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いわゆる松くい虫被害と呼ばれる松枯れは、マツノザイセンチュウ(病原線虫、以下「ザイセンチュウ」と表記する。)がマツノマダラカミキリ(媒介昆虫、以下「マダラカミキリ」と表記する。)によって運ばれ、マダラカミキリがかじった松の枝から樹の内部に侵入し増殖する結果、木に水が通らなくなることによって起こります。
このサイクルに対応した被害防除法として
防除効果を発揮するため、1.についてはマダラカミキリが被害木から脱出する前に実施する必要があり、2.についてはマダラカミキリの脱出初期(厳密には離脱時期)と脱出最盛期に実施する必要があります。
マダラカミキリは全ての個体が一斉に成虫になって樹から脱出するわけではなく、宮城県の場合、最初の1頭が脱出する日(初発日)から最後の1頭が脱出する日(終発日)までおよそ1ヶ月半を要します。
また、越冬後の幼虫が蛹を経て成虫になって被害木から脱出する時期は3月以降の気温に影響され、初発日は年毎、地域毎に異なり、その期間もおよそ1ヶ月あることから、その年その地域における初発日を予測することが重要です。
このため、マツノマダラカミキリ発生予察調査を昭和51年から実施しており、現在、石巻市(沿岸部)、大衡村(県央内陸部:林業技術総合センター内)の2カ所に網室を設置し、調査を行っています。調査内容としては、3月に各網室にマダラカミキリが侵入している丸太を搬入し、6月から成虫発生後の雌雄別発生数を計測します。
毎年積み重ねたデータに基づいて当年のマダラカミキリの初発日を予測し、調査速報として公開しています。
マツノマダラカミキリ
マツノザイセンチュウ
宮城県内におけるマツノマダラカミキリの初発日予測と実際の初発日については、下記のとおりになります。
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