ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

平成30年仕事納め知事あいさつ

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年12月28日更新

平成30年12月28日
県庁2階講堂

1 はじめに

 平成最後の仕事納めを迎えました。

 職員の皆さんは、今年1年、ハードな業務をしっかりと進めてくださいました。誠にありがとうございました。本当にお疲れ様でございました。

 今年は、震災復興を力強く、かつ、きめ細かく進めながら、復興計画後のさらなる発展に向けて、多くの新しいチャレンジをしてまいりました。「発展期」の初年度にふさわしい、最高のスタートが切れた年だったと思います。

2 この1年を振り返って

 今年の県予算は、震災後最小の規模となりましたが、これは、ハード面の復興が着実に進んでいることを示しております。今年、職員の皆さんには、被災者の心のケアや地域コミュニティの再生のほか、産業創出や人材育成、観光振興などのソフト施策に特に力を入れて取り組んでもらいました。

震災復興

 まず、最優先課題の震災復興では、生活インフラの復旧・復興が着実に進展いたしました。今年度中に全ての災害公営住宅が完成し、防災集団移転事業についても、全ての地区で住宅が建築可能となる見込みであります。

 交通インフラについては、3月に三陸自動車道の大谷海岸-気仙沼中央インターチェンジ間が開通するなど、沿岸部の物流機能や観光アクセスが一段と向上いたしました。

 また、復興・創生期間終了後においても息の長い支援が必要な、被災者の心のケアや、地域コミュニティの再構築などの事業について、全庁的に支援のあり方を検討するとともに、必要な財源の確保に向けて、被災各県と連携して、国への要望を行いました。

創造的な復興

 「創造的な復興」として、東北の産学官が連携して誘致を進めてまいりました次世代放射光施設については、7月に県内への建設が決定いたしました。この知の拠点を核としてものづくり産業の集積を加速させ、富県宮城の実現に近づけていきたいと考えております。

 昨年の年間利用者数が過去最多となった仙台空港では、新規路線の出雲-仙台線の就航に加え、新たな旅客搭乗棟の供用開始など、東北の交流人口拡大に向けて、明るいニュースが続きました。

また、今月、改正水道法が成立いたしました。これにより、上工下水事業は、これまで民間事業者への委託等により運営してきましたが、官民が連携する「みやぎ型管理運営方式」の実現が可能となりました。今後、事業者の選定に向けた本格的な検討を進めてまいりたいと考えております。

産業経済

 観光振興では、人気アイドルグループ「Hey!Say!JUMP」とタイアップした観光キャンペーンが話題となり、年間を通じて多くの観光客の皆さまに県内を訪れていただきました。

 また、気仙沼市と東松島市で始まった「宮城オルレ」や、仙台港に寄航したクルーズ客を松島へ案内する臨時列車の運行など、さまざまなしかけで、外国人観光客を含めた多くの方々に、宮城の観光を楽しんでいただくことができました。

 農林水産分野では、期待の「だて正夢」が本格デビューを果たしました。私は、田植えや稲刈りに参加し、首都圏のイベントなどで「だて正夢」を売り込みました。もちもちで甘くておいしいと評判が高く、天下取りの手応えを感じました。イチゴの新品種「にこにこベリー」も滑り出し順調でございます。

福祉・生活

 くらしや福祉の分野では、女性活躍の推進や働き方改革などについて話し合うフォーラム「WIT2018宮城」を開催いたしました。女性をはじめ、一人一人が多様な能力を発揮できる社会の実現に向けて、講演やワークショップにおいてさまざまな意見が交わされ、機運を高めることができたと思います。

 石巻圏域では、子どもや若者のひきこもり・ニート・不登校などの幅広い悩みにワンストップで対応する「石巻圏域子ども・若者総合相談センター」を開設しました。たいへんニーズが高く、多くの相談が寄せられ、関係機関と連携しながら、子ども・若者たちに寄り添ってサポートしてくれました。

明るい話題

 今年は、明るい話題が数多くあった年であります。

 県出身の若者の活躍では、フィギュアスケートの羽生結弦選手が、2月の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックでのけがを乗り越えた素晴らしい演技で、66年ぶりとなる2大会連続の金メダルを獲得するとともに、歴史に残る快挙を達成した功績で、本県出身者として初、個人では歴代最年少となる国民栄誉賞を受賞されました。

 また、バドミントン女子ダブルスの髙橋礼華選手・松友美佐紀選手のペアが、今月のワールドツアーファイナルズで4年ぶり2回目の優勝を果たし、さらに、卓球の張本智和選手が、ワールドツアーのグランドファイナルの男子シングルスで、史上最年少での優勝を成し遂げました。どちらも再来年の東京オリンピックでの活躍を期待しております。

 その他、先月は、登米市東和町に古くから伝わる火伏せの伝統行事「米川の水かぶり」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されることが決まりました。

事件や災害など

 そうした明るい出来事もありましたが、9月には、刃物を持った男が東仙台交番を襲撃し、警察官が尊い命を落とすという、大変痛ましい事件が発生しました。心からご冥福をお祈りするとともに、県としても、地域住民の安全安心と交番等の機能向上、安全対策をしっかりと講じていかなければならないと念じたところであります。

 また、今年は、大阪北部地震や北海道胆振(いぶり)東部地震、西日本豪雨など、全国各地で大規模な災害が相次ぎました。県では、東日本大震災でいただいたご支援への恩返しの気持ちも込めて、職員を派遣し、被災地のニーズに合わせた支援を行いました。

 今年は宮城県沖地震から40年、岩手宮城内陸地震から10年となる年でした。災害はいつ起こるか分かりませんので、常に備えておく必要があります。毎年お話していることでありますが、年末年始の休み中でも、危機管理体制は万全にしておいていただきたいと思います。

3 結び

 今年を振り返ってまいりましたが、皆さんの1年はどうだったでしょうか。年度始めの公所長会議で、限られた時間で効率的に仕事を進めるために、常に問題意識を持って業務を見直し、改善することをお話しいたしましたが、成果はあったでしょうか。

 震災復興は最終の仕上げの段階に入っています。来年には残り期間が2年を切り、一日一日がますます貴重なものになります。被災された方々のために、残された期間で全てをやり切ると同時に、次の時代を見据えて、行動を起こしてまいりましょう。

 今回は平成最後の年末年始で、来年は新しい元号になります。この年末年始は、今年も含めて、平成の時代の成果や課題を振り返って、新しい時代をどうしていくのか、じっくりと考える時間を持ってほしいと思います。

 年末年始の6日間はゆっくりと疲れを癒やしてください。特に、他県からの派遣職員の皆さん、今年も皆さんのおかげで被災地の復興が進みました。本当にありがとうございました。この休みは、地元に戻ってぜひ体を休めていただきたいと思います。そして、来年も力を合わせて復興を前進させていきたいと思います。来年も派遣職員の皆さんの力が必要でございます。どうかよろしくお願いします。

 先日も各部長等に、派遣職員の皆さんは1月4日はぜひ休みにしてくださいと、お話しておきましたので、5日、6日も含め9連休、お休みいただきたいと思います。

 それでは、来年も職員の皆さんと仕事ができることを楽しみにしております。初日から勢いよく走り出せるよう、準備を整えてください。良いお年をお迎えください。