トップページ > しごと・産業 > 農業 > 技術支援 > 普及に移す技術 > 第91号 > 普及に移す技術第91号/参考資料(震災関連)1

掲載日:2016年4月8日

ここから本文です。

普及に移す技術第91号/参考資料(震災関連)1

選択 一覧に戻る

参考資料(平成27年度)

分類名〔畑・特用作物〕

放射性セシウム吸収への大豆施肥体系の影響 - 震災復興関連技術 -

放射性セシウム吸収への大豆施肥体系の影響 - 震災復興関連技術 -(PDF:150KB)

宮城県古川農業試験場

1 取り上げた理由

大豆への放射性セシウム吸収抑制技術の開発を考えるうえで大豆への硫安開花期追肥による放射性セシウムの吸収増加事例があることから,異なる施肥体系での放射性セシウム吸収への影響について検証したところ,施肥による放射性セシウムの子実吸収への影響が確認されたので参考資料とする。

2 参考資料

  • 1)基肥や追肥などの窒素施肥については,放射性セシウムの子実吸収に影響があると判断され,アンモニア態窒素が長く供給されるほど子実濃度が高まる。
  • 2)硫安や尿素の窒素施肥により子実への放射性セシウム吸収が促進されるが,窒素形態の異なる硝酸石灰による窒素追肥では,放射性セシウムの吸収増加は少ない(図1)。
  • 3)放射性セシウム対策としての塩化カリ施用量を半量に減らすと子実への吸収が高まる(図1)。
    施肥の違いと子実中の放射性セシウム濃度のグラフ
    図1 施肥の違いと子実中の放射性セシウム濃度

3 利活用の留意点

  • 1)本調査は,作付前の土壌中放射性セシウム濃度(Cs +Cs )256Bq/kgDW,土壌中の交換性カリ濃度は27.1mg/100g乾土の震災後4年目の現地ほ場で行ったものである。
  • 2)放射性セシウム吸収が懸念される大豆栽培地域では,施肥による吸収が助長されることのないよう留意し,土づくり等を基本とした対応を行う。
    (問い合わせ先:宮城県古川農業試験場水田利用部電話0229-26-5106)
    (土壌肥料部電話0229-26-5109)

4 背景となった主要な試験研究

  • 1)研究課題名及び研究期間
    土地利用型作物における放射性セシウムの移行係数の解析と吸収抑制技術の開発(大豆)
    (委託プロ:放射能プロ(平成24~26年度))
  • 2)参考データ
    • a 現地ほ場:K市水稲後転換1年目30a区画
      中粗粒灰色低地土作土土性:壌土 牛堆肥1.0t/10a 周辺稲わらすき込みあり
    • b 区の構成及びサンプリング内容
      区の設定:下図参照 品種:タンレイ 平成26年6月5日播種
      表1 区の構成
      区の構成表
      表2 収穫後調査結果一覧
      収穫後調査結果一覧表
  • 3)発表論文等
    • a 関係する普及技術
      • a)大豆における加里施用による放射性セシウム吸収抑制 - 震災復興関連技術 -(第88号参考資料)
      • b)大豆における放射性セシウム吸収抑制に対する加里施用効果(現地事例) - 震災復興関連技術 -(第88号参考資料)
  • 4)共同研究機関
  • 農研機構中央農業総合研究センター,東北農業研究センター,農業環境技術研究所

農業系三場所に戻る

お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

重要なお知らせ

こちらのページも読まれています

 

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は