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令和元年仕事納め知事あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年12月27日更新

平成30年12月28日
県庁2階講堂

1 はじめに

 令和に入り初めての仕事納めを迎えました。

 今年は、元号が平成から令和へと移り変わった、歴史的にも意義深い年でありました。日本の未来を見据えた素晴らしい元号の下、宮城県を新たなステージに進めなければならないという思いで仕事に取り組んでまいりました。

 東日本大震災からの復興完遂に向けた取組や台風第19号被害への対応など、非常に多忙な1年となりましたが、職員の皆さんには、全力で業務に取り組んでいただき、大変ありがとうございました。本当にお疲れ様でございました。

2 この1年を振り返って

 震災復興

 さて、この1年を振り返りますと、東日本大震災から9年目の今年も、皆さんには最優先課題として、震災からの復興に全力で取り組んでいただきました。

 復興を果たす上で、最も重要だった災害公営住宅が全て完成し、復興まちづくり事業や交通インフラなどの整備が着実に進展いたしました。

 沿岸部の復興が進み,気仙沼大島大橋の開通や、主に牡鹿半島を舞台に開催されたリボーンアートフェスティバル、「宮城オルレ」の「気仙沼・唐桑コース」や「奥松島コース」などの効果もあり、沿岸部のにぎわいが戻りつつあると感じています。

 一方、心のケアや地域コミュニティの再構築などの課題については、息の長い支援が必要となりますので、

 引き続き、きめ細かな支援を続けてまいりたいと思います。

台風第19号被害

 大震災からの復興のさなか、台風第19号の記録的な大雨により甚大な被害を受け、県内で19名もの尊い命が奪われたことは、災害への備えを進めてきている我が県にとって極めて残念な事態でありました。

 地球温暖化が進む中、今後も自然災害が大規模化・頻発化することが想定されることから、安全安心な県民生活を守るため、市町村などと連携し、具体的な対策を積み重ねていくことにより、日頃の備えの大切さや、災害に強い県土づくりの必要性をより強く意識したいと考えております。

 そして、東日本大震災という未曽有の災害を経験した県として、想定されるあらゆる形態の災害に対しても万全の態勢で臨んでいくことを職員全体で改めて確認していただきたいと思います。

 昨日、天皇皇后両陛下におかれましては、県内の被災地にご訪問いただきました。天皇陛下の即位後、最初となる被災地訪問に、県民とともに勇気付けられ、衷心より感謝を申し上げます。

 また、職員の皆さんには、昼夜を問わず台風第19号被害からの復旧や被災者支援に取り組んでいただきありがとうございました。

 応急仮設住宅への入居が進み、阿武隈急行の丸森-槻木間の運行が再開されるなど、着実に復旧が進んでおりますが、まだまだ復興には時間を要します。

 一日も早い復興を目指して、引き続き、被災自治体や被災者を全力で支援していきますので、よろしくお願いいたします。

創造的な復興

 次に、創造的な復興についてですが、仙台空港民営化から3年が経過し、大連便やバンコク便の運航が再開されるなど、発着便が順調に増え、利用者が着実に伸びてきております。

 また、次世代放射光施設については、敷地造成を進めるなど、いよいよ大型プロジェクトが動き出しました。

 上工下水道事業の「みやぎ型管理運営方式」については、企業局一丸となって県民の理解促進に努めるなど、実現に向けた取組を推進いたしました。

産業

 その他、各分野を振り返りますと、観光振興では、昨年の観光客入込数は過去最高を更新しましたが、今年は、更に国民的アニメの「サザエさん」や「ポケットモンスター」と連携した通年観光キャンペーンを展開いたしました。

 製造業では、被災により失われた販路の回復や人手不足といった課題を抱えながらも、2017年、直近の製造品出荷額は、過去最高を記録するまで至ったことは、これまでの取組の成果が現れてきたものと思っております。

 農林水産分野では、今年度「農政部」と「水産林政部」を設置いたしました。スマート農業の推進による生産性向上の取組や、2年目を迎えた米の新品種「だて正夢」、今年本格デビューした県産いちごの新品種「にこにこベリー」のPR、水産加工品をはじめとした県産品の販路の開拓や県産CLTの普及促進など、様々な取組をより機動的に展開いたしました。

環境

 環境分野では、気候変動に伴い大規模化・頻発化する豪雨など、自然災害の脅威が増している中、環境への負荷の少ない持続可能な地域社会の形成を目指し、地球温暖化防止に向けた「緩和策」や,気候変動影響への「適応策」など、様々な取組を推進いたしました。

福祉・教育

 福祉や教育分野では、10月からスタートした幼児教育・保育無償化への対応や子ども食堂への支援など、子どもや子育て世代に向けた支援の充実や、発達障害のある方が安心して生活できる支援体制の強化、医療や介護人材の確保などに力を入れました。

 また、児童生徒の学力や体力の向上を図る取組や、いじめ対策、不登校児童生徒への相談体制の充実など、児童生徒に寄り添った支援に力を入れたほか、全国的に痛ましい児童虐待事案が発生している現況を踏まえ、子どもを守るため、児童虐待の未然防止に努めました。

スポーツ

 スポーツでは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まであと7ヶ月を切りましたが、「復興五輪」の成功を目指して、機運の醸成や事前の準備を進めました。

 今年もスポーツの明るい話題がありました。

 仙台市出身でフィギュアスケートの佐藤駿選手が、ジュニアグランプリ・ファイナルで、世界歴代最高得点による優勝という快挙を成し遂げました。

 高校時代を仙台で過ごしたNBAの八村塁選手は、ルーキーイヤーから早くも大活躍しており、東北楽天ゴールデンイーグルスの岸孝之選手と浅村栄斗選手は、侍ジャパンの一員としてプレミア12に参加し、世界一に貢献するなど、本県ゆかりの選手たちの活躍に大いに勇気づけられました。

 最近では、仙台育英学園高等学校が、全国高等学校駅伝競走大会で男女同時優勝するという嬉しいニュースもありました。

 また、今年はラグビーワールドカップが日本で開催されましたが、日本代表チームの活躍に日本中が大いに盛り上がりました。「ワンチーム」を掲げ、個性あふれる選手達が、一丸となってボールを前に進める姿は、多くの方に感動を届けました。

 私たちもチーム「宮城県庁」として、引き続き、一丸となって頑張ってまいりたいと思います。

交通事故

 今年は交通死亡事故が多発し、8月には、交通死亡事故多発緊急事態を宣言いたしました。約60名の方が亡くなっており、安全で安心な社会づくりは非常に大切であります。

 年末年始に入りますが、皆さん自身も事故の無いよう、くれぐれも気をつけてください。そして同時に、災害はいつ起こるか分かりません。休み中でも危機管理体制は万全にしておいていただきたいと思います。

3 結び

 ただいま今年を振り返ってまいりましたが、来年の3月11日で東日本大震災から丸9年が経ち、4月からは震災復興計画の最終年度に入ります。

 発展期のゴール、つまり復興計画のゴールは確実に近づいております。来年も全力で取り組んでいただくようお願い申し上げます。

 また、来年は新たな将来ビジョンの策定に向け、ポスト復興の宮城を描く重要な1年であります。この年末年始の休みの期間中、少し時間をとっていただいて、人口減少・少子高齢化が進んでいく先にある、宮城のあるべき姿や、将来を担う子ども達にも、是非、思いを巡らせていただきたいと思います。

 また、持続可能な社会の実現を目指すといった

 SDGsの推進については、推進本部を設置し取組を開始したところであります。SDGsの考え方が浸透してきていると感じておりますが、更に新たな将来ビジョンの策定過程において、世界そして宮城県の持続可能性への貢献を具体的に描いていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 結びになりますが、年末年始の9連休は、ゆっくりと疲れを癒やしていただきたいと思います。特に、他県からの派遣職員の皆さんの協力には改めて感謝を申し上げます。どうかこの休み期間中は、地元にお戻りになって体を休めていただきたいと思います。

 それでは、リフレッシュした皆さんと元気にお会いできることを楽しみにいたしまして、私の挨拶といたします。

 皆さん良いお年をお迎えください。