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平成27年仕事納め知事あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年12月25日更新

平成27年12月25日
県庁2階講堂

1 はじめに

 平成27年も年末を迎えました。

 未曾有の大震災から5年目に入った今年も、震災からの復興を県政の最優先課題ととらえ、被災市町をはじめ、多くの方々とともに、被災者の生活再建や産業の再生に全力を尽くしてまいりました。

 震災前をはるかに超える予算規模の事業を着実に推進するため、様々な工夫と最大限の努力をしていただき、感謝をしております。

 今年も、全国の自治体から派遣をいただいた多くの職員の皆様のお力添えにより、「オール宮城」で一丸となって取り組み、宮城県の復興は着実に前に進んできております。

2 この1年を振り返って

 この平成27年度は、「再生期」の2年目であり、震災復興計画に掲げた「復旧」にとどまらない抜本的な「再構築」を進め、「創造的な復興」を具現化していく大変重要な時期であります。

 この一年、皆さんに取り組んでいただいた仕事の成果は、様々な形で実を結んできております。

 今年3月末には、一部運休しておりましたJR石巻線が、そして5月末には、JR仙石線が全線復旧を果たしたほか、常磐自動車道が3月に全線開通し、本県沿岸部の交通軸が大きく改善されました。

 まちづくりの関係では、3月末に女川町で、7月には岩沼市で、11月には石巻市で、まちびらきが宣言され、被災したまちに、にぎわいが戻ってきております。

 また、災害公営住宅については、11月末までに約7千8百戸が完成し、計画戸数の約半数が完成したことになります。

 産業分野では、7月に仙台港背後地に「仙台うみの杜水族館」が開業し、先月には予定よりも早く来場者が100万人を越えました。9月には、施設延長

 880メートルと日本でも有数の石巻魚市場が本格稼働し、国際的な衛生管理基準に対応した施設として、欧州への輸出も期待されております。

 このように、復興が着実に進展している一方、震災の風化の声も聞かれる中、3月には国連防災世界会議が仙台で開催されました。世界各国から多くの方々に宮城県にお越しいただき、世界中の国々へ感謝のメッセージをお伝えするとともに、復興の状況を発信することができました。

 また、震災遺構について協議しておりました南三陸町の防災対策庁舎については、一定期間、県でお預かりすることで南三陸町と合意し、今月、正式に協定を取り交わすことができました。

 震災関連以外では、9月に「関東・東北豪雨」が発生しました。本県において、制度開始以来初めてとなる大雨特別警報が発令され、県内の広い範囲で大きな被害を受けました。震災からの復興を進めている中で、多くの職員の皆さんには、昼夜を問わず対応していただきました。「関東・東北豪雨」の復旧にも、今後、しっかり取り組まなければなりません。

2 地方創生の実現に向け

 また、今年の10月には、宮城県地方創生総合戦略を策定しました。宮城県の地方創生は、東日本大震災からの「創造的復興」を成し遂げ、ひいては、「富県宮城の実現」を加速し、その効果を最大化するための推進力と位置づけております。

 地方創生の実現には、行政の視点だけではなく、民間の方々の視点が重要であり、その協力なしには前進いたしません。地方創生の主役である市町村を始め、多様な主体と連携・協力しながら、復興を成し遂げ,日本の新しいスタンダードを創っていきたいと考えております。

 そして、今年もスポーツなどで明るい話題がありました。仙台育英学園高等学校が夏の甲子園大会において、堂々の準優勝に輝き、はつらつとしたプレーが、震災からの復興に取り組む県民に、大きな勇気と感動を与えてくれました。

 ソチオリンピックの金メダルリストでもある仙台市出身のフィギュアスケート選手、羽生結弦さんも先日行われましたグランプリファイナルにおいて、過去最高得点を更新し、3連覇を成し遂げました。

 さらに、天皇皇后両陛下におかれましては、昨年に引き続き、3月には県内の沿岸部を、6月には蔵王町をご訪問いただき、被災者の方々に、そして、県民の皆様に温かいお声をかけていただきました。

3 結び

 来年の3月11日で、震災から丸5年が経過します。また、今年度で国が定めた「集中復興期間」が終了し、4月からは「復興・創生期間」に入ります。

 私は、これまで、震災で犠牲となられた方々への思いを胸に、全身全霊を注いで復興への取組を進めてまいりました。職員の皆様も同じ想いで取り組んできたものと思っております。特に他県から派遣された方々は、襷を繋ぐような想いであったことと思います。

 我々がこれまで歩んできた道は、世界の誰も経験したことがなく、既存の制度や仕組みでは到底ここまでたどり着くことは出来ませんでした。全国の皆様からの励ましに加え、被災者の皆さんをはじめ、被災地の復興を成し遂げようとする多くの方々の御協力によって、切り拓かれてきた道であります。そして、我々がこれから進む道もまた、我々自身が切り拓いていく必要があるものと考えております。

 復興は着実に進んできております。新しい年も、これまで通り、「前向きな行動力」で、「明るさ」と「根性」をもって、「風通し」の良い組織の中で、自らの、そして、世の中の「知恵」もフルに活用しながら、仕事に当たっていただきたいと思っております。

 結びになりますが、今年は、他県からお越しいただき、復旧・復興にご尽力いただいている派遣職員の皆さんが帰郷しやすいよう、本日、年末のあいさつをさせていただきました。是非、気をつけて地元に戻られ、英気を養っていただき、そして、帰ってきていただきたいと思っております。

 各所属長においても、本日中に、各職場で年末のあいさつをお願いします。
 また、28日は、危機管理体制には十分配慮した上で、可能な方は休んでいただき、家族の皆様とお過ごしいただきたいと思います。

 今なお、県外避難者の方々も含め、約5万人の方々が応急仮設住宅などでお正月を迎えます。このことを胸にきざみながら、今年と同様、来年もギアをトップに入れて走りだしますので、どうぞよろしくお願いします。

 それでは、1月4日に、また、リフレッシュした皆さんと元気にお会いできますことを楽しみにしております。

 皆さん、良いお年をお迎えください。

 終わります。