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令和2年仕事納め知事あいさつ

令和2年12月25日

1 はじめに

令和2年も仕事納めを迎えようとしております。

本日は、新型コロナウイルス感染防止のため、一堂に会してのあいさつは行わないこととしましたので、このような形でお話させていただきます。

今年は、復興へのラストスパートをかけながら、100年に一度のパンデミックといわれる新型コロナウイルス感染症への対応に最優先で取り組み、非常に多忙な1年となりました。

職員の皆さんには、様々な課題の解決に向けて、全力で取り組んでいただきありがとうございました。本当にお疲れ様でした。

2 この1年を振り返って

新型コロナウイルス感染症関係

この1年を振り返ってまいりますが、まずは新型コロナウイルスについてであります。

県内では2月29日に初めて感染者が確認され、その後、感染拡大の第1波に襲われました。

県民の皆様の協力により、感染拡大は比較的穏やかに収めることができましたが、県民生活や地域経済の幅広い分野に甚大な影響を及ぼしました。

学校の臨時休業にはじまり、事業者への休業要請など、これまでに例のない対策を講じながら、感染拡大の防止と県内経済の再生に向けて全力を尽くしてまいりました。

「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」や、「全国豊かな海づくり大会」が延期となるなど、多くの事業で予定の変更を余儀なくされました。皆さんには、新型コロナ対策を最優先にしながら、各分野の取組を推進していただきました。

感染症対策の業務に直接携わった皆さんには、県民の命と暮らしを守るため、昼夜を問わず、大変な役割を担っていただき、心から感謝申し上げます。また、経済の再生や雇用の維持といった課題にも、全力で取り組んでいただきありがとうございました。

現在も感染の拡大が続いておりますが、これから更に拡大する可能性が高く、今後もこのような状況が続くことを覚悟する必要があります。引き続き、県庁一丸となって必ずやこの難局を乗り切ってまいりましょう。

県職員にも感染者が少しずつ出ており、感染予防には十分気を付けていただきたいと思いますが、どんなに注意しても100%感染しないということは難しいと思います。感染してしまうことはやむを得ないとしても、職場内の感染拡大を回避できるよう、引き続き高い意識を保っていただくようお願いします。

震災復興

次に、震災復興についてであります。

令和2年度は震災復興計画の最終年度です。大変長い道のりでしたが、目に見える復興は概ね完了できたと考えております。

今年4月に、全てのプレハブ仮設住宅が解消され、終(つい)の棲家(すみか)に移っていただけたことは、大きな節目となりました。

また、復興まちづくり事業も着実に進展し、全ての地区で住宅が建てられる状況になりましたし、その他、三陸縦貫自動車道の整備や沿岸部の伝承施設の整備などが順調に進みました。

この10年間の振り返り

まもなく、あの大震災から10年となります。

当時を思い起こすと、震災直後は、本当に寝る暇も無く、肉体的にも精神的にも大変厳しい状況でしたが、亡くなられた皆様の御霊(みたま)に報いるためにも、一日も早く復興を成し遂げ、元気な宮城・東北を取り戻すことが、残された私たちの使命であると心に誓い、全力で取り組んでまいりました。

また、これから人口減少が急激に進むことが分かっている中、将来のために思い切った施策に取り組まなければならないという強い思いがありました。

目の前の課題を1つ1つ解決しながら、将来を見据えた「創造的な復興」として、批判を恐れず、チャレンジしてきました。

宮城県の復興の取組は、必ず後世で評価されると信じ、皆さんとともに、10年間走り続け、ここまで進めることができました。

改めて、復興の現場で奮闘していただいた皆さんに心から感謝申し上げます。

一方で、心のケアやコミュニティの再生、原発事故で汚染された廃棄物処理などの課題が残っており、復興途上にある被災地の産業やなりわいは、コロナ禍の影響を大きく受けています。

復興計画は残り3ヶ月で終了となりますが、その理念は、先日、議会で承認された「新・宮城の将来ビジョン」に受け継いでいます。ソフト事業に軸足を移しながら、引き続き、最優先で取り組んでまいります。

復興以外の取組

また、ポスト復興を見据え、今後の県政について検討を進めた年でもありました。

全庁的な議論を経て「新・宮城の将来ビジョン」の策定を行ったほか、今年度に終期を迎える各分野の個別計画が数多くあり、各部局において、しっかり検討を進めていただきました。ポスト復興の姿を考える良い機会だったと思います。

また、行政や教育分野におけるデジタル化が進展しました。今後も、国の動向を踏まえて、今年9月に決定した「みやぎデジタルファースト宣言」に基づき、推進してまいりたいと思います。

各分野の取組としては、建て替えを進めていた障害者支援施設「船形の郷」の開所や、次世代放射光施設の建設開始、上工下水道事業の「みやぎ型管理運営方式」、令和元年東日本台風で甚大な被害を受けた「阿武隈急行」の全線運行再開など、コロナ禍においても、着実に取組を進めることができました。ありがとうございました。

ここまで、この1年を振り返ってまいりました。例年であれば、各分野の取組を数多く触れていましたが、今年の状況を踏まえ、新型コロナ対策や震災復興を中心に話をさせていただきました。

3 結び

結びになりますが、皆さん、年末年始は、体調管理に気を付けて、ゆっくりと疲れを癒やしていただきたいと思います。特に、他県からの派遣職員の皆さんの協力には改めて感謝申し上げます。地元でゆっくり過ごしてください。

そのためにも、12月28日は、仕事に支障のない範囲で、多くの皆さんに休暇をとっていただきたいと考えております。新型コロナの感染予防を意識した行動は忘れずに、リフレッシュしてください。

それでは、来年も皆さんと仕事ができることを楽しみにしています。良いお年をお迎えください。

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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