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平成27年仕事始め知事あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年1月6日更新

平成27年1月5日
県庁2階講堂

1 はじめに

 新年おめでとうございます。

 平成27年の幕が開き、東日本大震災から4回目の新年を迎えました。

 昨年も、職員の皆さんには、復興の推進に尽くしていただき、ありがとうございました。9連休という長い休みとなりましたが、ご家族とゆっくり過ごすことができましたでしょうか。

 さて、昨年の仕事納めでお話したとおり、今年も、震災からの復興を多くの県民の皆さんに実感していただけるよう、「困難な課題」にも果敢にチャレンジしていく必要があります。

 国においても新しい政権の陣容が固まったところであり、これまで以上に、私達がおかれている被災地の実情をご理解いただき、復興が力強く進んでいくことを期待しています。

2 今年の県政運営の方向性

 今年は、東日本大震災から、5年目に入ります。

 これまでの復旧・復興の道のりは決して平坦なものではありませんでしたが、県民の皆さんをはじめ、職員の皆さんとともに、一つひとつ課題を乗り越えてきました。

 平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災の場合、平成7年度の兵庫県のGDPは、復興需要により発災前の水準を上回りましたが、3年目の平成9年度には減少に転じ、5年目の平成11年度には発災前の水準を下回り、その後も長期にわたり低迷が続きました。

 今年は、東日本大震災から5年目に突入いたします。

 間もなく復興需要は縮小します。今こそ震災復興計画の「発展期」を見据え、次の成長軌道を支える柱を立てるため、「今がビッグチャンスだ!」という前向きな気概を持って、仕事に取り組んでいただきたいと思います。

 平成27年は、これまでの取組の進捗状況及び新たに顕在化した課題への対応等を踏まえ、被災者の生活再建や地域経済の再生など、復旧・復興に向けた施策を最優先事項として注力していくとともに、人口減少対策や地域経済活性化策を含め、市町村や民間企業など様々な主体の取組により本格化してきている「創造的な復興」を確かなものにするつもりです。

 今年は、3月に「国連防災世界会議」の開催が予定され、多くの海外からのお客様を迎えることになります。被災地を巡るスタディーツアーやエクスカーションも予定されており、県としてもしっかりと復興の状況を世界に向けて発信していきたいと考えています。

 同じ3月に、震災により不通となっていた石巻線が全線開通し、6月までには、仙石線の高城町駅-陸前小野駅間の復旧により、仙石線全線が完全復旧します。同時に、長年の懸案であった、仙石線と東北本線が接続され、「仙石東北ライン」として運行が始まります。

 また、9月には、水産業振興の拠点施設の一つであります、「水産技術総合センター種苗生産施設」が完成の見込みです。

 さらに、企業誘致の関係では、4月に「ソーラーフロンティア株式会社」が、6月には「TG東日本株式会社」が操業を開始する予定であります。

 また、今年は「地方創生」の年、とも考えています。

 「地方創生」に関しては、国の動きに連動し10月を目途に「総合戦略」の策定を進めることとしております。

 「地方創生」の取組は、我々地方がどういう地域にしていきたいかを明確にし、その実現のためのプロジェクトを積極的に国側にアピールしていく必要があります。

 「人口減少に打つ手なし」といった悲観論に陥ることなく、市町村や県民の皆さんとも問題意識を共有しながら、私たち自身が考え、行動していくことが求められます。

 東北の各県には大きな潜在力があります。私は、仙台空港の民営化の問題も医学部の問題も、東北全体のことを考えて決断しました。是非、職員の皆さんにも我が県のみならず、東北全体のことにも想いを巡らし、各県の枠を越えて東北6県が一体となって協力し、潜在力を最大限に活かして、より良い未来の東北を創っていけるような取組も検討して欲しいと考えております。

3 国の施策や社会情勢への対応

 昨年末には、アベノミクスの継続と、消費税の増税の時期の延期に対する是非を争点に、衆議院総選挙が行われました。このため、来年度の国の当初予算の編成作業は例年に比べ遅れておりますが、新政権が発信する情報をしっかりと収集して、我が県の当初予算編成に当たっていただきたいと思います。

 私たちの生活や地域、産業を取り巻く情勢は、刻々と変化しておりますが、いかなる状況となっても我が県としては、復興の歩みを止めることなく前進していかなければなりません。

 発想を転換し、新しい手法を取り入れていくためには、常にアンテナを高くして情報の収集に努め、宮城の将来に向けて、必要な対策は何か、復興の取組にどのように活かせるか、対応すべきかをしっかりと考えて仕事を進めてください。こうした努力を積み重ねが、「創造的な復興」を着実に推進させ、「宮城の将来像」に近づくことになると信じております。

4 結び

 私は、震災の年の9月の「県政だより」に、「変化する気概」というコラムを執筆しました。進化論で有名なダーウィンは、「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。唯一生き残るのは変化する者である」という考えを示したと言われています。今、この言葉をふたたびかみしめています。

 変化するということは時に痛みを伴います。しかし、変化を恐れて行動を起こさなければ結果として全体が衰退することになりかねません。こういう時だからこそ、皆さんを信じ、変化する気概を持って一緒に前へ進みたいと思います。

 あの3月11日がまた巡ってまいります。不幸にして犠牲になられた方々を悼むとともに、私たちは熱い想いと、使命感をもって、ここまで復興に取り組んできましたと、胸をはって報告できるようその日を迎えたいと思っております。

 再生期2年目の始まりです。数百年に一度の震災を乗り越えて、何としても宮城の復興を成し遂げなければなりません。被災地の方々の願いをしっかりと受け止め、必ずや応えるべく、今年も「前向きな行動力」、「明るさ」、「根性」、「知恵」、「風通し」で頑張ってまいりましょう!

 皆さんと一緒なら絶対にやり遂げることができると私は信じています。