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ツキノワグマ出没予測を目的とした堅果類豊凶調査について

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年10月30日更新

宮城県では,ツキノワグマの出没予測を目的として県内の堅果類(ブナ・ミズナラ)の種子の豊凶状況調査を実施しています。

調査の目的

ツキノワグマの秋期の大量出没は,堅果類の豊凶と関係があるとされています。

ツキノワグマによる人身被害や農林業被害を未然に防ぐため,大量出没を予測し,迅速な出没対応と被害管理の強化や関係機関の連携,住民への周知を図ることが必要です。

ブナの豊凶調査は東北森林管理局により6か所で実施・公開されていますが,宮城県でも,第三期宮城県ツキノワグマ管理計画に基づき,短期的モニタリング調査の一環として地点を増やして調査を実施し,ツキノワグマの出没予測の基礎データ収集を行っています。

調査の概要

調査は,国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所発行「ツキノワグマ出没予測マニュアル」に記載されている標準木の果実のカウントにより実施しました。

調査方法

樹木2種(ブナ,ミズナラ)を対象に,県内にブナ17か所,ミズナラ8か所の調査地ごとに3~4本の標準木を設定して,毎年同じ木の枝先に付いている実の数をカウントし生り具合を調査します。

双眼鏡で,実の数をカウント(1本につき3方向から合計6回。ブナ15秒,ミズナラ30秒の調査時間を設定)し,カウント数から落下果実密度(個/m²)を算出します。双眼鏡でのカウント数は,その木の樹冠下に落下する果実密度と比例する関係があります。

算出した落下果実密度の平均値を用いて,あらかじめ定めておいた基準(調査開始以降,最も落下果実密度の平均値が高かった地点の値を最大値とみなす)に従い豊凶を判定します。

調査時期は,ブナは殻斗が茶色になり,葉が緑色である8月下旬から9月中旬,ミズナラは堅果が大きくなる9月上旬から中旬を適期として実施しています。

ブナの堅果の写真ミズナラの堅果の写真

左:ブナの堅果,右:ミズナラの堅果

ミズナラの堅果の成長の写真その1ミズナラの堅果の成長の写真その2ミズナラの堅果の成長の写真その3

ミズナラの堅果の成長の様子。写真左から右へと成長していく。

 

調査結果

令和2年度の豊凶調査の結果は,ブナで凶作,ミズナラで凶作となりました。

※宮城県で実施している堅果類豊凶調査の豊凶判定は,結実が少ない方から順に,「凶作」「並作」「豊作」の3段階で評価しています。

大量出没年はブナ,ミズナラがそろって凶作の年と重なる傾向にあり,ブナ,ミズナラともに豊作の翌年には両種とも凶作の可能性があるため,その年には注意が必要です。

これまでの調査結果による豊凶判定およびツキノワグマ有害捕獲数との関係は次のとおりです。

ツキノワグマ捕獲頭数と堅果類豊凶調査状況の経年変化

ツキノワグマ捕獲頭数と堅果類豊凶調査状況の経年変化 [PDFファイル/296KB]

 

関連リンク

ブナ開花・結実調査(東北森林管理局HP)

http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/sidou/buna.html

 


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