのデジタル化だけではございません。

マイナンバーカードを利用し、県民の皆さんお一人お一人に、必要な情報を直接お届けできる環境をつくり、DXにより生活が変わったと直接メリットを感じていただくものであります。

このアプリには、防災の機能だけではなく、様々な分野のアプリも載せることができますので、県民サービスの向上や県内産業の活性化に向け、順次拡大していきたいと考えております。

DXの「X」は「cross」=かけあわせる、という意味です。

皆さんからも積極的に部局枠を超えてアイデアを出していただき、議論を深め、民間の力も活用しながら、実現に向けて努力してまいりましょう。

【心構え】

最後に、仕事に当たっての心構えについて、3点簡単にお話しいたします。

1点目は、県政運営の基本姿勢として示している「民の力を最大限生かす県政」、「衆知を集める県政」、「最小のコストで最大の効果を上げる県政」、「広域的視点に立つ県政」、この4つの視点は今年も大事にしたいと思います。

2点目は、意見が分かれ、困難な対応を迫られた時は、常に、特定の誰かではなく、その他大勢の県民の顔を思い浮かべて判断してください。私は、反対の声があっても、それが将来の宮城にとって必要だと思うなら、大勢の県民にとって必要だと思うなら、逡巡せず前に進みたいと考えております。

3点目は、税金の使い方についてであります。税金は非常に貴重なものであります。その税金を使うときには、自分のお金と同じように、一円一円を大切に使うようにしてください。逆に、自分のお金を使うときは、気前よく経済を回すつもりで使っていただきたいと思います。

以上、これまでも繰り返しお話をしてきたところでありますが、常に意識をして日々の業務に取り組んでいただきたいと思います。

【結び】

結びになりますが、今年は卯年でありますから、大きく飛躍する1年にしたいと思います。危機管理につきましては気を緩めずに対応しなければなりません。

皆さんには、体調管理に気を付けていただき、どんどんチャレンジをして、実りある1年にしていただきたいと思います。

また、他県から応援に来てくださっている派遣職員の皆さまには、今年も大変お世話になりますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

それでは、今年も「前向きな行動力」と「明るさ」、「知恵」、「根性」、「風通し」の「MACK2(マックケーツー)」で、県民の皆様に明るいニュースを沢山届けられるように頑張りましょう。

どうか皆様、今年もよろしくお願い申し上げます。

終わります。

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は