ここから本文です。

知事室へようこそ

令和5年仕事納め知事あいさつ

令和5年12月22日

【はじめに】

令和5年の仕事納めに当たり、挨拶をいたします。

休みを長めにとってリフレッシュしていただきたいと思いまして、今年も年末の挨拶を少し早めに設定いたしました。

今年は、コロナ禍によって停滞していた県民生活や社会・経済活動が再び動き始めた年となりました。そのような中、秋には台湾の大手半導体企業が新たに国内法人を設立し、県内に進出することが決定するなど、来年に向けて大きな弾みとなるニュースもあり、大変喜ばしく感じております。

職員の皆様には、人口減少への対応やDXの推進、その他、様々な課題の解決に向けて、全庁一丸となって取り組んでいただきました。また、鳥インフルエンザなど、危機管理にも迅速に対応いただきました。本当に1年間お疲れ様でございました。

【この1年を振り返って】

<新型コロナウイルス感染症等>

さて、この1年を振り返ってまいりますが、まずは新型コロナウイルスについてであります。国内で初めて感染者が確認されてから3年以上が経過いたしました。この間、県民、事業者、医療関係者等の皆様の御理解と御協力のおかげで、社会経済活動を維持しながら感染対策に取り組むことができました。

5月に感染症法上の位置付けが5類感染症となった以降も、引き続き、県民の健康と安全安心な暮らしを確保するため、医療提供体制の構築・維持に取り組んでまいりました。

また、社会経済活動の回復に向けては、物価高騰対策も含めた総合的な経済対策など、国の動きにも呼応しつつ、現場のニーズに合わせて迅速な対応を図ってまいりました。

<震災復興>

次に、震災復興についてであります。

今年の3月で東日本大震災から12年が経過いたしました。これまでの間、復旧・復興に全力で取り組んでまいりましたが、被災者の心のケア、地域コミュニティの再生、産業やなりわいの回復など、引き続き、きめ細かなサポートを継続していく必要があると考えております。

特に、8月に海洋放出が始まった処理水への対応につきましては、漁業者への支援策として「みやぎ水産応援パッケージ」を緊急的に打ち出しましたが、今後も、関係する皆様からご意見を伺いながら、事業者に寄り添った支援を行ってまいります。

そして今年は、宮城県沖地震から45年、岩手・宮城内陸地震から15年という節目の年でもありました。過去の震災からの教訓、歴史を引き継ぎ、次世代へ伝承しながら、将来起こりうる災害への備えにつきましても、しっかりと取り組んでまいりましょう。

<人口減少対策>

人口減少については、引き続き喫緊の課題であり、結婚・出産・子育てを応援する環境の整備や、若者の県内定着に向けた取組など、自然増と社会増の両面から対策を講じてまいりました。

そのような中、2周年を迎えた、みやぎ結婚支援センター「みやマリ」において、結婚が成立したカップルがついに、100組を超えるなど、着実に実績を積み重ねております。

また、今年から新たに、県産材を活用した置き型授乳室の普及に向けて、県内1,000基を将来目標として、設置促進のための補助事業をスタートしたほか、出産や育児を機に離職した方の再就職を支援する「女性のキャリアリスタート支援センター」の開設なども行いました。

今後とも、市町村や民間と連携・協働しながら、施策の更なる充実を図ってまいりたいと思います。

外国人の受入促進についても、昨年のベトナム訪問に続いて、今年はインドネシアを訪問するなど、力を入れて様々な取組を進めました。

今後の急激な人口減少を見据えると、様々なバックグラウンドを持った方々が活躍できる多文化共生社会の構築が急務であると考えております。外国人の更なる受け入れを図りながら、宮城に安心して住んでいただける環境づくりにも積極的に取り組んでまいります。

<DXによる変革みやぎ>

DXについては、様々な社会の“変革”に本気で立ち向かっていくため、「DXによる変革みやぎ」を掲げ、県民の皆さんがその利便性を実感できるよう、全庁を挙げて取り組んでまいりました。

県民サービスの向上に向けたDX施策としては、デジタル身分証アプリを基盤に、防災、地域ポイント、観光スタンプラリー、インフラ異常通報など、様々な分野で実証実験を重ねてまいりました。また、市町村との部会を設置し、アプリの更なる活用に向けた検討にも着手いたしました。引き続き、県民アプリとしての普及拡大に取り組んでまいります。

また、産業向けDX施策としては、DX関連に特化したスタートアップを支援する新たな取り組みとして、来年2月に「みやぎ・ピッチ・コンテスト」を開催する予定です。コンテストには、県内外から多数のエントリーがあり、私も大変楽しみにしております。

<企業誘致ほか>

次は、企業誘致についてであります。冒頭にも触れた県内への半導体製造工場の立地は、県内のみならず、国内のものづくり産業の発展に大きく寄与するとともに、全体で8,000億円程度の投資が見込まれるなど、地域経済にも大きな波及効果をもたらすものであります。今後、「県内総生産10兆円」の継続的な達成に留まらず、更なる高みを目指せるものと、大いに期待しております。

今回の誘致が決定した要因の一つとしては、宮城県の「スピードと熱意」が認められたものと思っております。担当職員の皆さんは、本当にがんばってくれました。ありがとうございました。

また、企業誘致以外にも、今年度内の基本合意を目指す4病院の再編や、来年4月の施行を予定している再生可能エネルギー地域共生促進税など、実現に向けて困難な業務に取り組んでくれている職員の皆さんのおかげで、それぞれの取組を進めることができました。ありがとうございます。

<全国知事会>

ここまで、宮城県知事として、この1年を振り返ってまいりましたが、今年9月に、私は全国知事会会長に就任いたしました。東日本大震災からの復旧復興に当たり、全国からいただいた御支援への恩返しとして、しっかりと職務を果たしてまいりたいと考えております。県外出張による不在が多くなっておりますが、全国知事会が果たす役割は非常に重要でありますので、引き続き、柔軟な対応と協力をお願いいたします。

なお、全国知事会の先進政策バンクにおいて、宮城県行動デザインチーム「MyBiT(マイビット)」の庁内複業による取組が令和5年度の優秀政策として表彰されたことは大変誇らしく思います。来年もこのような賞が受賞できるよう、それぞれの分野において、創造性を発揮し、先進的な取組にチャレンジしてください。

【結び】

結びに、私は年始に「今年の漢字」を発表しておりますが、今年は「交(こう/まじわる)」という文字にいたしました。コロナ禍前の日常を取り戻して交流が再開し、多くの人や組織、情報が交わる年にしたい、DXの基盤をつくる年にしたい、という思いを込めました。来年も引き続き、人や組織の掛け合わせによって好循環を起こせるよう、がんばっていきたいと考えています。そのためにも、職員の皆さんには、民間の方々との積極的な交流を図るなど、日常から、心がけをお願いいたします。

年末年始は、体調管理に気を付けながら、しっかり休みを取ってリフレッシュしていただきたいと思います。特に県外からお越しいただいている職員の皆さんは、この機会にそれぞれの地元に戻ってご家族などとゆっくりとお過ごしください。ただし、不測の事態への備えは怠りなく、しっかりとお願いいたします。

来年も皆さんと仕事ができることを楽しみにしております。それでは、皆様、良いお年をお迎えください。今年はありがとうございました。

ページの先頭へ戻る

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は